見出し画像

2020/12/22 200年ぶりの更新と上弦の月

2020年の12月は冬至あたりで「世界の基本的な部分が1コマすすむ」という星回りになっています。
すごろくでいうとすごく派手なコマのゾーンです。

土星と木星が約20年ごとに大接近するのですが、それが今回は特別に長いスパンでの再開だったのです。
毎年結婚記念日はあるけど、スイートテンとか、銀婚式とか、そういうイメージですね。

だから「長年おつかれさまでした、これからもよろしくお願いします」となる人もいれば「もう我慢の限界です、離婚しましょう」となる人もいるかもしれないし、離婚も自分から言うか、相手に言われるかで様子が異なるように、具体的に何がどうなるかというのは、たとえ同じ銀婚式であっても全然様子が違うと思います。

今回は天文レベルのサイクルなので、サクッと銀婚式といっても200年単位、300年単位の話になるので、小さな人間レベルの話とは全く違う世界観です。

でも、その大きなサイクルも人間は理解しよう、解き明かそうとしていて、そいういう「偉大なもの」にただ振り回されるのではなく解明していきたいと望む人の気持ちが備わっていることに、とても宇宙が最初から仕掛けた仕組みのようなものを感じたりして、壮大なロマンを感じます。

突然「風の時代になったんですよ、今日から!」といわれても、ほとんどの人が「はて?」という感じだし、「まあ、ちょっと前から状況はかなり変わっちゃってるよね」と冷静に思うと思います。それがちょうどいいのだと思います。
「やったー!私の時代だーー!(だって風の星座に星がいっぱい入っているから)」と舞い上がっている人は、土の時代でも「モバイルガジェットがあればどこでも仕事ができる!私の時代だー!」と舞い上がっていたので、たぶん安定して舞い上がっていると思います。風属性だから。
むしろ、「みんながどこでも自由に動ける時代になるなんて、私だけの特権だったのにつまらない」なんて思うこともあるでしょう。

変化というのは、よい事だけではありません。
結婚や昇進など、一見おめでたい事もうつ病発症の引き金になるといわれていますが、とにかく新しい事というのはよいこと・悪い事ではくくれないものがあります。
実際、新型ウイルスの影響は非常に「風の時代」っぽさがありますが、これがよい事だとはなかなか言えないでしょう。

でも、大きな幕開けというのはそれだけで何かお祭りのような、人の心を浮き立たせるものがあります。
ニューイヤーカウントダウンだって、毎年恒例なのになんでカウントダウンしてまで大騒ぎするのかという感じですが、どうしてもやりたいのです。
そういう「素直な気持ちに翻弄される」というのも、人生を進めるうえでとても大切なことです。

星の動きに対して興味のない人も、2020年が終わる時期に入り、いろいろと思うことがおありだと思います。
ショックなニュースも多く、また強烈に生活が制限されたりと、厳しい状況が続いています。そんな中で、「何かが変わる」というのは、ひとつの希望でもあると思います。
元に戻るというのが一番いいと感じている人も、これを機にチャンスをつかんでやりたいと思う人も、それぞれ様々な思いが交錯していると思いますが、とにかく「何かが変わる」のです。

できれば、それは自分自身、そして身近な人、または遠くの誰かの苦しみをいたわる形であってほしいし、より良いチャレンジを促すものであってほしいし、欲しいものを好きなだけ買えたり、食べたりできたらいいなあって思います。

同時に、好きじゃないけど持っているものや、苦手だけど我慢していることなどを、サーッと風にのせて手放せたら、いいですよね。

ただ風に乗っていった悪いものが飛んで行った先で悪いことをするという事も、この新型ウイルスの事ではっきりと理解した人も増えました。
よりよい形で風に手放さなくてはいけないんだなと意識が広がったというのも、風の時代が開かれる大切なステップだった気がします。
ウイルスを拡散させないためのマスクや手洗い、デマ情報を広げない情報の取捨選択など、今までの生活の中に急に差し込まれた大きな課題について、かなり多くの人が真剣に向き合っていたと思います。

これからの時代、風の時代という事で考えるべきこと、すべきことは人によって違うと思います。
すぐに「私の時代が来た!」と浮つく人は簡単に吹き飛ばされてしまうし、とにかく目立たず慎重に動かないくせに「だれか私を好きになってくれないかな」と他力本願な人はもっと軽率に行動をしないといけないでしょう。
一番大変なのは、まだ保護下に置かないといけないけど自由にしたいお子さんや、それにあたる存在がいる人たちかもしれません。今までならこういう学校に行ってこういうふうに育てていけばいいという安定したルートがあったのが急に吹き飛ばされてしまう状況です。
でも、たぶんそれでいいのです。吹き飛ばさていきましょう。

これからの時代は「信じる事」がむずかしくなると思います。
今までは土の時代で、バックボーンがとにかく大事でした。だから老舗の印があればスッと信じてもらえたのです。
ここからはどっちかというと「現状のパフォーマンス」に重きが置かれてしまうので、今までよかったからといっても今がダメならダメ、今までだめでも今回よければよし、という無情なジャッジメントです。
自由と厳しさはどうしても共に存在してしまいます。

そのことは、たぶんもうお分かりかと思います。

気負わずに、もっと好きなことを勉強して、おしゃれを楽しんで、おしゃべりをして、好きなことを言ったり、言い負かされたり、遊んだり遊ばれたりして生きましょう。
あなたなりの風をつかんで。きっといいことがありますよ。


ムーンプランナーの今後

今年は一度も使い方講座ができませんでした。
オンライン講座というのも、ちょっと追い付かず…。手帳屋さんとしては最低限の活動のみで、ほとんど休眠という感じでした。
2021年も、正直まだ未定です。

ですが、また来年も手帳はお作りできると思います。

今年出す予定でいたムーンプランナーでお片付け本(仮題)も、まさかのトイレットペーパーやマスクが買えなくてドラッグストアが大混乱になるという状況を踏まえて、発売を伸ばして内容をさらにブラッシュアップすることにしました。こちらは2021年発売できると思います。

そしてたまに限定品をお作りしています。
今年は、昨年とんでもない大人気だった結城紬のシルクショールを再版することができました。結城紬の老舗問屋さんも、デパート等が営業自粛に入ってしまったこともあり受注面で苦境だったという事で、皆様のご予約は少しは支えになれたのではないかと思います(さすがにお着物ひとつ数百万円みたいな規模には及ばないのですが、それでも高価なものです)。
年明けには、去年作ることができなかった草木染のシルクインナー(大人気のはらまきと、タンクトップ・キャミソールなど)も準備をしています。
今年は予定が総崩れで、何もできなかったなあという感じです。

ムーンプランナーのチャームは、冬至のためのダイヤモンドを今年もお作りしました。

お正月までご予約は承っております。今年は金属が風に揺れる形に変化したチェーンをモチーフにしています。

ムーンプランナーのチャームから独立したジュエリーブランド「chicje」も今年はデパート出店やイベントなどがとても少なかったのですが、来年はもう少しイベントができたらいいなと思っています。
2019年はデパート催事のほか、香港にいったりと、活動が広がりそうな気配がありましたが、2020年は抑えめの活動でした。
来年は、あれこれできたらいいなあと想像しています。

よい風が吹き、また悪い嵐に会いませんように。
よいものを風にのせ、悪いものは静まりますように。



ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?