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2024/2/10 他人と比べて出てくる悩み、水瓶座の新月

2/10(土)7:59に水瓶座で新月になります。
三連休の初日、そして、ちょっと密度の濃さがある星回りです。

皆さんそれぞれに違う生活をしていて、年齢も違うし、住んでいる場所も違うし、どこか共通点があってもそれぞれが全然ちがっています。
同じ職場で同じ仕事をしていても「なんであんな靴履くのかね、足が痛そう」と片方が思っていて、そう思われているほうは「ヒール靴ってテンション上がるし、背も高くなるし、最高よね」と思っている、なんてことはよくある話です。
同じ32歳の女性で趣味が同じでも、住んでいる地域が違えば「大体醤油を使えば料理はなんとかなるでしょ」「醤油ばっかりの味付けってなんかくどい」と、話が合わない事もあります。

そして、それぞれの今の悩み事は、まったく別のことだと思います。

人は、共感することを最優先にしているようなふりをしつつ、実際にはたいして相手のことも理解していなければ、自分の気持ちが通じたかどうかも確かめずに「共感できる」といってしまいがちです。
でも実際には、共感どころか相手のことも勘違いしているし、自分の事もろくに伝えていないで満足しちゃっている、みたいな状態です。共感が1mmもないのです。
が、それでも、なんとなく満足する事ってあります。

相手のことをすべて理解する事は、いささか難しいです。
自分のことをすべて理解してもらう事も、同様です。
大体わかってもらっているような気がしているけど「今日は、甘いものって気分じゃないんだよね、いつもは甘いものが欲しい感じなんだけど」というところまでわかってもらうのはむずかしいです。
相手の気持ちも同様で、気遣って「それやっておいたよ」といったら「あー……、別にいいのに」と微妙に迷惑そうな顔をされたり。

これはそれぞれが個人であるという事なので、よくある話です。

なぜか、「付き合ってるならそういうの全部飲み込んでやらなきゃだめでしょ!?信じられない!!」と激重な事を言い出す人もいますが、付き合う前はそんなことは言わなかったはずです。

また、「家族なら分かり合えるものです!」とか。
「わが社はみんな前向きで協力し合って日々の業務を進めております!」とか。
「理系ならわかるよね」とか。
だんだん主語が大きくなっていくと、そりゃないよねと分かるのですが、主語の部分が微妙なサイズだと、なんとなくはっきりと違うとは言い難かったり、まあ大体そうだからと小さなささくれを流してしまったり、しませんか。なんなら積極的に迎合することも、よくあります。

でも、この主語が決定的に個人にまで落とし込まれているのが、水瓶座の構造と言われています。
「個人」であることを司り、「個人」同士のやり取りやつながりを司るのが水瓶座です。

まったく背景が異なる者同士が意外に仲良くやれる、というのは思い当たる経験がある人も多いと思います。
同じ背景を持つ者同士だと、話は早いけど、利害関係がないわけじゃないし、微妙に気に障ることもあります。
が、背景が完全に異なる相手だともはや全部が気に障るし利害関係しかない、みたいなことなので、逆に「じゃあどうします?うちの言い分はこうなんすけど、そちらさんはこのくらい欲しいって言ってましたよね?」みたいな話になっていきます。
そして、背景が異なるので、目的も利益も微妙にずれていて、なんやかんやでみんなが欲しいものを得られるみたいな着地も多くあり、そうなるとお互いに利益が出る者同士ということでさらに仲が良くなったり、交流が増えたりします。
「うちはこの果物の実が欲しいんですが、おたくは皮が欲しいんですよね、あれでしょ、お酒の香りづけにされるんでしょ?うちは果肉のゼリーが人気でね」みたいな。
違うからこそ、話が通ること、けっこうあります。

分かり合えるからこそわかり合おうとしなくなって話がこじれるケースもあるので、これはとても重要な視点です。

家族は家族だから相手にぞんざいな態度になったり、暴力でやり込めたりしてしまいがちです。話し合う必要がないほど近い存在だと、そういうマイナスな面が必ずあります。

また、悩み事もそういう面があります。
お悩みは、大体似たような悩みを持っている者同士が集まって、愚痴を言い合ったり慰め合ったりしています。
でも
「同じ不倫だと言ってもあなたはお金持ちで離婚しても資産がたっぷりあって働く必要もないのに、子供を抱えてシングルマザーでやっていかないといけない私の気持ちなんてわからないでしょ!」
「同じ不倫だって言っても、私は家の体面を守らないといけないから死ぬまで離婚できないし、簡単に離婚できる立場の人にとやかく言われたくないわ!」
みたいな泥試合なんかも、あります。
同じ悩みを持っているから分かり合える、なんてことはないのです。

この新月は、徹底的に「自分の課題」に集中する時のようです。

「年収があのくらいの人と比べて私は」
「20代で結婚できたあの子と比べて私は」
「あんなかわいい顔で、おしゃれにお金を使える友達と比べて私は」
みたいな、誰かがいることで起きている悩みばかり持っていませんか?

まずは、自分の悩みがどういう成分なのか、悩むのを一度止めて、成分分析してみてください。
誰かと比べて湧いてきたお悩みでしょうか?
それとも、人はともかく「やりたい課題に対して能力が追い付いていない」「こうなりたいという理想のイメージとか皆無の想像力不足」「いらないと思って切り捨ててきたことが、人生にとって重要なポイントだったような気がする、今さら回収できるのだろうか」みたいな、自分一人にかかっているお悩みもあります。

他人と比べることで生まれた悩みを抱えている人のほうが圧倒的に多いのですが、そうじゃなくて自分だけにかかっている悩みも並行して持っているはずです。

どっちも悩みとしてまとめてしまっているかもしれませんが、お悩みの発生源がそれぞれ違っています。

今回の新月では、人と比べていない自分だけの悩みを………と提案されるような流れだと思うかもしれませんが、そうではないです。
「悩みが他人と比べて発生しているのか、単純に自分から発生しているのか、とりあえず区別をつけよう」という事がポイントです。

人と比べるなといっても、どうせ2時間後には比べているでしょう。
それに人間は社会的な動物と言われているだけあって、誰かと比べてという尺度はとても重要なものです。
そこを力づくで抑え込んでも、あんまり意味はないです。
ちょっといきがった頑固者が出来上がるだけです。
そうではなくて、漫然と悩むのではなくまずは悩みの発生源が他人との比較にあるのか、自分由来なのかを自覚することです。

水瓶座に星が集まっていて、改革を象徴する天王星が90度の角度で圧力をかけてきています。それに世代を表す冥王星が、つい最近山羊座から水瓶座に移動した(また戻って、最終的に移動を完了するのはもう少し先なのでその序曲、幕開けというところです)という、水瓶座的な物がギリギリとプレスされているような新月なのです。

つまり、個々人のそれぞれの対応に圧がかかっている、と考えると、「あの子と同じ格好ができないなんてヤダーーー(ぴえん)」みたいな悩みは、そこまでしても他人と同じ格好をしたいという個人の問題として帰着することになります。
薄っぺらい人は、薄っぺらさが課題になります。
重い人は、重い事が課題になります。
悩みの内容は関係ありません。

逆に言うと、魅力も個別になり、個人戦になっていくとも言えます。
「20代女子」という団体戦で割といい位置につけている気がしていても、自分が「あんなダサいおばさん」と、ちょっと見下していたアラフォーと個人戦になってしまって、「仕事もそつがなくて人間関係も幅広く、カルチャーの歴史を生きていてセンスが良すぎ!勝てない!」みたいな事態も起きるわけです。

ただ、水瓶座は戦う事ではなく、仲良くなることを司っています。
あなたが個人になればなるほど、個人の仲間ができます。
所属で出てくると、ハブられます。
所属とは「女子」とか「美術館巡りが趣味」とか「北海道出身」とか、大きな分け方から小さな分け方まで様々ですが、なんであれ属性と言われるようなものは全部だと思っていいようです。

たった一人、むき出しの自分になった時に残るものだけを持って、周りを見る事。
そうすると不思議なつながりや、やり取りの入り口が見えてくるかもしれない新月です。

家族の一人という感じだった自分のお母さんが、実は意外と趣味の合う友人のようになるとか。苦手だと思っていた上司が、実は志願していた部署に推薦してくれるとわかったとか。
今までの形も、実は一人の人間として見てみると形が大きく変わる、なんてことはよくある話です。

逆に、ひとりの人間として考えると、この扱いはどうなのよ?という問題提起も出てくると思います。
ここも、すごく大事です。

悩みの多くは感情を振り回すものが多く、感情のせいで余計にこじれてしまう事も多いのですが、「その感情はなんでなの?どこからくるの?」というのも、同じように考えてみましょう。
感情を否定するのではなくて、「なんかあのイベント気が重い……なにが気が重いのかな……やるけどさ……やるけど、なにが嫌なのかな………」と考えてみるということです。

悩みや問題は、そうそう解決しないです。
だからこそ悩んでいるはずです。
ただ、漫然と悩むのではなく、「個人」という視点で見てみるチャンスが今回の星回り。
新月なので、これからのことを考えるのにちょうどいい時期です。

そして、水瓶座は「博愛」の精神も司ります。
闘うとか競うのではなく、仲良くなることが目的にあるので、そういう視点からも見てみて下さい。
悩みは、勝ち負けに関係する事が多くないでしょうか。勝てなくてもいいから負けるわけにはいかない、とか。あいつに得をさせるのは癪だとか。
勝ち負けにかじりついて全体像が見えなくなって、あごは疲れ、歯が削れている問題も中にはあると思います。
闘いを止めろとは言えないけれど、しなくていい闘いはキャンセルしても怒られないよ、ということです。むしろありありのありです。

そんなことを考えながら、ぜひムーンプランナーのウィッシュリストを書き直し、予定を組みなおしてみてください。

はじめて使う人は、2冊セットを。
秋冬版の空白ページをさかのぼって、その時にあったことを埋めていくと、それだけで満ち欠けに沿って自分の生活がどうなっていたのか一目で見ることができます。

4月まで待って春夏版を使うより、断然お勧めでスピード感と手応えがあるので、ぜひどうぞ。



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