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2021/12/11 上弦の月、今年のダイヤモンド

上弦の月のタイミングは、「より大きく広く」の時期です。
新月の種まきが芽を吹いて、にょきにょきと伸びてくる頃。または枝葉が伸びて密になってくる頃のイメージです。

そうなると今まで以上に水を吸い上げて大きくなってきます。
この時期によいものを吸収すると、より良い結果につながっていきます。逆にあまりよくないものを吸い上げた時は、あまりよい結果になっていきませんし、満月からの欠けていく時期に「余計なものを排出する」作業がとても大変になります。

そう考えると、今の自分に何を与えたらより葉っぱをツヤツヤとさせ、すくすくと枝が伸び、よいつぼみが付くかを考えてみるのはおすすめです。
そう考えると「やけ食いで安いお菓子食べるのより、少し高価でもおいしいケーキ屋さんにお友達といって楽しく甘いものを食べたいな」というような、よりよい与え方を思いつくかもしれません。
(人によっては、誰かの顔を気にして食べるより一人でテイクアウトして存分に楽しみたい!という事もあるでしょう。自分の心に素直に聞いてみてください)

逆に今は減らす課題を抱えている=過剰になり過ぎた体重を落としたいとか、部屋のゴミを減らしたいとかの場合は、「増やしてはいけないもの」について少し考えましょう。
満ちる期間は、いいものも悪いものも増えます。
増えすぎて困るものは積極的にブロックしていく必要があるという事です。

ゴミ捨てに関しては「一カ所に集めて大きくする」という作用を使って、ゴミを一カ所にまとめてゴミ袋を太らせるという考え方もおすすめ。
満月を過ぎたら捨てましょう。それまでに不要なものを集めていく作業です。

今年のダイヤモンド・ウォーターリボン

2021年も冬至のためのダイヤモンド・タリスマンができました。毎年木星が入る星座の神話やモチーフをイメージソースに作り出していくのですが、今年は魚座の神話から水、波、リボン、魚の尾などをつなぎ合わせていきました。

金属でリボンの揺蕩たゆたいを表現するのは、アンティークジュエリーでいうとイギリスのエドワーディアンによく見られる特徴です。

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本来は硬い金属を叩いたりひねったりねじったりと、複数の手法をもって柔らかく水に流れたり、風になびくような質感を生み出していくのです。

現代のデザインとは少し違う、滑らかさと共に不規則な揺らぎを秘めていて、水のような混沌の質感が感じられます。
流れる水の中にサッと広がっていくリボンがふわりと輪を作り、円環を形作っていく様子です。

そこに跳ね上がった水飛沫の光のようなダイヤモンドがきらりと光ります。
ダイヤモンドだけが際立つというより、水のような流れ自体の輝きに見えるのが今回のダイヤモンド。

「風の時代が始まった」「グレートコンジャンクション」と盛り上がった2020年末から1年、私たちは新しい時代の前に混乱し、未来への希望を見失ったりする時期があったのではないでしょうか。
最初に想定していた未来とは違うものが提示され、それこそ風にあおられるように居場所を失ってしまったこともあるでしょう。

そんな1年を過ごし、新しく迎えるのは「やさしさで支え合うこと」「なんの迷いもなく助け合うこと」というテーマです。
お互いの分断、立場の違いが見えやすくなった中で、このテーマはとても重みがあり、勇気が必要なことかもしれません。
他人の痛みを自分の痛みのように感じ、また誰かがあなたの痛みを自分の痛みのように思って涙を流すようなこと。それでいて、ここまで築き上げてきた個人という輪郭を捨てることではない、という胆力を試されるようなやさしさ。

そんな複雑な思いを、スッと力を抜いて、優しく、時に濁流の重みをもちながらきらりと輝くモチーフが、守ってくれることを祈りながら。

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