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「M」としての活動を終了致します。


2023年 11月 30日
本日をもちまして「M」としての活動を終了させて頂きます。
これまで応援してくださった皆様は「M」終了のその瞬間まで、またはその先も ー

2021年 3月 1日
高校卒業
校則が厳しく、インターネット関係においては特に学校側が導入したサイバーハンターが生徒のSNSを監視するほどだったが
卒業より少し前からフライングをし、ツイキャスで配信を始めた。

1人で24時間配信をしてみたり、他の方とコラボしてみたり、同年夏頃までは1ヶ月に100人ずつ程度のスピードでサポーターを増やしていて
2022年1月に1000人を突破する計算で計画的に活動していた。
でもそんなに全て思い通りになる訳もなく、計画が狂ったその月から配信をサボりがちになった。

当時の私は今よりストイックで、完璧主義で、大真面目に物事を捉えて感じていた。
今話していることは聞いている側にどう聴こえているか、テンポはどうか、間があきすぎていないか、魅力的か、つまらなくないか、退屈させないか、
人を魅了する人間はキラキラしている。
若者の語る夢は独特の輝きで人の心を掴む。
今思えば私は十分輝く若者の夢を持っていたのに、それを考えすぎて他者視点から自分を見つめすぎて空回りした。
表情の見えない相手に語りかけることは、私の脳を必要以上に高速回転させ、熱し上らせた。

歌が歌えなかった。
音痴ではないが上手くもなくて、周りに歌の上手い友達が多かったのでコンプレックスだった。
ツイキャスで配信をしていると、歌が歌える方が強いと感じるようになり、初めはなんとなく練習を始めた。始まりはなんとなくだが、話すという分野でオーバーヒートした私の脳は歌を歌うとクールダウンされた。
もっと上手く、もっと感情的に
どんどん歌にのめり込んで、一時は配信で言葉を話すことよりも力を入れていた。

2021年 11月
この頃が絶頂で歌にのめり込み、思うようにいかない語りはそっちのけで狂ったように毎日毎晩歌を歌った。
一方で「M」の活動はグダグダになり、全てが滞って全て辞めたくなっていた。

2022年 1月
全く新しいイラストを用意して、Mを捨てた。
まだ私を見てくれている人は少なからず存在していたのに、ここではもう再スタートを切ることは出来ないと勝手に去った。
新しいイラストで、新しいアカウントで、カテゴリも何もかも違う場所で私は「M」と全く変わらない活動をした。「M」のままの声で語り、「M」のままの言葉を発信した。見てくれなんてどうでもよくて、自分の言葉を届ける場所だけが欲しくて。聴いてくれる人が愛おしくて。

愛おしいのに「M」を忘れず見てくれていた人に真正面からぶつかれなくて逃げてしまった。
ずっとずっと忘れられなくて、自ら去っておきながら戻りたかった。

2022年 9月 22日
また「M」になった。
前年終わり頃にグダグダになっていた「M」は、配信をつけても同接0人が10分以上続くほど落ちぶれていたが、復活配信は20人以上が閲覧していた。大きな活動者さんと比べればしょうもない数字だが、私にとってその時の20は胸が高鳴るものだった。
半年以上空白だった「M」を忘れていない人が何人もいた。私に価値を置いてくれている人たちを無碍にしていた事に気がついた。申し訳なかった。
でもあの空白期間で、別の活動をした時間は「M」にとって確実に節目として意味があった。
後悔はしていない。

2022年 10月 18日
歌ってみたを初投稿した。
Mの空白期間の間も絶えず歌だけは歌い続けていた。まだ自分で歌を作った事はないが、感情を曲にのせる事の楽しさを歌うたびに思い知った。
テクニックへの向上心も絶えなかった。
だから初めて完成した自分の歌ってみたを聴いた時、口角が一生下がらないのではないかというほど嬉しかった。

そこから毎月1つは歌ってみたを投稿し、載せる度に伝えたいことが増え、気持ちも昂った。
今でも歌ってみたをひとつひとつ聴き返す度に録音していた時の情景も、その時の枠の雰囲気も、全部細かく目に浮かぶ。

配信で話すことも、空白期間を置いたことで出来るようになった。伝える言葉の意味だけを真っ直ぐ考えて発せるようになった。
もちろんどうでもいい話も沢山した。

どうでもいい話を君としている時間が本当に楽しくて、本当に本当に愛おしくて、君のことが大好きでたまらなかったけど
息を吐くように好きだと伝える人間にはなりたくなくて、結局いつ伝えればいいか分からないまま今日を迎えてしまった。
私が君に抱く大好きは、私の人前に立ちたいという願望を君が叶えてくれている事の上に成り立っていて、私が何を与えてられているかなんて自信を持って自覚することは出来なかったから
私だけが君に願望を叶えてもらっていて、だから大好きだなんて烏滸がましくて
簡単に愛を語ることなんてできなかった。

2023年 11月 17日
「M」としての活動を終了することを発表した。
同時に、君が「M」に抱いている感情を教えてくれと頼んだ。

君がメッセージをくれた。
沢山沢山考えて、書いては消してを繰り返しただろう文章を届けてくれた。
「M」に戻ってきて本当に良かったと心から思った。メッセージを読んだその時から、これまでの選択の全てを後悔していないと言い切れるようになった。誰かの人生に自分が刻まれていることを初めて知った。
私も伝えてこなかったから知らなかったかもしれないけど、私の人生にも君が確実に深く刻まれてるんだよ。

私にとって「M」は、一生忘れない最高に愛おしい思い出で、その中に君も君も君も君も、ひとりひとりしっかり刻まれてるから。
君が綴った文章も、ステージから見た君の笑顔も、何もかも

私がこれからどこに向かおうとも、どんな場所で戦おうとも、どこにいたって君のことは絶対に絶対に忘れないから。

「M」の最期まで焼き付けろ

そしてその先も ー

2023.11.30
M

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