mootoh
一度やめた EM にもう一度取り組むことにした話
見出し画像

一度やめた EM にもう一度取り組むことにした話

mootoh

これは Engineering Manager vol.2 Advent Calendar 2019 5日目の文章です。

従事していた Engineering Manager をやめるのはそこまで珍しいことではないと思いますが、同じ組織で再度やるという話はあまり聞かないように思います。キャリアの参考になれば 🙏

第一期

2017/4/~2018/9 まで

2017年の頃は Engineering Manager というよりも Project Manager や Product Manager の真似事をしつつ、 Android 系の Engineering Manager としてエンジニアの採用をがんばっていた。特に海外のエンジニアに東京のメルカリにきてもらうべく活動していた。年末の時点では、4~5人の馴染みが日本語で話すチームだった。阿吽の呼吸とまでは言わないまでも、コンテキストを共有できた状態だったと思う。



画像2

その当時の発表資料:

2018年の1~3月には前年の活動の結果、人数がいきなり3倍近くになった。しかも英語話者かつ新規中途入社が半数を超えるという突然変異が発生した。自分は未熟で、そのときにはそれが何を意味するのかまだ分かっておらず、チームの規模が拡大したことを単純に喜んでいた。代々木公園で花見をした。計画性のない自分はビニールシートの用意もなく、世界中から集まったエンジニアたちをスーパーの紙バッグに座らせ、3月末の寒空の中灯りもなく、スマートフォンのフラッシュライトモードを活用するなどして朗らかに酒を酌み交わした。

画像1


なぜやめたのか

徐々にマネジメントの難易度があがったことに気づく、主にコミュニケーションの観点で。言語の違いにより壁を感じること。技術レベルの差が大きいいこと。率直に直截的に言うのと控えめなのをよしとするといった文化の異なり。それまでは自走できる人が入ってくる前提だったためオンボーディングは最小というかむしろほとんどなかった。コードベースはいろんなパラダイムがごちゃまぜで明確な指針もなかった。村から町に進化しているのに気づかず、共有できていたコンテキストは失われ、チームの雰囲気は悪化した。

がんばって個々にコミュニケーションをとり治安の向上に努めるも、メンバーがばらばらの方向を見ている状況を改善できない自分に失望していた。状況を見かねたのか、当時の上長からマネージャの役割を解き、組織の改善にコミットしてはという提案を受け、それを受け入れた。

インターバル

Engineering Manager をやめてからは、エンジニア組織を強化する一翼を担った。 Tech Lead の責任範囲と求められる期待の定義、および Design Doc (RFC のようなもの) を書くことを文化にするといったところに携わった。 Tech Lead をどのように増やし育成していくのか、を考える中で Austin に出張にも行った。

そのあとは自身が Tech Lead となり、自身はコードを書かずとメンバーの成長と成果を支援したり、機能開発の最前線にたちコードをガガガと書いたりした。

そうした活動の中で感じたのは、自分でも意外だったのだけど、より大きなインパクトを出すには個人プレイでなくチームひとりひとりの力を結集していくことだと再認識したことだった。 Tech Lead はアリかもしれない。他の職種 (PM, Designer) たちとの議論を経てベストな UX をお客さまに提供することにやりがいはある。しかしすぐれた人々を支援し、彼ら彼女らの可能性を unlock してチームの力をあげていくのはやはりマネジメントではなかろうか。上述の The Lead Developer conference で聞いていた話も頭からこだましていた。

第二期

などと考えつつガガガと機能実装のコードを書いているとひょいと呼ばれ、 Architect team というのを組成するから Engineering Manager をやってみてはと提案される。面白そうかなと思った理由を雑に並べると

* アーキテクチャと組織は表裏一体
* コンウェイ & 逆コンウェイの法則
* アーキテクチャを直していくことは、組織の改善
* つまりアーキテクトとマネージャは表裏一体
* → マネージャやったほうがやりやすいかも

といったところになる。あと曲者だけどスキル高い人ぞろい && 英語話者多い、みたいなところでまぁ自分がやるしかないかな... みたいな印象はあった。

そういうわけで、2019/7〜現在 Engineering Manager を再開してきた。コミュニケーションに労力がかかる局面はやはりある。しかし前回の反省を活かしてうまくやっていくことはできそうな気もしている。いまのところ...

そういった観点で、最近読んで良いなと思っている本はこのあたり


振り子

自分は上記のようなことを野生でやってきたのだけれど、すばらしく言語化されている以下のような知見がある:

The best frontline eng managers in the world are the ones that are never more than 2-3 years removed from hands-on work, full time down in the trenches. The best individual contributors are the ones who have done time in management.

And the best technical leaders in the world are often the ones who do both. Back and forth. Like a pendulum.

一介のエンジニアを極めていくにせよ、 Engineering Manager のようなパスを求めていくにせよ、行ったり来たりすることで両方の世界を理解できる。両方の世界を知っているほうが、より良いパフォーマンスを発揮できる。そこには納得感がある。

より詳細については9月頃に話したものがある:

aa

↑ の logmi さんによる、しゃべり書き起こし


おわりに

ところで上述したような内容が、弊社によるインタビュー記事にあることを思い出した... 焼き直しすればよかった...

Architect team は良い感じになってきたので、そろそろまた振り子を逆にふって自身でコードを書いてアイデアを実現していきたい気概もある。 SwiftUI とか Jetpack Compose とかでバリバリつくっていくのは楽しそう。 Livin' on the Edge 歳はとっても。

なので曲者たちをたばねてより大きな成果を出していく Engineering Manager のあなたを求めています!!!1


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
mootoh
ゆるふわキッチンドランカー