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尊敬する人が違和感を感じる相手でも

これまでの人生で、私は仲間があの人嫌いとか、変人とかいうと同調圧力というものを感じ、私も避けるようになってすごしていました。
中学の時はいわゆる「シカト」というものに心に痛みを感じながらも必要最低限しか話さないということもしました。
その子にはのちに「あなただけはあの時口をきいてくれた」と感謝されましたが、私はなぜ彼女を助ける方に回れなかったのか・・・今も自分の中の痛みとして残っています。

一月万冊というYouTube番組に出会ったときに、主宰の清水有高さんが、安倍晋三氏の生い立ちを綴った本を紹介していた回に出会いました。
私は、内職しながら国会を見るのが好きで、その中で野党を馬鹿にするような話し方をする安倍晋三氏が大嫌いでした。

この本には、安倍晋三氏の幼いころからの普通の子と違う変わった行動が描かれています。そして【政治家にしかなれない押し付けられた人生】を感じることができました。好き勝手に税金を使って、自分の友達を優遇する「モリカケ事件」などは、愛をお金で買おうとしているようなそんな哀しさも感じました。だからと言って、使ったお金は国民の税金です、許してはいけないと思っています。

だけど、許せない行為の裏にある事情、その人の心の痛みに鈍感でいたくない、そんな風に思いました。

ここから先は、私の言い訳みたいなものです。一月万冊を知らない人には何のことだかわからない話かもしれません。

自己紹介を書いた時、フリージャーナリストの烏賀陽弘道さんを尊敬していて、彼のnoteが見たくてnoteを始めたと書きました。
烏賀陽さんは一月万冊の紹介する著者の一人として出演していましたが、ある日を境に出なくなりました。それは清水有高さんが、烏賀陽さんの絶版になった本を再販するという約束をいつまでたっても実行しないことにありました。一月万冊の視聴者から予約金を取っておきながらです。烏賀陽さんは何度も「予約金を払ってもらっているし、私の読者からもいつ出るんだと問い合わせが来る、できないのなら編集者を紹介する」と清水さんに何度も言ったそうです。

このことは、烏賀陽さんが自分の読者に向けて言った動画で発信されました。烏賀陽さんのnoteにはその辺のことも書かれています。

のちにその本は、別の出版社から出され、清水さんに連絡した人には予約金が返されたと聞きます。でも一月万冊でうちでは出さないので返金しますというアナウンスはありません。

烏賀陽さんと清水さんは現在この件に関して裁判で話し合う形になっているそうです。

これがあって、一月万冊の視聴をやめた人も知っています。ただ私は、一月万冊の中で清水有高さんが生きてきた人生という彼の体験談を聞いていて、どうしても一月万冊の視聴をやめられませんでした。

3歳で父親の浮気で父に捨てられた清水氏、わずか3歳の子供に「これからはお前が母親を支えなければいけない」と言った周りの大人。
「いい子にしていたら父親は帰ってくる」と言われたのが嘘だと知った小学校時代、本が好きで先生より物知りだった清水少年は先生からのいじめにあいます。そして不登校になり、高校は通信制でしたが、知識は高く推薦入試で地元の国立大学へ入学したそうです。

中学・高校時代には母親を助けるために学校は不登校でしたが、新聞配達はしっかり続けたそうです。阪神淡路大震災があったときも15歳の清水少年は新聞を恐怖の中新聞を配り終えたそうです。滋賀県に住んでいたとはいえあの時の揺れは大人でも仕事を投げ出したくなる揺れだったと思います。

中学校の頃の私はお金は稼ぐものではなく、親がくれて当然みたいに考えていました。すごい15歳だなと感じ、そして哀しくなりました。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
烏賀陽さんが著書を作る姿勢も・ものすごいこだわりというか努力も、烏賀陽さんの動画を見ていてすさまじいと思うほど感じています。自分の本が届けられない烏賀陽さんの痛みもわかっているつもりです。

どうしても清水さんの傷にも寄り添ってしまっている私もいます。二人がもめ始めたころ、和解してほしいと願っていました。そのくらい清水さんと烏賀陽さんの一月万冊は楽しかったのです。

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