妊娠悪阻は病気じゃない?

すごくすごく嬉しいことに
第一子、子どもを授かりました。

初めての妊娠。やっとの妊娠。
嬉しい気持ちと喜びでいっぱい。

そんなはずが、性格上どうしても
『申し訳ない』が勝ってしまう。

初期からつわりが始まり
お腹が空くと吐き気、食べると吐き気、
運転しても、歩いても、座っているだけでも
今までにない疲労と気持ち悪さに襲われる。

世の母たちはこれを乗り越えてきたのかと
尊敬しながらも

じゅうぶんな家事ができない。
仕事が辛い。

今までの当たり前が当たり前でなくなって

『本当にすみません』

気がつくと口ぐせになっている。

大好きだった映画館へ向かうだけでダウン。
息抜きだったお酒やお刺身、コーヒーの制限。
友人との予定のキャンセル。

夫はとても協力的だけど
忙しくお仕事をしている彼に家事を全て任せることにまた

『申し訳ない』

自分を守ってくれていた『ワクワク時間』が
ぺりぺりと剥がれていって
それでも身一つ
大事な我が子を守らなければ。と
毎日ふらふらな気持ちだった。

負担になる感情を占めていたのはやはり仕事。
お給料をいただいているのにも関わらず
同僚に負担をかけ
見合う働きができないことに鬱々としていた。

そうやって日々を過ごす中で
つわりが本性を表してきた。

妊娠10週。

日に日に落ちていく体重。
飢餓状態からくる胃痛でうまく睡眠もとれない。
それに伴い、無くなっていく気力と体力。

藁にもすがる思いで産院へ。

点滴を打っていただき、
医師は仕事内容を加味して、1か月間の自宅療養を提案してくれた。診断は妊娠悪阻。

助かった。

これが本音で、点滴による身体の軽さよりも
毎日の
『申し訳ありません』
から解放されることに心底ホッとした。

次の日

職場へ、自宅療養が必要と書かれた
母健連絡カードなるものを提出した。

職場からは
1か月の休み(自宅療養)、有休で処理をします

との返答。

はて。

母健連絡カードとは何ぞや。

つわり、妊娠悪阻は病気ではない、、?から、?

これまでに
『申し訳ありません』と共に有休も多く消費してきている。

有休(私的なものと認識している)で同僚、職場にかかる負担に対しての『申し訳ありません』。

これから先も続くのか、、、、。

そして、1か月間のお休みをいただけるほどの
有休なんてもうどこにも残っていない。
せいぜい1週間。

さらに有休の締め月は9月。
4月から有休なしでどう働くのか、、
色々な不安が浮かび
漫画のようにガーーーン。

公的文書だから、とお金を支払って
書いていただいた
この母健連絡カードとは。
いったいこれは何なんだ。

もちろんのこと、
有休だとはいえ
(有休がなくなれば、その日から欠勤扱い)
お休みをいただけることは本当に有り難い。

同僚たちも快く、お大事に、と言ってくれる。

しかし
臨時任用職員に対しても同等に
コロナ感染、インフルエンザ感染でのお休みや
家族の介護に対しても
職免、病休になるこの職場で。

つわり、妊娠悪阻は病気ではない。

そうかもしれない、

そうだろうか?

医師から診断がおりていても、、?

数値で測り得ないこの気持ち悪さは
病気同等でないなら甘えですか?

沸々とする疑問を抑え、堂々と、
ありがとうございます!お休みいただきます!と
残りわずかな有休を使える気力を求めて

今日も点滴を打ちに出かけます。

妊娠13週。

本当は
お腹の子へ向けた気力と体力を
いちばんに考えたかった。
12週の壁を一緒に乗り越えてくれたわが子。
本当にありがとう。母ちゃんがんばるよ。

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