地域おこし協力隊の事業を考える話
誰も教えてくれなかった地域おこし協力隊が任期中に起業するお話し
地域おこし協力隊制度が始まってからもうすぐ10年
いい噂や悪い噂、実際のところどうなのか、まだまだ不鮮明なところもあるのではないのかと思っています。
自分自身も、新卒で地域おこし協力隊の制度を活用して移住し、青二才の若造だった僕が北海道の浦幌町で起業し、
任期中から事業を行っている経験から実際に協力隊期間中に起業するときに行った自分の経験談を残していきたいます。
目次
第1話 移住した先で馴染めるのかというお話し
第2話 雇用契約のお話し
第3話 自分が行う事業を考えるというお話し
第4話 お金のお話し
最終話 結局あ覚悟を決めるのが大事というお話し
今日は、【第3話 自分が行う事業を考えるというお話し】をお届けしたいと思います。
===============キリトリ===============
そもそも、起業といっても形はたくさんあり、
「株式会社」「合同会社」「NPO法人」
「一般社団法人」「個人事業主」etc
強いて言うなら、数十万円のお金の準備と行政機関に書類を提出すれば、法人代表になることができます。
ただ、誕生したばかりのその法人を独り立ちさせていくには、たくさんの努力が必要になってくるのではないでしょうか。
そこで今日は【自分が行う事業を考えるというお話し】をお届けいたします。
地域おこし協力隊が任される業務の中で多いものとしては
・特産品開発
・観光振興
・情報発信
・スペース運営
・イベント企画運営
などがあるかなと思います。
その中で、自分は特産品開発を担当し、
日本原種のバラ「ハマナス」を活用したオーガニックスキンケアブランドの販売を行っています。
どの事業にも共通して言えることですが、任期終了後に担当していた事業で独立しようと言う場合は当たり前のことかもしれませんが、
誰に、どうやって、どれくらいの数を販売していき、その販売目標のためには、どんなプロモーションを行いどういうメディアに取り上げてもらい、どれくらいの売上をたてて、どのくらいの利益を残していくのかが大事です。
例えば、地元の資源を使って特産品を作りを販売したいとなった時に、
その自分の生み出したいものが道の駅等で販売したいのか、それとも全国で販売したいのかによって
商品開発のプロセスが大きく変わってくると思います。
また、情報発信などをしていくにあたっても
今は地域おこし協力隊の給料をもらいながら、
地域の情報発信をしていたとしても今後
・アフェリエイト収入で協力隊給与ベースまで持っていくのか
・または地元企業の広告等を行っていくのか
などなど
今している事業から、どうキャッシュポイントを作っていくのかを
任期期間中に考えておくべきだと考えています。
もちろん、一人で月5万円の小商いベースの事業を何個か立ち上げるということもいいとは思うのですが
そうなった場合かなりの業務量が予想されます。
人的・資金的・時間的リソースが限られている中で、自分はどのような事業を行い、独立していきたいか。
それが協力隊期間中にある程度、方向性を定めいち早く事業化に向けて取り組んでいくと、きっと協力隊の制度そのものをうまく活用できるのではないでしょうか。
実際に自分自身、協力隊最終年度を迎える今年
株式会社ciokayを立ち上げ、オーガニックコスメの販売を行っております。
協力隊としての給与をもらいつつ、第2話であげた「雇用契約のお話し」でも記載していましたがすべての時間、自分自身の事業につぎ込みました。
また、時間だけではなく新たに立ち上げた会社からの役員報酬は0円にして、その本来かかっていたであろう人件費については、すべて広告宣伝費にあてて、安定的な販売に結びつけようと東京でのメディア向けイベントの開催や東京の展示会には2回出展し、日本全国飛び回った一年間となりました。
これも地域おこし協力隊の給与があったからこそ創業期の大きな足かせとなる固定費を最大限下げ、販売につながる広告宣伝費を捻出することができました。
協力隊の3年間は本当にあっという間です。
自分の行いたい事業が固まってきた場合、いち早く動き出すことが、
協力隊活動期間を有意義に過ごせると思っております。
次回は、第4話「お金の話」について。
法人立ち上げに向けた創業資金のことや、その他のお金にまつわる話を
自分の経験談にそって書いていきたいと思います。