私が何度もベナンに戻る理由
今回で3度目のベナン。
最初に来たときは何度も来る場所になるなんて
思ってもいませんでした。
そしてこの夏、4度目また向かおうとしています。
アフリカの小さな国に
なぜそんなに何度も行くのか
仕事でずっと国際交流をやってきて
国際協力をやりたくてという気持ちはあるけれど
ベナンに足を運び続ける理由は
そんな大義とかではなく
ただ、ベナンの家族とできるだけ
一緒の時間を過ごしたいからです。
世界の20ヵ国近くでホームステイをして
どの家族も大好きだけど、
ベナンの家族にこんなにも
何度も会いたくなるのは
彼らの人柄に惹かれて、
自分自身が救われているからだと思います。
人と顔をあわせて声をかけることを大切にし
楽しいときも苦しいときもそばにいてくれて
何があっても見捨てることのないような
そんな人情深さに
心の穏やかさを感じているんだと思います。
もう一つは、これまでに行ったどこよりも
命に向きあうことが多いこと。
おっきくなった！
彼らの家庭の何人かが持つ遺伝子の病気
「鎌形赤血球症」。
このサポートをするために、クラファンを立ち上げようとしたことがあり
個人の情報の一部を表に出すことを
了承してくれたので書きますが
この家族の子どもは「鎌形赤血球症」の一番重度の病気を持っているため
成人までの寿命があるかどうかわかりません。
遺伝の病気なので、
親も一部病気を持っています。
私より5つ年下の彼女は、
仕事も子育ても頑張りながら
病気と闘っています。
旦那さんのサポートは一切受けず。
雨の時期になると足を引きずりながら
痛そうにしている姿を何度も見てきました。
病気のことを知って2年。
どれだけ大変な病気なのかわかったようで
わからないまま日々をすごし
今回、日本語を流暢に話せるベナン人が
一緒だったので病気のことを相談すると
病名を見ただけで表情が変わり
「その病気は、治らないし突然死んでしまう。
アフリカにたくさんいるよ」
そう、日本語で聞くと
知っていたはずなのになぜか現実味を帯びて
ぐさっと胸に刺さりました。
2年前に計画したクラウドファンディングは
結局しませんでした。
病気のことがあまりに分からない上に、
お金の使い道も説得力をもって説明できず
人を巻き込めませんでした。
約束していたお金は個人で渡しました。
なんとか約束は守っても
ずっとやりきれない気持ちが残っていて
ただただ一緒に時間を過ごしたいと思い、
ことあるごとに私をベナンに向かわせています。
そして、この夏、
ホームステイプログラムを始めます。
これが4度目ベナンに向かう理由です。
大好きなベナンの家族に滞在できる人が増えて
日本からなかなか訪れることの出来ない
アフリカを身近に感じてほしい。
観光では絶対にできない、
その国の日常や人たちに触れて
心から繋がる友達や家族のような存在と
一生忘れることのない思い出と繋がりを届けたい。
そして、その売り上げは鎌形赤血球症を持つ
子どもたちのサポートになるような
使い道にしていくこと。
「国際交流で生み出した利益を、今困っている人たちに還元をすること」
ずっと実現したかったことが、実現に向けて少しづつ前に向かっています。
病気の資金支援は
中途半端な気持ちですることはできません。
ましてや治らない病気に
どう向き合っていくのか
今、正解はわかりません。
でも、薬も飲めずにお湯を体にあて
痛みと闘う子どもたちを
そのまま放っておいていいわけがない。
動き続けながら、学びながら
答えを出していこうと思います。
ベナンの妹で信頼できるパートナー、
Mariolleと一緒に。
幸せなことに、ベナンには
ベナン人も日本人も優秀で頼れる心強い仲間が
たくさんいる。
今度は惜しみなく人を巻き込むことができる！
ホームステイプログラムの打ち合わせを
しっかり済ませて
ちゃんと人を集めてこの夏また帰ってくることを
約束してきました。
今回もお別れのとき、
Mariolleはいつもと同じ言葉をかけてくれました。
「お別れは悲しいけど、絶対に泣かない。」
Strong Strong！
と私に言葉をかけて見送る
Mariolleの強さに自分も負けないように
まずはこの夏の約束を果たすことを目標に
ベナン、アフリカとのお付き合いを
末長く続けていこうと思います。
Mariolle and Clement
私の4年間のベナンとのお付き合いが詰まった
ホームステイプログラムは
間も無くリリースします。
またぜひ、ご覧ください！
2024.1.25 三矢楓(もっぴー)
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