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プレーがパターン化している部員に声かけした

去る土曜日に、地区のシングルス大会がありました。うちの高校からは、エースと1年生の計2人が出場しました。

エースに対していい声かけができたかな?と思ったので、メモしておきます。

エースの特徴と声かけの経緯

どんな声かけをしたのか書く前に、まずはエースのプレイヤーとしての特徴と、今回の声かけをした経緯を先に書いておきます。多分、読み飛ばしても大丈夫です。

うちのエースは、パワーもスピードもレシーブ力もある子。1年生のときから、ひとつ上の学年のシードの子からゲームを奪うこともありました。

ただ、この子の課題だなーと思うことのひとつは、どんな相手に対しても、自分の得意なショットを得意なコースに打つことが多いこと。

返球のパターンが限られているから、相手に対策されたら苦しくなるし、そもそも対戦相手によって、得意なショットが効く相手と効かない相手がいます。

部活ではいろんなショットやパターンを練習しているはずだから、対戦相手の特徴にあわせてプレーを変えられたら強いのになーっていつも思います。ちょっと意識を変えられれば、勝てる試合はすぐに増えると思う。

こういった経緯から、総体までまだまだ期間がある今のうちから、対戦相手を分析してプレーを変える練習をしたほうがいい、と考えています。これはエース以外の部員にも共通する課題で、この子たちの上の世代が苦手としていたことでした。

対戦相手の分析を促した

声かけは、対戦相手とのレベルの差があった試合で実行しました。

1ゲーム目は、いつもどおりの彼女の得意なプレーに見えました。10点以下に抑えはしたものの、頭を使えばもっと点差を広げることもできそうでした。

2ゲーム目に入る前のインターバルで、相手の特徴を思い出させて、作戦を考えさせました。実際の会話は、こんな感じだったと思います。

僕「相手の動きはどう?どんなショットが得意で、相手はどんなショットが取れないとか覚えてる?」

エ「相手は動きが遅い?」

僕「動きの遅い相手には、どうしたらいい?」

エ「動かす?」

僕「動かすって、どうやって?」

エ「前後に?」

僕「じゃあ、やってみてごらん?」

このような会話を交わして、エースは2ゲーム目に臨みました。意識した点は、次の2点でした。

  1. 分析を促して、作戦の案を出させる

  2. 抽象的な案は、できるだけ具体的に言語化させる

思えば、前後に動かすにはどうするか、まで掘り下げさせてもよかったかもしれません。

どこまで考えるか例を挙げた

前後に動かす作戦は、思ったよりもうまくいっていない印象でした。対戦相手の子が意外と拾っていました。

試合後にエースにも所感を聞いてみると、僕と同じ印象を持っていたよう。そこで

  • うまくいっていないと感じたら試合の途中でも作戦を変える必要がある

  • 試合は相手の特徴を見てプレーを変えたほうが勝ちやすい

という旨の話もしました。

また、いろんな特徴の人がいるっていうことも気づいてほしくて「前後がダメだったら、どこに動かす?」とか「ドロップが取れないとひと口に言っても、後ろから前に走ったら取れない人(コートの真ん中からなら取れる人)、コートの真ん中からでも取れない人とかいるよ」と、例も細かく挙げてみました。

視野が広がって、プレーにも幅が出るといいのですが……ちょっと細かすぎましたかね>_<笑

自分の試合じゃないときも分析はできる

エースが1年生の試合の線審につくときも、「1年生にアドバイスできるように、相手のことを見ておいてね」と伝えました。

試合が終わったあと、1年生にアドバイスするよう求めたら、スッと答えてくれました。よかった。

自分の試合じゃなくても、考える練習ができるって気づいてくれたらいいなって思います。

まとめ

声かけがうまくいったかどうかは、まだわかりません。エースの反応を見るに、これでよかったという気にはなっていますが。

これから先、エースの試合の取り組み方が少しずつ変わって、試合に勝つことが増えて、彼女自身がレベルアップや達成感を感じられるようになったらうれしいなと思います。

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