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ウォーハンマー40k ワールドイーター:サンプルロスター

はじめに

前回はワールドイーターコデックスのレビューを行ったので、そのままの勢いでサンプルロスターを考えてみたい。
アークスオブオーメンデタッチメント、規模はストライクフォース
(2000pt)で考えてみる。

ロスター1:バーサーカー編成

まずは、ワールドイーター基本のき、バーサーカーを主軸にした編成を考えてみたい。

編成

アークスオブオーメンデタッチメント:トループ型

HQ
 
ロード・インヴォカートゥス・・・160pt

トループ
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 ジャカール×10・・・80pt
  オプション:闘狗の旗印、スカルスマッシャー(10pt)

エリート
 
ヘルブルート・・・120pt
  武器オプション:ヘルブルートフィスト、マルチメルタ(5pt)
  武器オプション2:ヘヴィフレイマー(10pt)
 ヘルブルート・・・120pt
  武器オプション:ヘルブルートフィスト、マルチメルタ(5pt)
  武器オプション2:ヘヴィフレイマー(10pt)

ファストアタック
 
ケイオス・スポーン・・・25pt
 ケイオス・スポーン・・・25pt
 ケイオス・スポーン・・・25pt

輸送車両
 
ケイオス・ライノ・・・80pt
 ケイオス・ライノ・・・80pt

決戦兵器
 
アングロン(ウォーロード)・・・360pt

合計
 
1995pt

コンセプト

バーサーカー主軸のロスター。
BTPを得やすいように、できるだけ小分けで編成した。
また、バーサーカーの数が多いが、コンバットパトロール箱2個で、ジャカールも含めて入手が可能という手軽さもポイント。

戦い方

このロスターのストロングポイントは、バーサーカーの持つ圧倒的手数(40体で200回攻撃!イェィ!)と、優先確保だ。
これらを活かして、中央の目標を確保しながら、とにかく前へ前へと押し込んで、敵をバラバラにしていく戦い方となる。
もちろん、ワールドイーターらしく、味方の犠牲はいとわない。味方の犠牲はBTPポイントになり、強化やアングロンの蘇生につながる。
味方が全滅しきる前に、敵をとにかく倒しきる、あるいはポイントで圧倒的優勢に立とう。
小分けにしたことで18ユニットもおり、BTPも単純に味方だけで、18ポイント+キャラクター、ビークルやアングロンのボーナスが獲得できる。
アングロンの蘇生ポイントも2~3回分十分賄え、味方の強化にもある程度回せる想定だ。

戦闘の流れとしては、特に解説は不要だろう。
ロード・インヴォカートゥスの移動力アップを活かしながらガンガン前に突っ込み、片っ端から敵を倒していく。
ヘルブルートも含め、ロスターのほとんどはコアであるのもポイントで、移動力マシマシだ。
アングロンも、蘇生が出来るので、開幕からガンガン突っ込もう。

ロスターの弱点(というかワールドイーター共通の弱点でもあるが)としては、戦車などの硬い敵だ。
バーサーカーにエヴィサレイターを装備しているので、突撃時一人だけは攻9で殴れるとは言え、他は攻6。耐7以上の敵に対しては苦戦するだろう。
これらへはヘルブルートがマルチメルタやフィストでダメージを通すことが可能なので、ヘルブルートやアングロンは優先的に硬い敵を狙い、バーサーカーは耐6以下の柔らかめの敵を狙うのが良いだろう。


バーサーカーを守って良し、降ろした後に敵にウザ絡みしてよし、
最後は破壊されて2BTP獲得してよし、ライノは美味しいユニットだ。

ロスター2:エイトバウンド速攻編成

今回新しく出た、エイトバウンドを活用した編成だ。
そこに、ロード・インヴォカートゥスのウォーロード能力を活用していくロスターだ。

編成

アークスオブオーメンデタッチメント:エリート型

HQ
 
ロード・インヴォカートゥス(ウォーロード)・・・160pt
 マスター・オブ・エクスキューション・・・65pt
  レリック:憤怒のタリスマン

トループ
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 ジャカール×10・・・80pt
  オプション:闘狗の旗印、スカルスマッシャー(10pt)

エリート
 
エイトバウンド×6・・・240pt
 エイトバウンド×6・・・240pt
 エグザルテッド・エイトバウンド・・・135pt
 エグザルテッド・エイトバウンド・・・135pt 
 
ヘルブルート・・・120pt
  武器オプション:ヘルブルートフィスト、マルチメルタ(5pt)
  武器オプション2:ヘヴィフレイマー(10pt)
 ヘルブルート・・・120pt
  武器オプション:ヘルブルートフィスト、マルチメルタ(5pt)
  武器オプション2:ヘヴィフレイマー(10pt)

ファストアタック
 
ケイオス・スポーン・・・25pt
 ケイオス・スポーン・・・25pt
 ケイオス・スポーン・・・25pt

輸送車両
 
ケイオス・ライノ・・・80pt
 ケイオス・ライノ・・・80pt

合計
 
1990pt

コンセプト

強力なシナジーである、インヴォカートゥスのウォーロード能力とエイトバウンドを組み合わせて、速攻をキメるロスター。
BTPを得やすいように、できるだけ小分けで編成した。
こちらもコンバットパトロール箱1個で、インヴォカートゥス、ジャカールとバーサーカーはすべて入手が可能だ。

戦い方

インヴォカートゥスのウォーロード能力は、1ラウンド目開始前に、味方コアを2つ選んで通常移動させられるという、強力なものだ。
これを利用して、フルに詰め込んだエイトバウンドを11mv(9mv+インヴォカートゥスのバフ)移動、続く1ターン目移動フェイズでも11mv移動。一気に22mvの距離を詰め、1ターン目から確実に敵本陣にカチこんでいくのだ。
一度カチこんだら、再編移動なども利用し敵をどんどん追い詰め、策略「攻撃的介入」も利用しながら、白兵戦を継続しよう。

戦闘の流れとしては、これもまたシンプルだ。
1ターン目は上記のように、エイトバウンドが突撃して敵陣を乱す。
他のユニットは全力移動。
その後、エイトバウンドは倒されるかもしれないが、2ターン目には本隊が到着、継続して敵を攻め立て、相手のプランめちゃくちゃにしていこう。

アングロンを採用していないため、アングロンの蘇生用のBTPを残す必要がない。
BTPでガンガン強化していくも良し、BTPを消費することでVPを得る副次目標を選択し、血を捧げてもいい。

ロスターの弱点としては、後攻になってしまったときに一気に難易度が上がるという事だ。
運悪く後攻になってしまったら、バトル開始前移動で戦場中央あたりの遮蔽物にうまく身を隠して、後攻まで生き残ることをお祈りしよう。
エグザルテッド・エイトバウンドを採用していることで、彼らのチェーンフィストは攻10~9で攻撃でき、ロスター1よりは堅い敵に攻撃を通しやすい。
ただ、アングロンがいないため、敵に決戦兵器級のユニットが複数いた場合は対処に困るかもしれない。

また、一番の難点は、エイトバウンドが1箱3体なので、6箱も必要という所だ。
同じ箱をたくさん買っても同じ見た目のユニットが増えるだけで飽きることもあり、個人的には、ケイオスマリーンのポセッスドや、グレーターポセッスド(昔のケイオスマリーンのセットについてきたやつ)からコンバージョンしてもいいと思っている。ケイオスマリーンポセッスドは1箱5体なので、少しお得。

左から、グレーターポセッスド、ポセッスド、エグザルテッドエイトバウンド。
背丈も見た目も、かなり似ている
(このエイトバウンドは鎧を外して作ったため、鎧をつければもっと似るだろう)

ロスター3:同盟デーモン編成

ワールドイーターには、同盟として、ケイオス・ディーモンのパトロールデタッチメントを組み込むことが出来る。
ディーモン達は基本的に、データーシートのスペックが高く、強力なので、活用しない手はないだろう。

編成

アークスオブオーメンデタッチメント:エリート型

HQ
 
ロード・インヴォカートゥス・・・160pt
 マスター・オブ・エクスキューション・・・65pt
  レリック:憤怒のタリスマン

トループ
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 バーサーカー×5・・・115pt
  オプション:コーネイト・エヴィサレイター装備(5pt)
 ジャカール×10・・・80pt
  オプション:闘狗の旗印、スカルスマッシャー(10pt)

エリート
 エグザルテッド・エイトバウンド・・・135pt 
 
ヘルブルート・・・120pt
  武器オプション:ヘルブルートフィスト、マルチメルタ(5pt)
  武器オプション2:ヘヴィフレイマー(10pt)

ファストアタック
 
ケイオス・スポーン・・・25pt
 ケイオス・スポーン・・・25pt
 ケイオス・スポーン・・・25pt

輸送車両
 
ケイオス・ライノ・・・80pt
 ケイオス・ライノ・・・80pt

決戦兵器
 
アングロン(ウォーロード)・・・360pt


ケイオス・ディーモン パトロールデタッチメント

HQ
 
カラナック・・・90pt

トループ
 ブラッドレター×10・・・130pt
  オプション:旗・笛装備(0pt)

ファストアタック
 
フレッシュハウンド×5・・・75pt
 フレッシュハウンド×5・・・75pt

合計
 
1985pt

コンセプト

ケイオスディーモンのパトロールを採用し頭数を増やし、また、安く足の速いユニットであるカラナックやフレッシュハウンドを使用し、機動力の底上げをしているロスターだ。
こちらもコンバットパトロール箱1個で、インヴォカートゥス、ジャカールとバーサーカーはすべて入手が可能で、さらに、ケイオスディーモン側も、以下に予告されているボーディングパトロール箱で、ユニット一つ余らせずに完結するため、金銭的にもかなりお得だ。

https://www.warhammer-community.com/2023/02/14/boarding-patrols-inbound-for-genestealer-cults-death-guard-chaos-daemons-and-the-adeptus-mechanicus/


戦い方

基本的には他のロスターとやることは変わらないが、
ディーモンを加えたことによる利点の一つに、アングロンが「歪みの力場」キーワードを持っていることがある。
ケイオス・ディーモンはすべてのユニットがテレポートすることが出来るが、テレポート配置する際に、「歪みの力場」キーワードを持つユニットから6mvに納まるように配置することで、通常の「敵から9mv以上離して配置」ではなく、「敵から6mv以上離して置く」というルールとなり、より敵に接近して配置できるのだ。

これを利用し、アングロンの近くに、強力な白兵能力を持つコーンディーモンたち(特にブラッドレター)を配置し、一気に襲い掛かることが可能だ。

また、このロスターの最大の利点は、カラナックとフレッシュハウンドを採用したことにより、妖術抵抗判定が可能になっていることだ。
カラナックは2回、フレッシュハウンドはそれぞれ1回ずつ妖術抵抗判定を使用できるというアビリティを持つため、計4回もの妖術抵抗判定が可能になっている。
ワールドイーターはサイカーがいないため妖術抵抗判定が出来ず(策略で50%で拒否はできるが・・)敵にサイカーが多くいる、グレイナイトやサウザンドサンズ、ティラニッドなどと対峙すると非常にキツいと思われる。
抵抗判定できるようになることで、幾分マシに戦えるようになるだろう。
さらに、ディーモン側の策略にも、敵のサイキックを拒否するものがある。フレッシュハウンドが近くにいると3+で拒否できるため、強力だ。

ロスターの弱点としては、アングロンが倒されると、蘇生をしても増援フェイズでの復帰となってしまうため、そのターン中は「歪みの力場」からの配置はできないことだ(使用条件として、指揮フェイズ時に戦場にいる必要があるからだ)
また、コーンディーモンの攻は最大でも5のため、相変わらず硬い敵への対処は困るだろう。


コーンディーモンは強力な味方となる。
別コデックスが必要にはなるが、ぜひ活用してみよう。

ロスター4:「赤き天使」の使徒団編成

ワールドイーターには、サブファクションとして「赤き天使」の使徒団(以下、赤点)という、サブファクションが存在する。
アングロンを入れてウォーロードにする、ディーモンしか使えない、などの厳しい編成ルールがある代わりに、エイトバウンドに優先確保が付いたり、策略やレリックが別の物を使えるというメリットがある。
赤天編成も考えてみたい。

編成

アークスオブオーメンデタッチメント:エリート型

HQ
 
ロード・インヴォカートゥス・・・160pt

エリート
 
エイトバウンド×5・・・240pt
 エイトバウンド×5・・・240pt
 エイトバウンド×4・・・240pt
 エグザルテッド・エイトバウンド・・・135pt
 エグザルテッド・エイトバウンド・・・135pt 

ヘヴィサポート
 
モーラーフィーンド・・・140pt
  武器オプション:マグマカッター×2
 モーラーフィーンド・・・140pt
  武器オプション:マグマカッター×2

決戦兵器
 
アングロン(ウォーロード)・・・360pt


ケイオス・ディーモン パトロールデタッチメント

HQ
 
カラナック・・・90pt

トループ
 ブラッドレター×10・・・130pt
  オプション:旗・笛装備(0pt)

ファストアタック
 
フレッシュハウンド×5・・・75pt
 フレッシュハウンド×5・・・75pt

合計
 
2000pt

コンセプト

赤天の編成ルール上、ディーモンしかいれられないので、必然的にエイトバウンド重視の編成となる。
また、ワールドイーターだけでこの編成を組もうとするとかなり難しく、頭数が不足しがち(=アングロンの複数回の蘇生が難しくなる)なので、ロスター3と同じく、ボーディングパトロール箱で揃えられるディーモンを同盟として差し込んでいる。
ディーモンエンジンは使え、また赤天の策略にはディーモンエンジンがダメージを受けてポンコツになっても、傷が最大の状態として扱えるようになる策略があるので、ヘルブルート(ディーモンエンジンじゃないので入れられない)の代わりにモーラーフィーンドを採用している。

戦い方

これも基本的には他のロスターとやることは変わらないが、赤天には機動力が上がる策略が多く存在する。
エイトバウンドが1体やられた後に、即座に通常移動することができる策略「狂乱の突進」が強力で、一気に距離を詰めたり、遮蔽に身を隠すことが出来る。
また、全力移動時に固定で+6mv足すことのできる策略「怒髪天の狂乱」も存在し、これらを利用して一気に距離を詰めて戦おう。
さらに、突撃時には「恐怖の猛襲」策略で、警戒射撃をシャットアウトだ。フレイマーなどの天敵となる武器を装備したユニット(ルブリックマリーンなど)にも安全に突撃できるし、さらに続く白兵戦フェイズで相手はヒット-1を強いられるため、場合によっては警戒射撃をされない場合でも、強敵相手には使って行きたい策略だ。
そして一度取り付いたら、「血の芳香」で、退却されても6mvまでなら距離を詰めて逃がさないムーヴが出来る。

これらの強力な策略を使って、瞬く間に距離を詰めて敵をバラバラにしていくのが戦い方になるが、ケイオススポーンを採用できなかったり、高級ユニットであるエイトバウンド編成になっていることで、やや頭数は少なめ、BTPを得るのが少し大変になっている。
この辺は、効率よく敵を全滅させ、敵からえられるBTPをフル活用しよう。

耐が高い相手にも強いエグザルテッドエイトバウンド、モーラーフィーンド、アングロンがいることで、他のロスターよりもやや耐が高い相手にも戦えるようになっているような気がする。
ただし、バーサーカーを失ったことで手数は大きく減少。モブが大量に壁を作ってくるような相手には、ちょっと苦戦を強いられることが予想される。


アングロン専用サブファクション、赤天。
ベラコール専用サブファクションなどよりも比較的使いやすいとはいえ、
使う機会はあるのか。

さいごに

今回はワールドイーターの2000ptロスターを色々考えてみた。
コンパトやボーディングパト箱を最大限活かした、ある程度入手しやすい視点で考えてみたが、それでも十分に強力なロスターで戦えそうだ。
ちなみにまだ筆者はエアプ勢なので、はやくこれらのロスターを使ってみたくて、「屠殺者の釘」が毎日疼いている状態だ。キル!メイム!バーン!