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色にまつわるetc…【閑話休題】「大家族」と「ミルクハウス」と「マリーゴールド」と

飼い主もーも:「お久しぶりでございます…モップ…このコラムの事覚えて貰えてますでしょうか……?」                    

モップ猫(*ΦωΦ)――お休み長かったっすねー、まぁコロナもあって色々忙しそうでしたもんねぇ☆

「うっっ本当に…いつも優しいモップ、ありがとう~!大好き~!!」

――もーもサン、この絵ずーっとかいてましたねー⋯、2年くらいですか~?

「ホントに…出来上がったのは2022年最大の朗報だったよ⋯〆切は偉大です。。」

――只、もーもサンのこの絵って⋯⋯ま、いっか☆☆

「な、何モップ、批評はちゃんと聞くよ~!!」

――じゃー言いますよ。。この絵は空以外は未完に見えますけども……違いますか??

「ぅぅぅ……」


『夏休み(2022年オイルパステル)』

――そんな苦しいなら聞かなかった事にしていいっすよฅ(=ↀωↀ=)ฅ

「本当の事はツラい…けど事実は受け入れねば~~自己欺瞞は心身に良くない……」

――ひとりでカウンセリングしてないで⋯で、何で未完なんスか?

「空以外は…ま、いっか☆って思ってしまったんで⋯〆切考えたら終わんねーぜ⋯って☆相変わらず遅筆なんですいません。。」

――まぁ、このコラムも数年全く更新されずですもんねぇ⋯

「一応準備は進めてたんです⋯てか、進めてるんですが⋯⋯」

――ちょっと旧Twitterとかに匂わせしてましたよね~。じゃあ更に何で「空以外は、ま、いっか☆」ってなっちゃったんですか?この絵のテーマを考えたら「花以外は…ま、いっか☆」ってなりそうなもんですよねぇ⋯

「確かに⋯この絵のタイトルは『夏休み』だけど、あいみょんさんの「マリーゴールド」が元々のテーマだからね。只、それも厳密には正しくないんだよなー⋯」

――どうしてっすか?

「コレは【有吉さんがラジオで口ずさんでたマリーゴールド】だからです。」

――出た、もーもサンあるある⋯テーマに芸人さん絡みがち☆

「サガだから⋯仕方無しだよ。そしてこの絵は何の制約も無いフリーダムな所為で私の本質が出まくっとるやん~、というのが今回のコラムのテーマです。」

――ほー、じゃあ色にはまつわんないんですか。

「何時から自由な色と線が好きになったんだろ~☆って話なのさ。10代半ばに1番見ていたモノがこの絵の中にあるなぁ~という話。」

――14才が人生決めがちあるあるッスね…10代半ばにもーもサンは何をずーっと見てたんですか?

「ルネ・マグリット作品の『大家族』と、川原由美子氏著作『前略・ミルクハウス』でした。」

――ほー⋯モップの知ってるマグリットはパイプの絵とか浮いてるパンとかですよ。そして両作家の作品全般じゃなくて『大家族』と『前略・ミルクハウス』に限定されてるんですね。

「そうだよねー⋯勿論他の作品も観たり読んだりしてて大好きなんですが、今回は美術史や作家論とかの話では無いのです。」

――あくまで個人の感想です…的な☆

「まあそうです⋯では具体的に自己分析してみます。先ず『大家族』から~

・ルネ・マグリットの作品で「空」のモチーフの影響を受ける(中学か高校の美術の教科書の表紙絵だった)
・シュールレアリスムの画家ですが、美術史的な視点では無く「デザイン的」な所に惹かれた。(広告の仕事もしてた画家さん)
・油彩画の穏やかな色合いが好きになる。
・ずっと見ていられる絵⋯っていう私の絵の価値観の根底にあるのがこの『大家族』だった。(この絵の教科書の表紙を授業中ずっと眺めてたので)

次に『前略・ミルクハウス』です。
・80年代~90年代の川原由美子氏著作の少女漫画。
・自由な線と鮮やかな色彩が特長的。
・画材は(恐らく)カラーインクの為、印刷物が発色良く仕上がる(らしい)。そして水分が多いので混ぜると濁る。(ので、恐らく筆触分割が必須)
・自由と多様性などがテーマの作家さん(私が読んでいた時期の感想ですが…吉田拓郎さんなどがお好きだったと記憶しています)
・この頃「ヘタウマの時代」だった。

最後に…『マリーゴールド』を。
・勿論あいみょんさんの楽曲ですが、有吉さんがラジオで何度も同じフレーズを唄っていたのを聴いて下絵を描いてみた。
・「麦わら帽子」「揺れる」「マリーゴールド」をモチーフにした心象風景。昭和の少女漫画な感じの架空の場所のイメージ。
・下絵の風景を元に資料写真を撮って描く。(外光の風景画≒印象派のテーマ)
・「夏の空気感」が描きたかったので、タイトルが『夏休み』になった。
・「空」を描くのが楽しすぎて、帽子描かなくてもいっかな~⋯という(怠け)心が湧いてきたけど、帽子が無いと下手な風景画になってしまうと思い、「心象風景」にする為に「帽子」が必要だったので下絵通りに描いた。(が締切に合わせて空以外はほぼ未完)」

――締切は、絵を完成させたり未完にさせたりするっす☆

●マリーゴールドの写真を外で沢山撮りました
●色を明確にするために濃淡を強調加工すると(多分ハイライト処理)明暗がハッキリ出て色付けがし易かったです

「それでは‘’色‘’をメインに構成をみます。」

――おっ、色にまつわってきましたね~。

「上・中・下の3つに分けてみていきます~。

●先ず上部の「空」。青のグラデーションにかなり明暗をつけて遠近を出したかった。「夏の風」がテーマ。

●中間部「花」。光を表現する為に花弁のメインカラーのオレンジ部分の一番明るい所を明度と彩度の一番高い色の「イエロー」にしました。何だかマリーゴールドってお花が「名は体を表す」だなぁ…と描いてて思いました。外界の光を浴びて「ゴールド」に輝いていたんだな、きっと。

●一番下の部分が葉と茎の「グリーン」。ざっくりですが「緑」の補色が「赤」、「青」の補色が「オレンジ」で、個人的に緑とオレンジの相性が好きだなぁ~と感じていて、かなり色の相性がいい3色だと思います☆
実はこのコラム書くまで意識してなかったんですが、コレがこの絵を最後まで描こうと思えた理由だなーって気がしてて。最初に記した様にこの絵は何の制約も無いフリーダムな絵なので私の一存でいつでも止められるんですが⋯でもこの絵を仕上げたい気持ちが続いたのは多分この補色のバランスが気に入っていたんだなーと思います。

――補色で絵のバランスを取ってるんですか。

「意識していたのは「空が映える」ってことだけだったんだけど…例えば「麦わら帽子」はもっと茶系でリアルに⋯と思ってたけどそうすると思ったよりも暗くなるなと思って「太陽の光」のイメージで描きました。だから「眩しくてよく見えない⋯ってカンジ☆そこも何だか「印象派の技法」と重なるなぁ⋯と。」

――要するに、リアルをツメて無いっつーことですか。よく分かりましたけど…のん気ですね。

「好きなものを自由に…がコンセプトなんで。コンセプト通りで無理が無いっしょ☆ムリは良くない。過信しません。」

――確かに逃げ道大事っす。猫っぽいですなー私の教育の賜じゃないですか??

「確かにモップと暮らすと気付きと学びが沢山あります。いつもありがとう。」

――予想外に素直な答えでキモい…じゃあおやつください~~

「い~よ!……あ、ちゅーる切らしてた☆ゴメン。」

――そんなオチ要らないです!じゃあモップも映ってるこの絵を描いてるyoutubeの宣伝しといてくださいな~☆☆☆
https://youtu.be/XjAXwBeco-4

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