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和泉一織について語りたい

※これは約2年前に書いた記事の再公開です。

今日、1月25日は和泉一織くんの誕生日だ。
アイドリッシュセブンに出会った約5か月前には、こんなにも大好きな「推し」が出来るとは夢にも思わなかった。よくTwitterで「○○専用垢」を作っている人を見かけるが、私は作品に対して『広く浅く』タイプであったため、縁遠いものだと考えていた。それなのにまさかアイナナ専用垢を作りほぼ毎日ツイートをしているだなんて、半年前の私はきっと信じないだろう。

早速、『広く浅く』タイプの私を沼に引きずり込んだ張本人、和泉一織について語りたい。なお、この記事の生産工場は筋金入りの腐女子だ。また、4部シナリオに深く関わるシーンの文字起こしは避けているものの、4部までのネタバレやサイドストーリー、ラビチャの内容が出てくるので、未読の方は注意してほしい。

『クールでシャープなアイドル』?

正直に言うが、彼の初登場時はそれほど大きな印象を持っていなかった。むしろ、ちょっと性格きついな、とすら思っていた。私がアイドリッシュセブンに初めて触れたのはアニメ1期1話だったため、7人のアイドルの卵たちによる怒涛の自己紹介で頭がいっぱいになってしまったのも一因だろう(一話を見返したときに赤面した一織に初めて気がついて悶えたのは言うまでもない)。

陸 :ビジネスってそんな……。
   一織は高校生だろ?
   大人ぶって背伸びしなくたって……。
一織:あなたは幼稚園児みたいですね。
陸 :は!?
一織:にこにこ手を繋いで、
   お遊戯の後お昼寝して、
   先生に花丸貰えれば幸せですか?

ところが、あるエピソードをきっかけに彼に対する印象はがらりと変わる。アニメ1期8話『プリーズ、ミュージック』(ゲーム第1部9章1話)だ。初めて全国区生放送のテレビ番組に出演するが、一織はあることが理由で集中できずに自分のパートを歌い忘れてしまう。そして涙をぽろぽろ流しながら震える声でこう言うのだ。

一織:……っ、あなたたちに、
   合わせる顔がありません……。
   ……みんな……、あんなに、頑張ってたのに……。
   ……っ、みんなの夢を、
   ひとりで台無しにしてしまった……。
   ……ごめんなさい……。
   ……っ、……ごめんなさい……。

初見時、私は号泣した。確実に一織よりも泣いた。
兄和泉三月とのやり取りも非常に微笑ましく大好きなのだが(後述)、ここで初めて彼の内面が深く確認できるのではないだろうか。
彼は至極真面目なのだ。それなりに能力があり、準備も怠らないため、失敗というものを体験してこなかった。つまり彼にとって失敗は未知だった。普段は高校生とは思えない落ち着きがあるのに、テレビ出演用の衣装そのままに会場を飛び出し、しかも人前で涙を流してしまうほど、彼一人では抱えられない大きな出来事だったのだ。

ここで、私の彼に対する印象は『キュートでナイーブ』に変わった。もはや全然隠せていないのに、IDOLiSH7のために『クールでシャープなアイドル』であろうとする健気な彼がかわいくてたまらない。

『和泉プロデューサー』

高校生アイドル和泉一織の持つ顔の中で、忘れてはいけないのは『プロデューサー』という顔だ。時系列的には少し戻るが、アニメ1期3話『それぞれの気持ち』(ゲーム第1部2章5話『初めてのステージを糧に』)にて、一織は大コケ初ライブのあと紡にこんな提案をする。

一織:マネージャー。
   これはアイドルグループとしては、
   タブーかもしれませんが。
   IDOLiSH7の
   マネージメント。
   パーフェクト高校生と呼ばれた、
   私の力を使ってみませんか?

「最年少である自分がグループの方針を決めていたら、メンバーは疑問を抱くに違いない」という考えから、プロデューサーとしての顔は彼の秘密のうちの一つとなっていた。ところがIDOLiSH7のリーダーである二階堂大和にはバレてしまう。ゼロアリーナのこけら落としへの出演が危ぶまれたとき、その総支配人を相手に大和とふたりで直談判に行こうとしていた。アニメ2期3話『提案』(ゲーム第2部3章1話『チャンス到来』)のシーンだ。

紡 :おは……。…………!?
   一織さん、どうしたんですか!?
   そのファイルの山……。
一織:ゼロアリーナの総支配人に、
   IDOLiSH7の実績を、
   直接プレゼンしに行くんですよ。
紡 :え!?
大和:おはよー。
紡 :大和さんまでどうしたんですか!?
   スーツなんて着て……。
大和:ゼロアリーナの総支配人に、
   直談判しに行くんだ。

つまり、『和泉プロデューサー』はかっこいい一織の集合体なのだ。IDOLiSH7というグループを輝かせるため、その頭脳をフル回転させる。アニメだとスーツを着ていて、かっこよさ倍増だ。しかもこのモードの一織には、男の子らしい熱さを感じることも出来る。特に私が好きなのはアニメ2期14話『引き金』(ゲーム第2部14章4話)のこのシーンだ。

一織:九条さん。
   あなたは過去の亡霊にすぎません。
   ゼロを超える伝説を創り出すのは、
   私とーー彼女です。
一織:私と彼女が、IDOLiSH7を、
   ゼロを超えるアイドルにしてみせます。

一織:IDOLiSH7のマネージメントコンビ。
   私だけでも、あなただけでも、
   今のIDOLiSH7は作れなかった。
   2人なら超えられると思いませんか。
   あの男を……。ゼロを……。

言い切ってしまうこの強さと熱さ。まるで少年漫画だ。
ゲーム第4部10章5話『ハートビート』で必死にナギに訴えるシーンでは、あまりの熱量に目から汗が出てしまった。シナリオに深く関わるシーンだと考えているので文字起こしは避けるが、それはつまり和泉一織の熱さが物語を動かしたということだ。ちなみに、ここは各章に一度だけの、1枚絵があるシーンだ。ぜひ一織の『和泉プロデューサー』としての表情に注目してほしい。

『弟』

一織といえば、弟としての顔も持っている。兄にあたるのは同グループ所属の和泉三月。私が人生で感謝してもしきれない人物のうちの一人だ。
彼らのエピソードで外したくないのは、やはりアニメ1期8話(ゲーム第1部9章1話)の、先述したシーンの後にあるこのやりとりだ。

三月:そうだよ、忘れてた。
   今日は最高の日だ……。
   人生初めての経験ができるんだぜ!
一織:……なんですか?
三月:泣いてる弟を、
   ハグして慰めてやんのさ!
一織:わ……っ
三月:大丈夫、大丈夫……。
   お兄ちゃんがついてっから!
   頑張ったな、一織。
   よーく頑張った!
一織:……っ、……や……、
   やめてください!恥ずかしい……

ところが、話が進むにつれてわかってくることがある。この兄弟、色々と危ういのだ。一織は三月のことが大好きで、多くの問題発言がある。双子の兄である天を天使と言い張る七瀬陸に『ブラコン』呼ばわりされる始末。

紡 :三月さんの好きなところは?
一織:全部好きですよ

一織:つまり、兄さんは…とってもとってもとってもかわいい、ぬいぐるみなんです

三月:成人式の写真見るか!?あ!?
一織:すっごくかわいいです。

陸 :一織も十分ブラコンだよな?
一織:普通ですよ

正直に言うが、我が推しながら書いていて引いた。何言ってんだこいつ。特にぬいぐるみ発言は群を抜いて狂っている。他にもたくさんあるが、キリがないので止める。
一方の三月は、なんでも自分より上手にこなしてしまう一織を誇りに思いながらも、そのプライドの高さから多大な劣等感を抱いている。その事には当の一織も気づいていて、ラビチャにてこんな発言をしている。

紡 :三月さんの苦手なところは?
一織:ありません。兄さんは私のことが苦手なんじゃないですか?

紡 :ナギさんの苦手なところは?
一織:兄さんはこういう弟が欲しかったんだろうな、と思わせるところ。

なんて切ないんだ。私自身、一織と同じく高校生であり兄が一人いるが、こんな感情を兄に対して抱いたことは全くない。だが一織は悩んでいる。大好きな兄は、自分のことを苦手だと感じている。どう接したらいい。どうすれば。彼のこの感情を思春期の一過性のものと考えるにはあまりにも重く、色濃い。この問題が第5部で解決することを心から望んでいるが、果たしてどうなるのか…。アイドリッシュセブンは容赦ないため、とにかく不穏なことは間違いない。
兄との関係に悩む弟としての顔は、私たちに和泉一織の人間らしい一面を思い出させてくれる。

『友達』

私が人生で感謝してもしきれない人物2人目は、四葉環だ。一織と同い年の高校生。環と話しているときの一織は、普段よりも少し子どもっぽくなる。普段大人びている分、年相応になると言った方が正しいかもしれない。この2人で特に好きなのは、アニメ2期5話『突然の訪問者』(ゲーム第2部5章1話)のシーンである。

一織:四葉さん、何して……。
   またお菓子ばかり食べて!
   こんなに食べたら食べ過ぎですよ
環 :俺が貰ったんだって!
一織:誰に?
環 :てんてん。
一織:てんてん?
   猫でも預かったんですか?
   七瀬さんは動物の毛がだめなのに。
   すぐに探して、返して来て下さい。
   ……ちなみに、
   どのくらいの大きさです?
環 :大きさ?小さめ……?
一織:えっ、子猫なんですか?色は?
環 :白っぽい?
一織:白い子猫とか、かわ……!
   いえ、七瀬さんのために、
   即刻捕まえて対処するべきですね。
環 :ん? 子猫探してんの?
一織:あなたが言ったんでしょう!?

環の説明下手も一因だろうが、きっと普段の一織であればこんな勘違いはしないだろう。初めはしていても、会話の後の方で明らかな不可思議さに気づくはずだ。だがてんてん=九条天が目の前に現れても気づかない。かわいい
そして後に環がラビチャにてこんな発言をしている。

紡:万南坂には、背中にハートマークのある幸せを呼ぶ猫がいらっしゃるそうですよ。
環:にゃあこがいんのか!?
  探していおりんに報告しねーと 小皿とミルクが必要なんだっけ

完全にてんてんちゃん事件の産物だ。お互いにかわいい動物を見つけたら教えることにしているのだろうか。なんてかわいい男子高校生なんだ。昇天。
また、このラビチャも忘れてはならない。

環:いおりんの部屋でゲームしてる
紡:一織さんも起きられてるんですね?
環:おー ガキんちょと一緒に写真撮ったやつ見せながら話してたから
紡:一織さん子供好きなんですね!
  意外な一面かもです。
環:いおりんはそーいうの好きだよ

いおりんはそーいうの好き」。ありがとうございます。
環と関わることで、男子高校生和泉一織の姿が見える。環くんありがとう。

『相棒』

前述した『クールでシャープ』もとい『キュートでナイーブ』なアイドル、『プロデューサー』としての手腕や熱さ、人間らしさ、高校生らしさ、その全てを感じられるのが七瀬陸との関係だ、と私は考えている。特に、アニメ2期9話『大切なもの』(ゲーム第2部9章3話『心の真ん中にあるもの』)のこのシーンは外せない。

一織:……あなたは馬鹿じゃないですか。
陸 :ば、馬鹿って……っ
一織:あなたはIDOLiSH7、
   随一の歌唱力なんですよ。
   TRIGGERの九条天を、
   負かしたくらいの歌声の持ち主です。
一織:そんな人の代わりに、
   センターになって歌う私の気持ちが、
   あなたにわかりますか?
陸 :……一織……。
一織:私だって、怖くて、怖くて、
   たまりませんでした。
   だけど、みんなを……。
   あなたを助けるためだから、
   センターに立ったんじゃないですか。
   ……なのに、なんですか、その態度。
   ひどいじゃないですか。
陸 :一織……。
一織:ひどいですよ、七瀬さん……。
陸 :……ごめん……。
   オレが悪かった……。許して、一織……。
一織:…………。
陸 :な……、泣かないで……。
一織:泣いてませんけど!!

綺麗な顔を歪めて訴える一織。アニメだと途中で顔を逸らしてしまったので、本当に泣いていたかの真偽は分からないのだが、それもまた良い。
『和泉プロデューサー』として、七瀬陸の力を高く評価し信頼している分、プレッシャーを感じていた。「自分は七瀬陸のようには歌えない」と理解しているからこそ、悩んでいるのだ。普段は自信満々に「パーフェクト高校生と呼ばれたこの私」と口にする一織が声を震わせる。どんなに強がっていても、彼も紛うことなき一人の人間であり、まだ高校生の男の子なのだ。
そして忘れてはいけないのは、ゲーム第4部5章3話『顔を上げて』の、陸に頼まれてファンサをするシーン。

一織:ステージに立って、歌ってください。
   貴方になら、乗り越えられると信じています。
   貴方はIDOLiSH7のセンターです。
   これから、伝説になっていく、
   アイドルグループのセンター七瀬陸です。
   余計なことは気にしないで。
陸 :…………。
一織:落ち着きましたか?
陸 :…………。うん……。
一織:顔を上げて。
陸 :何?
一織:BANG!

陳腐だが、死んだ。『アイドル』和泉一織に撃ち抜かれてしまった。同時に、和泉一織の、和泉一織によるファンサは、七瀬陸のために存在しているのだとはっきり悟った。陸には誰も勝てないのではないかとさえ思わされる。また、ここにも1枚絵が使われているので、ぜひ見てほしい。個人的には、この絵を描いた方の口座番号を教えてほしい。大感謝。

和泉一織とは

色々なシーンを引用して語ってきたが、まとめると、和泉一織はかわいい
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。一織くん関連の名シーンやおすすめのラビチャなどあればぜひ教えてください。

最後になってしまったけれど、一織くん、お誕生日おめでとう。毎日大変だけれど、乗り越えられているのは一織くんのおかげです。本当にありがとう。これからの活躍も楽しみにしています。応援してるよー!!

余談

和泉一織というアイドルの細かな推しポイントをまとめたい。

サインが署名ー天才。『和泉一織』って名前、綺麗すぎやしません?


誕生日企画の画像が証明写真ーサインと併せて何か登録できそう


中性的な顔立ちと男性的に骨ばった手ー少し紅くなった頬も良い 良すぎる


和装が似合うー空咎の蒼が天才。細身の長い刀が2本。わかりすぎる。


透明感のある歌声ー全人類聴け。音のマイナスイオン。


かわいいー全人類見て。必修科目にすべき。


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