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2022/2/24 始めるためにはいらないものが見える下弦の月

下弦の月は、満月から新月に向かう半月になります。

この寒い時期は夜天も澄み渡り、星も月光も冴え冴えとしています。
大雪のニュースもあちこちで聞かれて、心配です。
ただ豪雪地帯育ちとしては、大雪に封じ込められて茫然しながら煌々と輝く月を見たことは意外と神々しい風景として覚えているものです。
雪の反射で月光が何倍にも大きくなって、「ああ、雪が止んだな」と恐る恐る窓の外を見る冷気を思い出します。

下弦の月からは、次の新月のための準備期間に入ります。
あるいは、新月から満月を越えてやってきたことの後始末あとしまつ期間とも言えます。
準備と後始末に全体の1/4も当てられていると考えると、いつもの仕事や家事などで準備と後始末をそこまでしっかりやっているだろうか、などと思い巡らせてしまいます。
意外と、準備と後始末さえしっかりしておけば、本番はどうにでもなるのかもしれません。少なくとも気持ちの面では、あれだけ準備したしと思えるのはとても重要だし、後始末がきちんとしていると、確実に次のスタートの滑り出しがよくなります。

「次のスタートなんて、何も決まってないし……。別にやりたいこともないし………」
そんな時こそ、後始末タイミングです。

とりあえず、片付けましょう。
別に大がかりでなくていいので、普通のゴミを出せばいいです。毎日何となく溜まってしまうものですから。
そして捨てよう捨てようと思っていた粗大ごみなどがあれば、新月までに手続きしましょう。すぐに集荷してもらえることばかりではないですが、着手しておくのが大事です。
新月前掃除、どしどしやりましょう。

次のスタートが見えている方は、それを少しイメージしながら必要なものを書きだして購入の準備などを進めるのもお勧めです。
すぐに購入するのではなく、手持ちのものとかぶらないか、在庫チェックをしましょう。
学期末、年度末、移動や新年度の何かイベントがある方も多いですし、そのために繁忙期に入る人もいます。
そういうことを想像しながら、自分には特に関係なくても「スーツ類がお店に多いな、買う人が多いのか。私も新しいのを用意しようかな。転職活動しようかと思っていたんだけど…」と考えたり。

うまくいかないことはたくさんあります。
そんな時はじんわりと身の回りを片付けたり、後始末と準備をぼんやりとしていくだけでもいいのかと思います。

個人的なことですが、数年くらい軽いパニック障害で、特にステイホーム期に入ってからどうにもできなくなって、ぼんやりすることがとても増えてしまいました。
毎日が不安で、しかも自分の都合とは関係なく立ち退きを迫られたり(世の中がステイホーム大推奨の中…!)、イベントもうまく開催できず、闇の中に座り込んでいるような1~2年でした。今も、まだ暗いところにいるような気がしています。

それでも、部屋にホコリは積もるのです。
未来が見えなくても、なんとなくでも、また次の新月にはもう一度「こういうふうになるといいな」という計画を立てる。少しおまじない気分なので、書いている時は何かウキウキしたりするものです。
その「おまじない」をうまく効かせるために、下ごしらえとして部屋のホコリを取る。シンクを洗って拭く。窓を拭く。
そんなことをします。

掃除や片付けを熱心にやるのは、新月まで。
新月過ぎたら、新しいことをひとつでいいので始めます。新しい歯ブラシを使う、でもいいのです。
劇的に何か変わることは、その後ろで劇的に何かに負荷をかけていくことです。私は割とそれをやってしまったので、その怖さもわかります。でも変えないといけないことも、よくわかるので、変えられないことにもやもやイライラしてしまう気持ちもよく経験します。
そういうところを、自分だけではどうにもできませんが、「次の新月までは、ちょっと片付けやろうかな」となるのは、小さな手掛かりになってくれると信じています。


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