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講師インタビュー 郡司日奈乃さん

今回は、郡司日奈乃さんにインタビューさせていただきました!
ぜひ、最後までお読みいただけると嬉しいです!

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では、早速インタビューしていきましょう!

千葉大学大学院教育学研究科修士課程1年の郡司日奈乃と申します。

卒論では同性婚法制化にかかる民法一部改正案の検討・提言を主題にして中学生向けの授業づくり・実践を行い、まとめていました。

そういった経緯もあり、最近は包括的セクシュアリティ教育や主権者教育、シティズンシップ教育について研究を進めている“学生”です。

あくまでもいち修士課程の学生なので、基本的には大学院に通っています。

学生としての一面をお話しするのであれば、最近は徐々に対面授業も増えてきていますね。

週3〜4日は大学院(研究室)に行って、博士課程の先輩や、学部生と一緒に授業づくり・授業開発をしています。

包括的セクシュアリティ教育に関しては、昨年度まで私が卒論をやる上で色々やっていました。

最近は、アントレプレナーシップ教育(起業家精神教育)の授業づくりや、性教育だけではないさまざまな授業づくり、特に、これからの社会を歩んでいく子どもたちに必要な知識や能力に関するところをメインにやっています。

去年の前期(4月〜10月)は学校現場に立ち入ることができなかったので、実践はできませんでした。

なので、学部4年の4月〜8月くらいにかけて授業作りを行い、後期(10月)に入ってから実践をやらせてもらった形になります。

半年間かけて、論理を詰めて、教材も作って、模擬授業をやって、フィードバックをもらいながらさらに作り込んで、実践まで持っていった感じですね。

私の所属している学科の名前が、学校教育学専攻、横断型授業づくり系という、授業を作るコースに進んでいるんです。

理論も詰めて、かつそれを元に実践を行う、両輪で進む必要があって。

どうしてもスパンが短くなってしまうんですけど、しっかりと自分で歩みを進めないといけない環境にいますね。

理論なしに実践はできないし、実践なしに論文は書けないし、というところはありますが、それが楽しくて大学院に進んでいます。


理論と実践、どちらかだけの人は多いけど、両方を繋ぐ人は少ないので、先行研究を探すのが難しかったりもします。

教育というものに興味を持ったのは、ずっと地域で子ども会という活動の中で、ジュニアリーダー(地域のお兄さんお姉さん的存在)をしていた経験からですね。

生涯教育含め、教育というものには幼い頃から興味がありました。

教員を目指したのは高校2〜3年の時です。

教員といっても、その中で何を専門にするか迷っていた時、たまたま受験指導でお世話になっていた先生が、“馳プラン”という文部科学省が出している「社会に開かれた教育課程」に関する資料を突然渡してくれたり、これからはインクルーシブ教育っていうものがくるぞ、と教えてくれたりしたんです。

そういったこともあって、「これからは、インクルーシブ教育っていうものがくるんだ」とか「これからは地域と教育が繋がって教育っていうものをやっていくんだ」ということを高校生ながら、子どもたちに必要な教育が大事になるということを、朧げに思っていました。

これからの教育について考える機会が多かったんですよね。


性教育に関しては、高校生の時に同性の子に告白してもらったり、身近なところに当事者の方がいたりして、頭のどこかにそういう教育(性教育・ジェンダーやセクシュアリティに関する正しい知識を身に付けさせる教育)って必要だよな、ということは思っていました。

でも学部生でそういうことを言い出すことはなかなかできなくて。。。

色々あって、今お世話になっている研究室に1年生から入らせていただくことができ、インクルーシブ教育やジェンダーのことをやりたいと申し出たところ、快諾していただき、現在は研究室を拠点に様々な授業づくりを学ばせていただくことになりました。

周りに支えてもらいながら、周りの環境がありながら、自分の研究したいテーマとか性教育というものにたまたま出会うことができたと思っています。

学部は、千葉大学の教育学部に入学したんですけど、千葉大に入りたいと思う理由が、3つくらいあったんです。

そのうちの一つに藤川先生の研究室に入りたかったという思いがあって。

大学に入る理由って偏差値や立地、学部の名前とかで決める人が大半だと思うんですけど、私はどうしても藤川先生の研究室に入りたい想いが強かったんですよね。

結果、運よくAO入試で合格することができたので、大学に入ることで一つ夢が叶った感じです。

だから、より一層頑張ろうと思えたし、先輩からたくさん教えていただいたりとか、優しくしてくださったおかげで、そこがひとつの居場所になってのびのびやらせてもらうことができていました。

大学生だから他のことというよりもやりたいことのうちの一つがそれだった、という感じです。

免許を4つ持っている(小・中・高・特支)ので、大学というものが自分のスケジュールの中の一番大きなところを占めていましたね。

学業を全うするのが自分の中も大きな使命のように感じていたし、あまり遊ばない学生でした。

全部で200単位くらい取得したので、学費分はしっかり学ばせてもらいましたね。(4年制大学の平均単位取得数は124単位)

性教育に関係なく、色々な授業においてもそうなんですけど、授業中というよりも授業を踏まえて授業の後に生徒たちが感想を言いにきてくれるんです。

授業実践は附属の学校で行わせてもらっているんですけど、そこの生徒さんたちが、今日の授業を踏まえて「ここが面白かった」「こういうところが、私初めて知ってよかった」とかをぽろっと言いにきてくれて。

事前事後アンケートにも、もちろん書いてくれる子はいるけれど、どうしてもアンケートというと身構えてしまったり、背伸びした言い方や大人受けしそうな文章を書く子もいるのが現状で。

でも、アンケートじゃなくて、ぽろっと私に言ってくれた一言が、私にとってすごく感動する言葉だったり、やっててよかったなと思える言葉を生徒さんたちからたくさんもらうことができているなぁと思います。

だからこそ、理論と実践をつなぐことで子どもたちにこういう効果が現れるんだということを目の当たりにすることができているんですよね。

軸として持っているのは、独りよがりには絶対にならないことですね。

その上で、少しでも、今の教育に提言できる内容でありたいと思っています。

有象無象のところに紛れるのではなく、ブルーオーシャン(未開拓な部分)を開拓していくというのが、私のポリシーでもあるので。

やっぱり、性教育とかセクシュアリティの話って、あんまり授業実践されている事例がなかなかなくて。

色々な調査を見て貰えればわかると思うんですけど、教職員の先生方は必要だと思っていつつも、“自分があんまり知識を持っていない”とか“自信がない”とか“どうやって伝えていいかわからない”ということを理由にあまり授業実践がなされていないと思うんです。

現場で実際に性教育をやってくださっている養護教諭や保健体育の先生もいなくはないですが、なかなか理解してあげようとか尊重しようといった感情とか気持ちのところを伝えていくような授業実践が多い気がします。

なので、私自身はそういうところに縛られたり依拠することなく、ちゃんと権利とか人権のところに紐付けて、理論と実践を繋げられるようなことをやりたいと思っています。

そのためにもさまざまな論文を書いて、発表して意見をもらって、同じようなことを思っている先生方とつながって、情報交換できていければいいなぁと思っています。


話は逸れちゃうんですけど、研究をちゃんとやろうとすると、就活とかその後の進路のことを考え始めると何もできなくなってしまって。
修士2年じゃ足りないです、、、


あとは、自分の研究にプライドは持たないと、やってられない気がします。

誰かにお願いされたわけでも、お給料をもらっているわけでもないですもんね。

それでもやりたいことや理念があって目指すものがあるので、それを達成するためにはプライド持って自分の進むべき道を見つけるしかないのかなぁと。

まず、いち学生である私を講師として呼んでくださってありがとうございます。

オンライン教育実習という概念自体が新しいし、その上で性教育をやる、というのが新しくていいなと思っています。

最初にかぐやくんのお話を頂いたとき、ほぼ即答の勢いで「やります!」と伝えさせてもらったのが、少し懐かしいです(笑)

本当に性教育の必要性は重々わかっていて、でも、性教育というものを私が4年間進んできた教員養成課程では全く触れてこなくて。。。

実際、とある中学2年生に飛び込みで授業をさせてもらいに行った時、授業中でも授業外でも下ネタを話す中学2年生を見たんです。

発言を何かと下ネタに結びつけてあからさまな表現をしたりする感じでした。

それに関して、学校の先生に聞くと、「いや、注意はしてるんですけどね〜。どうしてもそういうお年頃なんで」と言われてしまうんですよ。

でも、その様子を見て『本当にそれで済ませていいのか?』と改めて思いました。

なので、これからの教育現場を変えていくには、私も含め、これから教員になる学生たちが「性教育」というものを性教育を積極的に学ぶことで、今現場で戦っていらっしゃるベテランの先生に伝えていかないといけないし、それを姿勢でも知識でも見せていかなければいけないと思っています。

ぜひその第一人者として、もあふるに参加してくださる学生の皆さんには、働きかけをして欲しいなと思います。

私もまだ勉強中の身ですし、まだまだ足りていない知識があると思いますし、書籍や実践から読んではいるものの、学校現場でどういった課題があるのかというところはわかっていない部分もあります。

そういったところは、支援者さんやSNSからの声を集めながら、今の学校にはどのような課題があるのかを参考にしながら授業づくりができたらより実りのある教育実習になるのではないかと思っています。


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