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2019年 太陽が輝くことと月が光ること

あけましておめでとうございます。
今年も皆様によい事が数多く訪れますように。

日本の年明けは、初日の出をとても大切にしています。日の出をまるで神のように拝み慶(よろこ)びます。
いつもと何も変わらない陽の光なのに、前日の天気予報は初日の出が見られるかどうかを非常に重要な情報として伝えます。当たり前のようにとても大切に考えられています。

「一日」という単位の基準は、日本は朝にあるのです。

対して、ヨーロッパなどの文化圏では(すごい大ざっぱなくくりですみません)、夜が一日という単位の節目になっているそうです。
それが分かりやすいのが、この年越しの表現です。
欧米文化圏では、大晦日は派手にパーティーをして、真夜中のカウントダウンには花火をあげたり大騒ぎでお祝いをします。
が、朝には急に冷静になって、あ、普通のお休みです、みたいな。
外国のサービス(FacebookやGoogleなど)で、元旦のイラストがおめでたさ皆無のとっ散らかったパーティーのあとの様子だったりして、日本人は「えっ??」ってなる事も結構あると思います。そこはもっと神聖な、華やかでちょっと厳かな感じにしないとマズいんじゃないの??ってなんとなく思っちゃう。
これは、一日という単位の節目がどこにあるか、ということの表れとして、とても面白いなあと思うのです。

ムーンプランナーは、月の満ち欠け基準で作られた手帳です。
だから、基準はなんとなく「夜」なんじゃないかとか、太陽のリズムから離れて暮らすためのものじゃないかという印象を持っている人も多いのかなあと思います。
が、実は全然そうじゃないんです。

私たちの生活の基準は、やはり太陽です。

今の社会はほとんどを太陽のリズムを基準に動いています。
曜日も太陽リズムを割り振ったものになるし、それに従ってお休みを決めたりというのはやはり太陽のリズムに沿って動いているということになります。

そして、そこで生活している私たちは、意識する・しないにかかわらず、太陽のリズムの中でうまくやっていく事を誰もが目指しています。
今の社会で生きているからには、どうしてもそうなってしまうのです。

そんな中で、月のリズムを取り入れることは、何の役に立つのでしょうか?

やっぱり、それは太陽のリズムでの暮らしをうまくいかせるためじゃないかと思うのです。

お金持ちになりたいのも、いい人と結婚したいのも、健康になりたいのも、いろんな勉強をしたいのも、人から注目を集めたいのも、この社会で幸せで楽しく安全に暮らしたいからだと思うのです。

太陽のリズムはとても速いです。
風邪で2日くらい休んでしまったら、体調は戻ったのになんとなく職場に戻りづらいという感覚になったことはないでしょうか。リズムが早くて、一度乱れると戻すのにとてもエネルギーがいるのです。
早く回っている大なわとびに飛び込むのは難しいのと似ています。

それに対して、月のリズムは太陽のリズムを包括しながらずいぶん長くゆるやかなリズムを作っています。
小さい子でも、運動不足の人でもぴょんと飛び込めるくらいの、ゆっくり回している大なわとびなのです。
でも、それに合わせて跳んでいると、いつの間にか太陽のリズムに端々でそろっていくので、縄を早く回されても平気で跳んでいけるようになります。

年末年始は、社会全体で大きな節目になります。

大掃除をして、仕事納めをして(納める前にいろいろ手配する年末進行を乗り越え)、最後にいつも顔を合わせる人たちにまで「今年もありがとうございました」と丁寧にお礼を言うというチャンスをくれます。
そして、年を越すと新たな気持ちになり、厳かな気持ちという日常ではあまり体験できない時間を感じ、どんな過去があったとしても未来への希望を思い描きます。
まっさらな紙をぴしりと折りたたむような、清潔な瞬間が、たくさんの人と共有されます。

ただ、そこに追い立てられるような窮屈さや苦しさが混じる事もあります。
締切があるということは、常にそれが付きまとうのです(それこそが締切効果の源)。
そんな時、月のリズムはそれをそっと受け止めて、「でも新月は6日だから、本格的な2019年はそのくらいからかな~」みたいな感じ。節目をなあなあにしてごまかすのではなく、少し緩めに、こまめに設定してくれます。
一個くらい飛ばしちゃっても、次の節目をそっと出してくれています。

月のリズムは、最終的には太陽のリズムをうまく動かすためにあると感じる事があります。
太陽が輝くから、月は光ります。
月の光は、太陽の輝きに繋がっています。
あなたらしいイキイキとした生活のために、その後ろでそっと支えてくれるもうひとつのリズムとして、月のリズムはどこまでも優しく寄り添ってくれます。
太陽の輝きも、月の光も誰にとっても平等です。

新しい年のはじまりに、たくさんの抱負や振り返りが満ちています。
誰に対しても鷹揚にその抱負を讃え、自分の抱負も堂々と表明する空気が広がっています。

この空気をたっぷり吸いこんで、自分の後押しにして、今年も進んでいきたいと思います。

手帳(ムーンプランナー)はAmazonでは扱っていません。公式オンラインショップをご利用ください。


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