学習指導要領はこうやって読む! 「教科書“を”教える先生」から「教科書“で”教える先生」へ
こんにちは!
まだまだ寒い日が続いて、布団から出るのが億劫なあぽーです!
そろそろ暖かくなってくれないかなと期待していますが、そんな願いはまだ届かないようです。
今回の記事は2024年2月22日に配信された8期8回目の講義「教員のバイブル“学習指導要領”の考え方」をまとめたものです。
登壇者
子育て・教育をより多くの人の自分ごとにすることを目指してコミュニティ運営をしながら、現在も小学校の先生として学校現場に関わり続けるしんご先生が伝える「“学習指導要領”との向き合い方」。
学校現場に関わる方だけでなく、子育て中の親御さんや、学習塾などで子どもたちと関わってらっしゃる方にも是非知っていただきたい内容です。
では、早速中身を見ていきましょう!
(動画で見たい方は以下のリンクから全編ご覧いただけます。)
学校教育ってどんなイメージ?
他にもこんなイメージあったりしませんか?
でも…
しんご先生いわく、「やらなきゃいけない事」は私たちが思っている5分の1以下。
にわかに信じがたいですよね。
でも本当なんです。
「学校教育はなんでもできる!」
そう言い切ってしまってもいいかもしれません。
学習指導要領を読む “ポイント” さえ掴めば、きっと納得できると思います。
学校教育が目指すもの
一緒に考えてみましょう!
実習生たちからは、このような素敵な回答がたくさん出てきました!
学習指導要領では次のように明記されています。
これを見て「そんな力いらない!!」とはならないですよね。
細かく分割された説明を見ても、どれも「こんな力が身に付いたらいいよね!」と思えるような力ばかりです。
では、具体的に授業を通してどのような力を育んでいるのか。
それは「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」の3つの柱です。
さらに分割して、各教科でどのようにそれらの力を育んでいくのかということが「教科の目標」として記載されています。
国語科に着目して見てみると、小学校6年間で明示されている目標はこれだけです。
文章量として、とても少なく感じますよね。
「やらなきゃいけない事」思ったよりも少なくないですか?
「教科書“を”教える先生」から「教科書“で”教える先生」へ
学習指導要領に書いてある「やらなきゃいけない事」は少ない。
でも、何故か「やらなきゃ!!!」と思ってしまう。
なぜでしょうか?
それは…
教科書には「やらなきゃ!」と思ってしまう知識がたくさん書いてあります。
教科書の内容を全て網羅して教えようとすると、先生が話してばっかり、児童・生徒は板書を写してばっかり、そんな授業になってしまいます。
先ほど確認した通り、学習指導要領に書かれている最低限抑えなくてはならないポイントはそんなに多くありません。
学習指導要領をしっかり読み込み、抑えるべき教科・単元の目標が入っていると、授業の参考書のような形で教科書を使うことができるようになります。
教科書の内容を全て網羅する必要はありません。
ここまでくれば、教科書の内容をやるだけでいっぱいいっぱいになることもないし、教科で育む力を児童・生徒が身につけるための工夫をたくさん織り交ぜた授業を行うことができるようになります。
しかし、教科書を教えるのではなく、教科書で教えていると次のような意見が出てくることも考えられます。
そんな意見に対してしんご先生は次のように返します。
ただ、諦めるのはテストで点数を取ることではありません。
しんご先生は、復習の意味も込めて、単元の終盤に教師主導の「教科書のポイントを確認する」時間を取ることもあるそうです。
それまでの時間で、子どもたちは単元で身につけるべき力を、主体的に学んでいるため、最後の数分間教師主導の時間を取ったとしても、子どもたちから不満が出ることはありません。
子どもたちも納得してくれます。
ここまでのことを確認すると…
そう思えるようになってきませんか?
ポイントはたった3つ!学習指導要領はこうやって読む!
ここまで見てきて、
学習指導要領を読んだら「教科書を教える先生」から、「教科書で教える先生」になれそう!!
と思って、学習指導要領を開くと落とし穴が…
それもそのはず。
学習指導要領を開くと待ち受けているのは、オールモノクロで、小学校の場合、各教科100~200ページもあります。
今からそれを全部読まなきゃいけないと考えると、せっかく出たやる気も引っ込んでしまいそうです。
そんな時、「まずは、ここを見ればOK!」な学習指導要領を読む時のポイントがあります。
もちろん全部読むことは大事ですが、最初の入口を知っていないと、読み始めてすぐに挫折してしまいます。
では、どこを見ればいいのでしょうか?
しんご先生は次のように結論づけます。
詳しく説明していきます。
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?