島の学校の放課後~2限目~

8月31日。子供たちは夏休み最終日というこの日

島の学校の放課後が開催されました。

今回も淡路に住む方から、島外に住む青年隊の方。そして兵庫県の広報課の方、ふるさとづくり青年隊の視察の方と様々な立場の人など20人以上の人たちが島の学校の放課後に参加しました。

午前中まずとりかかったのは「流しそうめん」。

裏山から刈り取った竹を使ってイチから作り上げていきます。この古民家の近くに住む地域の方の助けを借りながら、流し台から箸、器などなど必要なものすべてを自分たちの手で作り上げていきます。

子供たちも参加し、世代の違うみんなで自分ができることを探しみんなで「流しそうめん」を作っていきます。何もない状態から、竹がどんどん進化していく姿には暮らしの知恵が凝縮されているように感じました。

そうめんだけでなく、ピザを焼いたり、パイナップルやブルーベリーを流したり前回に引き続きこの場は親戚一同が集まったような不思議な空間になります。そこがこの空間に人を引き付ける魅力になっているのではないでしょうか。

午後からは少し真面目モードに切り替えます。

この古民家をこれからどう活用していくのかをみんなで考えるため「ステキな古民家の活用方法は?」をテーマにワールドカフェを開きました。ワールドカフェとはカフェ的対話の手法で、まるでカフェにいるときのようにリラックスした雰囲気で対話することで、頭を柔らかく使い、より良いアイディアが生まれるようにする対話手法です。

3~4人のチームが4チーム生まれワールドカフェが始まりました。

20~30分×3回行い、アイディアを深めていきます。はじめはどんな感じで進めるのかわからなかった人も回数を重ねるにつれてどんどん意見が生まれていくようになっていきます。

のんびりとした時間のなか、生み出される様々なアイディア。

個々人がこの古民家がどうするのかイメージしながら時間は進みます。

3回終わると、各チームどんなアイディアが生まれたかの発表です。


本当にたくさんのアイディアが生まれてきました。

「宿泊できるようにすればいい」「カフェを開いたらどうか」「コミュニティスペース兼コワーキングスペースにすればどうか」「淡路の情報がここにきたら全てわかるような情報局にしよう」「やりたいことができる場にしよう」などなど本当にたくさんのアイディアが生まれました。

その中でも「このままのボロボロの状態のほうが案外良いのでは」という意見もありました。確かにこの空間、この空気を作りだしているのは『今』の状態であり、それがきれいな状態になったらどうなるのかなど、少し考えさせられるアイディアもありました。

地域の現場においても、最近はなんでも新しいことを始めたり、よそ者・若者などが移住し新しい価値観のもと地域活性化に取り組んでいますが、今回の話とも共通するところがあるのではないかと考えさせられました。今ある地域の魅力的な空気がなくなってしまうことに違和感を感じる人が出てくる可能性があるのではないでしょうか。

なんでもかんでも「新しい価値観」と名前をつけて物事を進めることが地域にとって100%ではないことを今回改めて実感しました。やはり一番はいろんな人がいる、いろんな価値観がある地域の中でひとつひとつを大事にしていくこと。これはとても難しいことなので、まずその意識をもって行動することから進めていってはどうでしょうか。

                             モリケンタ

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