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2023/2/6 自己主張と自己表現のための前後関係。獅子座の満月

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2/6(月)3:29に獅子座で満月となりました。
節分と立春を過ぎて迎える満月で、手垢のついた言い回しですが「まだまだ寒いですが暦の上では春」というやつです。
春の入り口で迎えた満月、という感じです。

そろそろ新しい春夏版ムーンプランナーが手元に欲しいなという方は、単冊でも販売中です。


今回の満月は、きりりと月が際立っています。
山羊座・水瓶座・魚座・牡羊座に惑星たちが集まっている中で、月だけがスッと離れた獅子座の位置から水瓶座にある太陽に向き合っています。

ホロスコープの中では、太陽と月だけは「自分で発光する天体」とされています。実際には太陽は光りますが、月は反射しているだけなので自分では光っていません。
これは古い時代の考え方、地動説のない時代の考え方なので、現代の科学的な視点からは全くズレた、人間が望遠鏡などの文明の利器を得る前の認識です。それこそ地球は平らで、端っこまで行くと大きな滝になっていると信じられていた時代の感覚です。
でも、輝きの大きさをほかの星たちと比べると、それはもう比べることができないほどの大きさなので、「自分で光る」と思われてもそうだなあと感じるところです。
(というか、太陽を天体だとカウントできた時点ですごい事だと思います)

なので、ホロスコープ、西洋占星術では、太陽と月はとても重要な存在です。
新月と満月は、月の事を言っているように感じられますが、実際には太陽と月の位置関係の事であって、月単体の情報ではないのです。

なにごとにも言えるのですが、ひとつのものが表すことは、それ自体ではなく、その背景の方という事はよくあります。

満月も、新月も、月単体の出来事のように感じられますが、『全体像』を見るという方が重要な場合があります。
スケジュール作りも、その日の予定単体ではなく、前後にどんなことをしなくてはいけないのか、という方が大きな意味を持つことがあります。
例えばゴミの日と書き込んでも、実際には前日の夜にゴミ袋をまとめる作業のほうが重要ではないでしょうか。そこをやらないと、ゴミの日にゴミを出せない、ゴミの日は朝ゴミ袋を持って行くだけで、この予定のメインの行動は前日の夜だったりします。

今回の満月は、獅子座で起きます。
獅子座のテーマである、自己主張・自己表現、芸術アート、恋愛やエンタメなどの楽しみごと、子どもの事などがキーワードになってきます。

「私、人前で自己表現しろっていうの苦手なんですよねー」
という声が、どこからともなく聞こえてきそうです。

そもそも自己表現とか自己主張とか、日本社会ではあんまり大切にされていないものかもしれません。
いきなりの自己主張が求められるのが就活で、やってもいないことを「しゃべって表現する」という謎のコンテストに放り込まれるような感じでなんとなく通過していくのが、よくあるパターンではないでしょうか。
よほど、小説を書きたいとか、漫画を描きたいとか、そういうのがなければ、自己表現というのは多くの人にとっては「なんとなく好きなもの」か、「社会で必要とされる程度の人当たりの良さ」ぐらいのものかもしれません。

でも、月のある獅子座の反対側、太陽のある水瓶座を見ていくと、キーワードは「団体や集団ではなく、個人」「肩書や立場、背景が違っていても対等であること」「それによるユニークさ」などです。
「最先端技術」というキーワードもあります。

自己主張は何のために必要か、と言われたら、答えはひとつではないのですが、視点を広く取ると、「個人が肩書や属性で判断されず、ひとりの人間としての価値を持つため」という部分が大きく関わってきています。

水瓶座も、獅子座も、ヒーローになるポジションです。
抜きんでて目立ったり、スポットライトを浴びたり、今の時代でいえばインフルエンサーと呼ばれるような立ち位置も含まれるかもしれません。
そして、はっきりとどちらも「個」です。それゆえに、孤独でもあります。

自己主張をすることは、自分は他人とは違うという表明になるので、それは孤独なことでもあります。
「〇〇に賛成です」という表明であっても、反対する側の存在に抗うという意味では孤独よりもさらに摩擦が大きいかもしれません。

そして、自己主張は単なるワガママや、周りの反感を買う事だと思い込んでいる人もたくさんいます。
反感を買うスタイルの表現方法しか見たことがない、やったことがない人が多いのです。

子供が大声でわめいてお菓子を買ってもらうようなやり方しかないまま大人になってしまい、大人になるとそれはいけないというのはわかるので、誰かがやりたいことをスッと主張してやりたいようにことを進めていくのを目撃すると、「なんてワガママなの!やめなさい!」と勝手に激おこです。

その人が周りとうまく調整してやりたいことを問題なく進めていても、自分がやりたいことをまっすぐにやっているのは「わるいこと」だと思っているので、他人がやりたいことをやっているのを必死で邪魔したり、やめさせようとしたりしてしまいます。
無関係な後輩が「次の休みに旅行に行きます!」というと「なんでそんな無駄遣いするんだ、貯金しなさい」と言ったりして、めっちゃ嫌われたりします。うっかり自分の子供にそういう態度をとってしまう人もすごく多いです。そういう親の理不尽な態度にひどく傷つけられた記憶がある人も多いのではないでしょうか。

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