2.FかSかの話をするコンビ

M-1グランプリ2019決勝戦

｢この人たちこのテーマで4分ネタするの？｣が第一印象だった。

とはいえ、ネタ中はずっと笑ってたからそんなこと考える暇もなかった。ネタ終わってIQが復活してからそう思った。けどややこしいから第一印象にカウントした。

ただ言い間違いをしたしてないの話だけでおもしろい4分になるのは、もうそれはとんでもない話だと思う。冒頭で確かに聞いた｢UFJ｣だったけど、あんなに言うてこられてきてたらちょっと揺らぐ。聞き間違いかと思ってしまう。唯一私たちの代表で｢言うたやろ｣って直接対決してくれてはる人さえ揺らいでた。頭おかしくなりそうになってた。頭抱えて叫んでた。ちょっと自信なくなって見てる人に確認とかもしてた。そのくらい、言うてないって言うてこられてきてた。

言うたか言うてないかは一旦置いといて、このネタで完全に虜になった。一生M-1グランプリ出てほしい。おもしろすぎて毎年決勝行ける。ってアナザーストーリー見るまでは思ってた。芸人さんじゃないけど出場規約見とくべきやった。もう泣きながらアナザーストーリー3回見た。米印とセットで書かれる｢一部地域｣に選抜されたから、部屋でひとりで携帯握りしめて泣きながら見た。家族帰ってくる前に急いで顔整えた。

アナザーストーリー見て、｢やっと解放される｣って言葉にびっくりした。芸人さんはどの方もM-1グランプリに出たくて出たくて、毎年出たくての一心だと思ってた。けど、もちろん10割その思いとは限らないけど、そういう思いもあるんだなと思った。エントリーしてる芸人さんにしか分からない思いだなと思った。ふしぎなせかいだなと思った。すごい。

ギリギリ2019年のうちにこのコンビを知れてよかった。2020年は1日目からネタ番組ネタ番組ネタ番組で、見れるだけ見た。そこで初めて違うネタも見た。心理テストやったか、行列に並んでたかはちょっと曖昧。あとで録画見返してみようと思う。

絶対言い間違えたし、絶対下調べしてから答えてるし、割り込みしてきたらえげつないやっつけ方するけど、そういうところが好き。いちばんおもしろい人やと思ってる人と一緒にネタをして途中でこらえきれなくてつぼにはいるところとか、ネタ中とは思えない決まり方をしてる目とか、そういうのも全部含めておもしろい。いろんな芸人さんに言えることだけど、｢おなじネタ見てもいっこいっこちがう｣ってとくに思うコンビな気がする。気がする。
あとは顔の近くでいっぱい指動かしても怖くないところが怖い。めちゃめちゃ怖い。そして同時にそこがめちゃめちゃ好き。おもしろい。サランヘヨ。これはちゃんとサランヘヨって書いた。書き間違えじゃないです。

そしてコントもおもしろい。漫才だけじゃなくてコントもおもしろい。学生ネタが好き。塞ぐ穴とか鍵盤の方舐めちゃうネタも、多少ダメージは受けるけど教室から出れちゃうネタも、ひとりだけ顔を伏せないスリリングなネタも、花瓶割ってないらしいネタも、絶対バレたと思ったらバレてないネタも、クラスに情報流れちゃったネタも、好き。結構学生ネタあるのに今気づいた。全部おもしろいのには気づいてた。全部おもしろいの、すごいな。

最近はテレビつけたら絶対出てる。出てない番組がないは過言だけど、もはや出てない番組のワイプに映ってるのは過言。でもそのくらい、毎日見るようになった。すごいなぁ、いつ寝てはるんやろ、そりゃあ眠りに入ってすぐ喘いじゃうのも分かるというのは過言。

漢字表記だった時代も、ウェットスーツ脱いでる時代も、ドラをもってた時代も、ツッコミじゃない太り方してた時代も、5LDKの時代も知らない。
けど、最後のM-1グランプリに出てた時代が知ってる時代になったのは嬉しい。きっと4回目も泣いちゃうんだろうなと思う。そのときはまた顔を整えようと思う。

ということで録画見返してみようと思います。明日は大大大収録日でおなじみの水曜日。
また喘いじゃいませんように。ちゃんと眠れますように。おやすみなさい。