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パーティーを続けるために

設営中

DJが選曲を点ではなく線で捉えるように、パーティーも線で捉えるべきだと思います。
先日開催した「電車グルーヴ2024」の参加料金は2500円に設定しましたが、お客様が他にも負担する「金銭、時間」的なコストも線で捉える必要があります。

■金銭(ざっくり)
・交通費  1000円
・電車グルーヴ   2500円
・飲料等   1500円
⚫️合計   5000円

■時間
・移動時間  1時間
・パーティー  2時間
⚫️合計    3時間

上記から、X(お客様が負担するコスト) = 5000円+3時間 と仮定します。

それでは他にはどんな 「X =5000円+3時間」があるかを考えてみましょう。

例えば、
・友達と飲みに行く=5000円+3時間
・かなりいいランチを食べに行く=5000円+3時間
・ピザ2枚を頼んで家でNetflixを観る=5000円+3時間
・カフェでお茶した後に映画に行く=5000円+3時間
など、色々思いつきます。

ここで自問すべきなのは、「自分のパーティーに他人の残りの人生の3時間と5000円を費やす価値はあるのか?」ということです。

限りある人生の無数の選択肢から自分たちのパーティーに来てもらうには、その価値があると思ってもらえる「地理的、時間的」な1日の動線も提案する必要があると私たちは考えています。

その価値を創造するために、まずパーティーの要素を定数と変数に分解しましょう。

■定数
・会場は阪堺電鉄の貸切電車
・予算と時間配分からDJは自分たちでやる
・電車のレンタル費用
・最低限の機材費
・最低限の人件費

▲変数
・乗車駅と下車駅
・開始時間と終了時間
・開催する曜日
・お客さんを呼ぶ人数(上限は40人〜45人)
・乗車料金
・スタッフ人数

上記の定数から今回のパーティーの原価=損益分岐点を算出します。そして損益分岐点額を想定の乗車人数で割ることで乗車料金の最低ラインが明確になります。今回の場合は原価が約10万円なので乗車料金は2500円になります。

そして変数を調整することで、マイナス要素だった「5000円+3時間」の他のX達をプラスに変換できる可能性があります。

例えば、
①乗車駅と下車駅をターミナル駅の天王寺にすれば全員の交通費が最適化され、パーティーの前後に買い物や映画にも行くことが可能になるのではないか

②開催時間を16時〜18時に設定すれば、行く前にお茶もできるし、終わった後に飲みに行くことも可能になるのではないか

③開催日を土曜にすれば家族連れでも参加しやすいのではないか

④小学生以下を無料にすれば家族連れも参加しやすいのではないか

など、上記のように変数を調整することで他の「X=5000円+3時間」と争わずに、連続した流れの「Y=10000円で大満足の一日」が提案できます。

Y内の金額は人それぞれですが貴重な休みを費やすお客様が求めているのは点であるXではなく線のYでしょう。

上記は結論でも正解でもありませんが的外れでもないと思うのでご参考ください。もしくはもっといい方法や考え方があればぜひ教えて下さい!

人口が減っていく日本でないパイを取り合っている場合ではないので一緒にブチ上げていきましょう。



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