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「なんで、できないの?」と言ってしまう時

「なんで皆んなは、〇〇が足りないと言うだけで自分でなんとかしないのかな〜?」

テレビから聞こえてきた、インタビュー中の発言だ。

これはよく聞く、"文句だけ言っていないで行動してみよう"といったことを伝えているのだろう。

たぶん生きていれば、何度か聞いたことがあるくらい行動派の人が成功したときの常套句になっている。

この言葉は大事なことを伝えてくれていると思う。
そして何かしら良い結果を得た結果の言葉だと思うので、純粋に素晴らしいなぁとなる。

だが、少し自分の中で何か違和感といったものを感じてしまったので書いていく。

なんで?という言葉に潜むもの

私はこのなんで?を含む冒頭の言葉から少しだけ当たり前オーラを感じてしまった。

当たり前じゃん!と言われているみたいに。

考えてみて欲しい。

「当たり前じゃん!」と言われる時、大抵いい気持ちではないと思う。

少し上から目線というか、そんなこともわからないの?という無力感を感じさせるような。

だから私は、当たり前オーラを帯びる言葉を聞いた時に違和感を抱いてしまったのだ。

当たり前オーラへの違和感

私はこの当たり前オーラに違和感を感じでしまう。

その理由は、漠然とこんなに人々が共存しているのだから一般化など難しいだろうと思っているなからだ。

そして20年近くの人生ではあるが、当たり前が通じないマイノリティとして位置付けられた時の辛さも経験した。

だから私は当たり前とか普通とかといった枠をなるべく自分の中に持たないようにしている。

言葉遣いや考え方もそこに基づくように。

そんなこともあり「まぁ〜人それぞれだよね〜」という言葉を拠り所にして、会話をしたり考え事をしたりしている。

正直、たまに考えるのを放棄したいときとかにも用いてしまうけれど。笑

つまるところ、この当たり前オーラを感じてしまうと、私は違和感を感じてしまうのだ。


なんで?って言葉はに当たり前オーラが隠れている

「なんで、そんなこともできないの?」

どこかで聞いたことがある言葉だと思う。

この言葉を発するとき、
大体なんで?の答えが知りたいのではない。

なんで、私の当たり前が通らないの?
というニュアンスで、怒りを示したいのであろう。

ということは、その人の当たり前を相手にも適応させようとしている。

このように時々、
なんで?という言葉には、ネガティブ色の当たり前が含んでしまうときがあると思う。


当たり前オーラを感じさせない表現

ただ、冒頭のような言葉を聞いて「そうか!」と感銘を受け、考え直すきっかけになる人もいる。

私だって、心から共鳴できる内容であれば言葉を素直に受け取ってしまうかもしれない。

けれども、

「なんで皆んなは、〇〇が足りないと言うだけで自分でなんとかしないのかな〜?」

と言うのなら

「思っているより簡単にできるんですよ!行動してみてはどうですか〜!」

みたいな背中を押せるような言葉だったら多くの人の心を巻き込めるのではないかなぁと勝手に私は思ってしまった。
(目的が問題提起の場合は除く)

まぁ、強く言われた方が萌える!燃える!みたいなMっぽいなぁ〜という人は違うかもしれないね。笑


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