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プロセスも楽しみながらともに歩む

はじめに
本記事は、私が所属しているインクワイアの社内勉強会の一環で制作したものです。参加者同士でインタビューをおこない、互いにフィードバックをしながら進めていきました。取材対象者の栗村智弘さんに許可をいただき、掲載しています。


「昔から、友だちの自慢をするのが大好き」
と生き生きとした表情で語るのは、インクワイアでプロジェクトエディターをしている栗村智弘さん。“ハッスル”の愛称を持つ彼の思考や仕事感に影響を与えてきたのは、大好きなスポーツをつうじて得られた経験。学生スポーツに密着したメディア制作や、自身がチームに携わるなかで生まれた人とのかかわりを軸に挑戦を続けてきたハッスル。今までの経験に触れつつ、この先やってみたいことも含めて話を聞きました。


もっと多くの人に届けたいという思い

今のしごとに興味を持ったきっかけを教えてください。
僕、スポーツが大好きで、高校生くらいのときからスポーツノンフィクションや、アスリートのドキュメンタリー、ライフストーリーを見たり聞いたりするのにハマっていました。

大学生になって『早稲田スポーツ新聞会』というサークルに入って、合計100本以上記事を書いたんですよ。3年生のときには、取材でア式蹴球部(サッカー部)の試合を全部見に行きました。そうやって紙の新聞を作って、試合会場の前などで配布してたんですけど、もっと広く知ってほしいのに、そこに来てくれる人にしかデリバーできない。そのあたりから、どういう情報をどういう仕組みで届けるのか、そもそもメディアを作る体制はどのように成立しているのか。提供している価値は何なのかが気になっていきました。


サークル活動で、かなり忙しかったんですね。
そうですね。雑誌を作って本屋で売る企画も立ち上げてやっていました。


学園祭でお客さんに販売するというのはありそうですが、本屋での販売は趣味やサークルの範囲を超えていますね…!
僕が作りたかっただけです(笑)。
こういうの作るんで、売らせてくださいって本屋に頼んで。結局赤字でしたけど。


そうしたモチベーションは、どこからくるものだったんですか?
何より、僕は学生アスリートが大好きだったんです。

ひとえに、実績が欲しかったとか、全くそういうことではなくて。せっかくみんなでリソース割いて、自前でカメラも買って、交通費も出して、競技場へ出向いて取材活動してるのに、なんかもったいなかった。新聞にしかできない表現がある一方で、流通範囲や文字量の制約など、やっぱり限界もあるんですよね。それこそ、重厚なストーリーテリングとは相性が悪い。だから、雑誌を作ったら、新聞にはない表現で選手たちのストーリーを伝えることもでき、売ったら記念になるかもなと。


協働的なプロセスへの興味関心

高校生のころから大好きな「スポーツ」というものを大学生になってからは、メディア制作をつうじて見てきた。長い時間を経て「スポーツ」をつうじて得られた経験が、キャリアの選択にも影響しているのでしょうか?

僕は中学のとき陸上部で、もくもくとひとりで記録に挑み続けていたのですが、高校でハンドボールを始めて、チームとして動くようになってからの方が圧倒的に楽しかったんですよね。チームとしての目標を掲げ、マイルストーンとなる大会に向けての動きや、キャプテンなどそれぞれのロールにおいて何ができるかを考えながら、試行錯誤していく過程そのものが。
前の会社でも、コンテンツ制作やメディア運営のサポートなど今と近い仕事をしていたのですが、全員業務委託のフリーランス集団でどちらかというと、個人競技感が強かったんです。社会人1年目からめっちゃ働いていくなかで、僕の場合は組織としての発達や学習、成長がセットになっていた方がより楽しめるなと気づきましたね(笑)。
そんなとき、インクワイアがよりいっそう組織づくりに力を入れていくタイミングだと知って、そこに入れるのはいいなって思ったので転職を決めました。


この先作りたいものや、やってみたいことはありますか?

UNLEASH』のようなインクワイアのプレイグラウンドの中で、自分の興味関心にひもづけながら、自分にしかできない企画を実践していけたらいいなと。
人の変容やプロセスといった、後に語られるようなストーリーにも意思を持って介入するというか、支援や伴走をしていくことに対する興味が生まれてきています。こうしたことを仕事にしてみたい気持ちはすごくあるし、人生のどこかしらでトライできるはず。インプットを継続して、関心対象を絞ったり、自ら実践したりしながら「これがいいかも」と思えるものを探せるといいなと思います。


──


個人の力を集結させて何かを一緒に作り上げていくプロセスにおいて、一人ではできないことに挑んだり、良くも悪くも予想もしない展開に発展したりすることもあるだろう。チームメイトと支え合いながらそうした試行錯誤も楽しんでいく。ハッスルは今日もコートをかけめぐり、パスをつなぎながら、ゴールを目指し続ける。



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ハッスルが執筆してくれた記事はこちらです。


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