選挙狂想曲再び 友に贈る老婆心

間もなく東京都の知事選挙が始まります。個人的感想は絶句して何も出てこず…
先ずはポスター騒動が2件。まぁ、ここまでは想定範囲ですね。

本当に絶句したのは、素顔を曝す事もせず、(都知事という業務を曲解し過ぎかと…東京都の「顔」になるんですが…)何の政治経験もなく、行政の揚げ足取りで勝訴したとかでネットで人気を得ているだけのキャリアで立候補。その事に支持者がいる事にも驚きます…

東京都の予算や税収、国や都から出ているあらましを理解しているのでしょうか?
それも「陰謀だ!数字を操作している!」なんて思っているのでしょうか。
日本という、世界でもトップクラスの国力を持つ先進国の首都である東京は、人口だけでなく、ありとあらゆるものが集中しています。
富も数値云々を言わずとも子どもでも解りますね。比類ない高層ビルが建ち並び、政治、官公庁、世界的大企業の数々…中心には歴史的にも重要な天皇家が江戸城に住まわれています。敗戦国の爪跡、米軍基地も複数所在しています。都心部では高所得のビジネスマンが多数集まり、行き交う車は普通に家を購入出来る高級車がひっきりなしに通ります。

東京都が様々な外国の国家予算を上回る訳です。

政治家、官僚、都や省庁で働く国家公務員。
みんなバカで悪党ですか?裏でC国と結託して乗っ取る、悪の軍団ですか?

政治家はピンキリ、一概に言えない事が多いのでさておき、公務員。どれだけの仕事をこなして、どれだけハイレベルな頭脳労働をしてきたのか…
ろくに理解もせずに、ただネットでインフルエンサーらが叩いてるのを見て、鵜呑みにして「政治家、官僚はけしからん!」と思うのはあまりにも軽率。
もし批判したいなら、実際に働いている方々と知り合う、話を聞く。でも学歴、職歴が違い過ぎて接点ないですよね。東大法学部に友人が何人もいる…かなり特殊です。でも本当にやる気があるなら、趣味の部分で近付く等、何かしら方法はあるものです。

それは時間もかかる事で、二の足を踏む事でしょう。
調べれば、大前氏が執筆したような本も読んで損は無いでしょう。
ブレーンを沢山使い、各省庁ごとに分析。問題点を洗い出す事をしていました。
批判は簡単です。誰でも出来る。今なら著名人の投稿に引用ツイートをして、一言書いて「草」「www」これで自分の立場を上にして、何にも知らない人の中にはその一言が上だと勘違いする人も出てくる…ますます「増長する、勘違いする」
恐ろしい状態です。

政治家を志望するにしても、もし国を良くしたい、何か自分に出来る事はないか…とお考えなら、区議会議員という職務があります。いきなり立候補ではなく、どういった仕事なのか、議員、議会はどのように動いているのか…自分に凄まじい知名度や人脈があるなら話は別ですが、通常そんな事は稀です。
やる気が、エネルギーがあるなら地道に向き合って取り組みましょう。

ただ、もの凄いスケールのお金と人が動きます。生命の危機には日々晒されますし、メンタル的にタフさは相当強くないとすぐに潰れます。

少しでも躊躇したり恐怖心があるなら、深入りはしない事です。
「世の中恐い事がある」
これを理解するのは人として生きていくのに物凄く大切な事です。

中途半端に足を突っ込むなら、大人しくしているのが賢い生き方です。
今は批判を数多く見かけますが、訴えられたら一巻の終わりです。発言には注意しましょう。

以上、年下の友人に贈る為に執筆しました。
2024年6月22日



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