【目の見えない白鳥さんが絵画を鑑賞?】

まだ数日お盆休みがつづく中、めずらしく予定がなかったので「どうしよ?」と考えていたら深谷(埼玉県)の単館映画館(ミニシアター)で面白そうな映画がやっているのを発見!

表題にある通り全盲の方を題材にしたドキュメンタリー映画です。しかも監督さんの舞台挨拶まであるじゃないか。

「めちゃ観たい」

お昼ごろから上映開始なので急いで支度をすませて電車に乗り込みました。

そして到着した、ここ深谷シネマは単館の映画館だけあり、とてもこじんまりとしています。50席ほどの劇場内はすでに満席に近い状態です。

やがて映画がはじまると今回の主人公?、白鳥さんのインタビューが映り出された。全盲の自分がなぜ見ることのできない絵画を鑑賞しに行くのか?

その謎は映画が進むにつれてドンドン輪郭を帯びてくる。しかし謎の正体にまでは辿り着かない。

その意味するところはどうか劇場でご自分の五感で感じ取っていただきたい。

実は今回の映画、そこに薦める理由があります。

①実際に映画を見ようと決意
②映画館に行く
③映画を鑑賞する

⑤感想を述べる

ここまででワンセットです。大事なのは④の空白です。気になるかもしれませんがまずは⑤まで行ってから色んなことがはじまります。

先ほど監督さん(たち)とお話をしてきましたが、メッセージをあえて載せないところにある意味この映画の意図が隠されていると思いました。

個人的な感想はというと、この映画は健常者とハンディキャップの方たちとの隙間を意識させない作り方がとても秀逸だと思いました。

舞台挨拶でも三好監督が言っていたのは、「ハンディキャップを持っている方たちはむしろ意識される方が溝は深まるんです」と仰っていたのがとても印象的でした。

最後に映画のラストで白鳥さんが言ったひと言がとても心に刺さりましたのでお伝えしておきます。

それは…

『幸せはつかみ続けることが出来ない』

でした!幸せになりたいと誰もが思う中で、「幸せというものは一瞬一瞬にしかない」と白鳥さんは仰っていました。

また舞台挨拶の質問コーナーで、「撮影中の面白いエピソードがありましたら教えてください」とお願いしたところ、「白鳥さんってお茶目なんですよ」とのこと。

さて今回ご紹介した「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」ですが、ご興味が湧いた方はWebで確認してみてください。

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