サブカル原体験②

僕の世代だと、「再放送」は大きなウェイトを占めていました。ウルトラ、ライダー共にですね。ライダーが始まった時、自分は3歳。見たか見ていなかったかの記憶すらありません。
ウルトラマンに至っては、最初のウルトラQ放映時にはこの世にいません…
その再放送も、局の都合なのか「ローテーション」のようなものがあり、Aという作品の後はC、Cの後はE、Eの後はB、次にはまたAからのローテーションを繰り返す、みたいな感じでした。ウルトラQは白黒作品のせいか、ヒーローが不在だからか、ほとんど見る事はありませんでした。仮面ライダーも、2号や新1号編が多く、旧1号編はめったに見れませんでした。

ところが、そのめったに見れない「旧1号編」に惹かれてしまうのです。
これには、映像媒体だけではなく、雑誌やカード、スタンプ❗からの情報も影響していたと思います。少し高級な、旧1号が多く扱われているカードブックのようなものがあり、それを眺めていては、「何て美しい色味、シルエットなんだろう」とウットリしていました。この時小学5年生。
共感してくれる友人は全くおらず、兄や年上の人と話しても、「新1号の方が全然カッコ良い」と返されるだけでした。


そんな自分がした事。
新1号のグッズならいくらでもあるので、まず自分でも入手可能な手頃なサイズのフィギュアを買い、銀のラインをカッターで削ります。
造形やソフビ、塗装の知識も一切無く、カッターで削り切れないところは黒マジックで塗り潰し、グローブとブーツを家にある模型塗料(恐らく昔に父が購入したもの)で緑っぽい色を塗ります。目がとってもインパクトがあったので、何とかしたいのですが、ドンピシャな色は勿論無く、ピンクに塗りたくりました。
出来上がったものはまあ、酷いものでグローブとブーツは塗りムラだらけでピカピカ、そうです、乾かなかったので手に付いてハゲてしまいます。
今、当時の事を思い出すと、この時の「何とかして目の前に望みの立体を❗」という想いは、今と何ら変わらないのかな、と感じますね。




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