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太陽を服の下に潜ませる・茜色シルクインナー

お正月に赤い肌着(インナー、ランジェリー)を身につけると縁起がいいというお話、聞いたことありますか?
毎年、年末にはそのために赤いインナー類がたくさん売れるのだそうです。

赤は常にお祝い事の色です。
不定期でお作りしている草木染のシルクインナーですが、今回はせっかくの赤系カラーなので、「お正月に間に合うようにお届けしましょう」という事で、はじまりました。

赤……と言っても、正確には朱色?古代朱というくぐもったオレンジ色のような、テラコッタのような気配の色合いです。

「国旗の日の丸の色、なんですよ」
といわれて、急に思い出したのが、小学生の頃に近所の市民会館でやっていた成人式を勝手に覗いた時の事です。
田舎の市民会館なので、大体出入り自由で、特に近所の子供だった私は座敷童のように「だいたいいる」みたいな存在でしたから、特に理由もなくちょっとした好奇心で覗きに行ったという感じです。
ステージには日の丸が掲げられていて。古臭い、田舎の式典という感じそのままですね。
その時、日の丸の赤が絵具やクレヨンのような真っ赤ではないことに気づきました。その時は「古い旗を使って、色が褪せていたんだな」と思っていたのですが。
どうやら、それが本式だったらしいのですね。

日の丸は、太陽の色です。
朝、日がのぼる時のパーッと周りがオレンジ色に満ちて赤い大きな太陽が出てくる、あの感じの色です。
それはとても短い時間で、すぐに透明な明るさと青い空にすり替わってしまいます。

毎日同じ現象が起きているはずなのですが(お天気模様でそうならないこともありますけど)、あのオレンジ色の光からの赤い太陽が現れる瞬間は、やはり迫力があるし、すべてをひっくり返すような有無を言わさないものがあるし、地球に生きるものはすべてそれに粛々と従う以外に道はないのだと感じるものです。
あれは、毎日実感できる天体の現象なのです。
私たちは宇宙に生きている。
そう感じると、ロマンチックでもあり、とても怖くも思い、また「やばい、遅刻したら時給が減っちゃう」と極めて現実的なことを考えて、朝を動いていきます。

今回の茜色は、そんな、朝の太陽がのぼってくる時の朝焼けの色に似ています。草木染なので、実際にどう染め上がるかは割と賭けみたいなところがありますが、絵具のような赤ではなく、強いていうならオレンジ色やテラコッタ色に似た、朝陽がのぼる一瞬の空と太陽の色を思い起こさせる色です。

あまり透け感はないです

その昔は、赤い肌着は女性の体調を守るためのものとされていました。
現代のように医療が確立していない時代、染色された植物のエキスは身に着けるだけで薬のような力があると信じられていました。
確かに、染めに使われる植物は薬草として使うものも多くあります。
赤い肌着は、それだけ意味が深く、お祝いの衣装としても大切にされてきたのでしょう。

実際に、赤系のインナーを身につけると、なにかシャキッとした気持ちになります。黒や青系のグッと引き締めていく感じとは違い、遠慮なくいかせてもらいますという前向きな集中色という感じです。
でも浮ついた感じではなく。そこはこの落ち着いた色味の威力もあるのかなという気持ちです。

10月いっぱいはご予約を受け付け、11月に生産に入り12月にお届けの予定です。
予約制ということで、生産時のロスを抑える仕組みです。衣料品に関しての過剰生産については有名になってきましたが、すべてに対してできることはなくても、自分の関わる範囲はそういうロスの出ないスタイルでいけたらいいなと願っています。(その代わり、お届けまでお待ちいただくというご協力が必要になります)


今回は、お正月の縁起物という意味も込めると「紅白セット作るべきでは??」となったので、久しぶりに紅白セットもご用意します。
白は染めてないだけの製品なので、同じサイズでも若干大きさが違う場合があります。染めたもののほうが工程を経ている分、ひと回り小さく感じるかも。着用時にはそこまでの差を感じることはない、くらいです。

シルクのツヤ感と相まっておめでたさがup

紅白セットは茜色1枚、染めなしの白1枚の2枚セットになります。はらまきの紅白セットは、上記はらまきリンクからご予約できます。



12月にお届け予定なので、ムーンプランナーなどとはいっしょに入れないようにしてくださいね。その点だけご注意ください。どうぞよろしくお願いいたします。




ただ、ラスト1枚、藍染めシルクキャミソールMサイズがあります。こちらは早い者勝ちで、手帳と同梱でお送りできます。



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