レールの外になんて居なかった

会場を出た後
何事もなかったかのように行き交う人々が
街を照らして並ぶブティックが
全て無機質な物体に見えた。

プレイヤーだと胸を張って言える日は来るのだろうか
リスナーでも活動者でもない自分は
現代のインターネットに居場所がない
こんな言葉を吐く私にはこの社会にも居場所がない

着ぐるみを被った虚像にはなれないし
生身で戦えるほど自分の魅せ方は上手くない
今自分はどこに向かってるんだろう
ここにいるのが正解とは言い切れないのに
未来の自分が笑うのはここに居続けた結果だと信じて疑わない
疑いたくない
野放しは怖い
何かに縛られていたいのは自分を信用出来ないからだ
レールの外は美しい
私はレールの外になんて居なかった

ごめんなさい

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