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ウォーハンマー40k(9版)で、マイアーミーでどうしても勝ちたい人のためのまとめ ~その7.5~ 番外編:対戦レポート

はじめに

今日は番外編として、先日対戦した時の事をレポートとしてまとめてみたいと思う。
また参考まで、対戦中こちらが考えていたことについても、思い出せる範囲で書いていきたい。
対戦相手は、コデックスが出たばっかり(2022/06/13時点)の新インペリアルナイトである。
ポイントは2000、ストライクフォース規模。
チャプターアプルーブドのナハムンドでのマッチプレイ。
ミッションは後述するが、23番大征伐(名前うろ覚え)

ところどころうろ覚えであるが、許してほしい。

アーミー編成

デスガード・・・バタリオン・最高司令部デタッチメント

疫病中隊:第一疫病中隊
最高司令部デタッチメント
 モータリオン(ウォーロード)
HQ:
 ティファウス
 プレーグキャスター
  レリック・グロースィラの疫病髑髏
トループ:
 ポクスウォーカー×20
 ポクスウォーカー×20
 ポクスウォーカー×15
エリート:
 タリーマン
 デスシュラウドターミネーター×3
 デスシュラウドターミネーター×3
 デスシュラウドターミネーター×3
ヘヴィサポート:
 デファイラー
 デファイラー

デスガードのロスター

アーミー編成については、対ナイトでガチガチにメタを組んだというよりも、デカいユニット対デカいユニットにして戦場を映えさせようという意図があった。
今回はこれをマイアーミーとして、この構成で"勝ちに行く"ため考えることになる。

インペリアルナイト・・・超重兵器デタッチメント

申し訳ないが、対戦相手のアーミーなのでややうろ覚えである。
宗家など詳細不明(聞いたけど覚えられない・・)
ロード・オブ・ウォー
 ナイト・パラディン(ウォーロード)
 ナイト・プレセプターinカニスレックス
 ナイト・ヴァリアント
 アーミジャー・ヘルヴェリン
 アーミジャー・ウォーグレイヴ×2

ナイトのロスター

ナイトのみ編成。40kでは単独ファクションでデタッチメントを組むことが多いが、最もピーキーな構成になるファクションがナイトだろう。
新デタッチメントにより、アーミジャーに対するバフが手厚くなった上に確保能力も上がり、戦闘能力が上がりつつも通常ファクションのトループのような取り回しも出来るのが印象深かった。

ミッション・副次目標

ミッション

チャプターアプルーブド・ナハムンド
ストライクフォース23番、大征伐(たしか)

副次目標

デスガード
 ★戦旗を掲げよ
  アクションで作戦目標に旗を立てて、立てた分毎ターンポイント
 ★優先目標を撃破せよ
  ビークルやモンスターを撃破するとポイント
 ★敵をせん滅せよ
 (うろ覚え、撃破した敵モデルの傷をカウントして10で割るやつ)

インペリアルナイト
 ★包囲網
  相手よりも目標を多くとっているとポイント
 ★損耗戦
  毎ラウンド相手よりも失ったユニット数が少ないとポイント
 ★ナイトの副次目標(何とかの誓い?)
  戦場の中心から6mv以内でアクションするとポイント

選択した副次目標の意図

★戦旗を掲げよ
 今回作戦目標数が5個、比較的手前の2個については、1ターン目から安定して取っていけ、維持できると判断。
 アクションも、1ターン目暇になりがちなキャラクターやデスシュラウドで出来る目論見。
★優先目標を撃破せよ
 相手が全てビークルのため。全滅で最大15ポイントも可能。
 あまり意識しなくても自然と得点になるため。
★敵をせん滅せよ
 敵の傷が多いため。
 あまり意識しなくても自然と得点になるため。

基本的には、あまり複雑な達成プランニング等を意識しなくてもポイントが得られる副次目標を選択。
ナイトの火力を警戒し、特に中盤以降はユニット数が激減することを想定して、散開や継続アクション系などは避けてみた。

対戦前のプランニング

対戦相手のアーミー分析

対戦相手のアーミーを見た直後の所感としては、以下だった。

相手の有利ポイント
・高耐久(傷12/24/28。耐7/8)
・高火力
・長射程

相手の不利ポイント
・高耐久だが、セーブ値は3+、スペシャルセーブも射撃のみ5+。
 特に近接攻撃への防御性能はあまり高くない
・ユニット(モデル)数が極端に少ないため、確保戦では不利?
 →ただ後に説明を聞くと
  アーミジャーは優先確保で8人分、(宗家能力など込みで)
  他も条件を満たすと優先確保を持つらしく、確保能力自体は高かった

狙っていく勝ちポイントと負けポイント

勝ちポイントとしては、モデル数の多さによる確保能力だろう。
相手のモデル数を白兵攻撃で減らし、目標を確保するための頭数を足りなくしていくのが良いと考えた。
殲滅系の副次目標を取ったのもそのためであり、とにかく相手の数を減らすことで、自動的に勝利ポイントもついてくるはずだ。
そのためには、とにかく前に出て、白兵攻撃が出来るように前線を前に出していく必要があるだろう。(要はいつものデスガード、だ)
また、対戦相手が作戦目標確保系と中央を制圧すること前提の副次目標を取っていることから、自陣と中央を制圧、維持すれば、自然と相手のポイントを奪うことにもなり、ここに勝機があると感じた。

逆に負けポイントとしては、長射程・高火力の射撃戦に付き合っていれば、ほぼ確実に耐えられないと考えた。(デスガードは大体いつもそうである)
また、こちらは殲滅系の副次目標を取ってしまったので、ナイトを倒すためのダメージソースとしてカウントできるのは、モータリオンの白兵、デファイラーの白兵、デスシュラウドの白兵くらいなこともあり、これらを失うと厳しいだろう。
ビックリパンチ枠でポクスウォーカーの変異菌株パンチもあるが、さすがにナイト級には力不足かなという印象。

初期配置

攻撃・防衛側決定ロールではナイト側が勝利。
攻撃側を選んだため、デスガード側から配置することに。
最終的な配置終了時の図がこれだ。

真上からの写真
作戦目標(透明アクリル板)は割と中央に寄っている。
中央右の囲いは、"森"である
角度をつけるとこんな感じ

お互いにデカいユニットが多いことからテレインは少なめにしたこともあり、ナイト側は完全遮蔽を取ることは難しく、堂々とした布陣だ。

初期配置の意図

対してデスガードもデファイラーやモータリオンを隠すことは難しいので、せめて密集遮蔽物のHit-1は出来る限り取りたい、という布陣とした。
一応、ポクスウォーカーを先に置き、デカいのは後に回して的を絞らせないように配慮はしたが、ナイトが基本36~72の長射程を持つことを考えるとお気持ち程度の効果だろう。
お互いにテレポート系は使用しないことや、勝ちプラン上からも、とにかく距離を詰めないことには話にならないため、後ろの事は考えずに前に詰めた配置をした。
デスシュラウドのテレポートは、正直1、2ユニットが裏を取ったとしてもナイトを封殺できる可能性は低いと考えたため、最初から戦場に配置としている。

デファイラーは貴重なダメージディーラーであるためもうちょっと安全な位置としたい気持ちはあるが、足がそこそこ速いのに飛行キーワードがないため、後ろに置くと前のユニットが邪魔で進めないという事態が発生するため(過去に何度かやらかした)前に置くことにした。(これがのちの1ターン目表の惨劇を招くのだが)

1ターン目

運命の先攻ロールオフの結果、ナイトの先行となった。
ちなみに、モータリオンの追加の疫病能力はモータリオンの金床を選択。
一定範囲の相手のヒット・ウーンズリロールを不可にし、警戒射撃までできなくする強力な効果だ。

1ターン目表(ナイトのターン)

1ターン目、ナイトの移動終了後

ナイト側は目標確保系の副次を取っていることもあり、中央部分まで大きく移動した。(ただし、左側は移動力が足りず微妙に踏めなかった)
ヘルヴェリンが中央でアクションをしているが、新コデックスで追加された祈祷のような効果で、アクションをしていても射撃が出来るようになっている。ユニット数の少ないナイトで、行動を無駄にしなくてはならないアクション系の副次目標を選択?チョイスミスでは?と感じていたが、なるほど、そういうこともできるとは。。

そしてワクワクドキドキの射撃フェイズ。
その後の写真がこれである

おわかりになられただろうか・・・

何が変わったかわかるだろうか。
そう、デファイラー2体が木端微塵になって消えているのである。
恐るべしナイトの射撃能力。
特に、ヴァリアントから放たれたヴォルケイノランスは、驚異のダメージD6+8ダメージ。直撃を貰い、1体は一瞬で蒸発したのであった。
また、セーブのダイスロールがかなり下振れしたこともあり、デーモンスペシャルセーブ5+がまったく成功せず、それ以外の射撃も合わせてもう1体も破壊される大惨事に。

ただし、すべてのリソースをデファイラーに注いだため、他はポクスウォーカーが数体やられたのみで、モータリオンも無傷で済んだことは不幸中の幸いである。
また、一通りの射撃武器を喰らってみた結果、どうも耐モブ攻撃能力は乏しいぞ?と気づいた。

1ターン目裏(デスガードのターン)

ナイト側に的確に急所を撃ち抜かれ、かなり厳しい展開である。
しかし、いきなり心が折れそうだが、まだ希望はある。
プランニングは修正せず、当初の予定通り前進することにした。
と、その前に、指揮フェイズに 策略:死者は再び歩き出す を使用し、ポクスウォーカーを蘇生。ここで小技を使用し、蘇生してユニットに加えるモデルを中央目標寄りに蘇生させることにより、中央目標、およびヘルヴェリンとの距離を詰めていく。
そして移動終了後の写真が以下だ。

1ターン目裏のデスガード側の移動終了後

左側のポクスウォーカーの一部が真ん中に伸びているのがわかるだろうか。
先ほどの小技を使用したことで、ヘルヴェリンが突撃可能範囲内となった。
また、モータリオンは、右のウォーグレイヴを狙いに行く。
モータリオンを単騎突撃させるのに葛藤はあったが、突撃しなくても次のターンに集中攻撃されるのは目に見えている。乾坤一擲、死中に活。やるしかないのだ。
忘れず、手前2つの目標には、戦旗を立てて、副次目標を達成した。
さあ、反撃開始だ。

まずはサイキック。
こちらは3ユニットがサイキックを使用できるため、ここでガンガン削っていきたい。
まずはモータリオンを保護するために疫病の瘴気(Hit-1バフ)だ・・・失敗!リロール命令!失敗!
気を取り直して、スマイトを連打・・・失敗!
ティファウスのスマイト・・・まさかの歪み!2ダメージ!
プレーグキャスターのスマイト!スーパースマイト!ヘルヴェリンに5ダメージ!
うーむ、いきなり暴れるダイス。特にティファウス、お前。

次は射撃、はほとんどすることもないので、突撃だ。
突撃は無事成功し、モータリオンはウォーグレイヴ2体に、ポクスウォーカーはヘルヴェリンに突撃完了。

モータリオン、怒りの突撃

まずはモータリオン。
7回の攻撃を3-4で分け、攻撃!!
全て成功し、近接スペシャルセーブのないナイトはモロに喰らうことになった。
D3+3の攻撃は強烈で、傷13のアーミジャーではひとたまりもなく、木っ端みじんに。

そしてポクスウォーカー、必殺の変異菌株パンチである。
第一疫病中隊の策略、ポクスウォーカーのヒット全リロも合わせて、大量のモータルダメージを叩き出すことに成功。

イヤー!!グワーッ!!
群がるポクスウォーカー。
数うちゃ当たる。

見事アーミジャー3体の撃破に成功。
中央目標の奪取にも成功し、折れそうになっていた心に活力が入る。
1ターン目の結果として、こちらはデファイラーを失ったが、ナイト側は貴重な確保・前線維持ユニット、兼アクションであるアーミジャーをすべて失うことになった。

2ターン目

2ターン目表(ナイトのターン)

こうなるとナイトも苦しくなってくる。
というのも、最低でも目標を3か所確保する前提の副次目標であったため、残り3ユニットしかいなくなってしまったこともあり手が回らなくなりつつあるのだ。
しかし、デファイラーなき今、ナイトにとって怖いユニットはもはやモータリオンのみであるため、当然モータリオンは狙われることになる。

2ターン目表、移動終了後の盤面。

ナイトの強烈な十字砲火がモータリオンに降り注ぐ。
しかし、ここで、今まで下振れていたダイスの揺り戻しが!
奇跡のセーヴィングにより、射撃のほとんどを喰らいダメージ僅か7。落ちない!
しかし、ナイトが強力なのは射撃能力だけではない、白兵だって強いのだ。
ナイトのウォーロード、パラディンがトドメを刺さんとばかりに襲ってくる。
ウォーロード対ウォーロードが、がっぷり四つに組み合う!!

これだよこれ、こういう絵が欲しかったのよ
意地の張り合い。

パラディンの腕は巨大なチェーンソーが付いており、そのダメージ値は驚異の6ダメージ。
見事に成功させ、さらにセーブは2回失敗。
12点>デスガードの固有能力で計10点、FNP5+も運悪く、9点がモータリオンに通る。しかし残り傷2、落ちない!

モータリオンの反撃!回は落ちているものの、こちらも強烈な攻撃だ。
しかし、このウォーロードはセーブが2+担っているうえ、さらに策略でセーブ+1をし、セーブチャンスを生み出す。
結果、こちらも生き残る!
お互いに瀕死でもみ合うウォーロード!!

2ターン目裏(デスガードの攻撃)

戦況がかなり好転したのを感じたため、一気に中央を制圧するために移動を開始。
そして、モータリオンを救援するため、パラディンに襲いかかる。
ティファウスのスマイト!!

おわかりになられただろうか・・・

1ターン目、歪みで2点食らって残り4傷になったティファウスの残り傷が2になっている。
そう、また歪んだのだ。
そういえば、背景世界ではこいつとモータリオンはあまり仲が良くないんだった。(ホルスの大戦時、デスガードをナーグルに売ったのがティファウスだ。)
そんなにか。そんなに嫌いか・・・。

ティファウスの近衛兵、デスシュラウドが介入。
正々堂々一騎打ちを仕掛けたパラディンの背後から襲い掛かる。

グロースィラの疫病髑髏、デスシュラウドターミネーターの攻撃により、なんとかパラディンを倒すことには成功する。
しかし、当たり所が悪かったか、まさかの爆発。
爆発に巻き込まれ、モータリオンは歪みに撤退。疫病髑髏を投げに来たプレーグキャスターも巻き添えで倒れる。

まさかの相打ち。

3ターン目

3ターン目表(ナイトのターン)

モータリオンはやられたものの、パラディンを撃ち倒すことに成功したデスガード。
本来、2ターン目表で火力を集中してモータリオンを無傷で倒せる想定だったと思われるナイト側としては、想定外の事態だ。
こうなるともう、ナイト側としては手が足りない。中央でアクションはおろか、3か所確保の副次目標も達成不可だ。
最後の望みをかけて、プレセプターが全滅を狙いに仕掛けてくる。

強烈な射撃とガントレットの攻撃により、左辺を防衛していたデスシュラウド1ユニットが全滅するも、残る1ユニットとティファウスが必死の防衛にあたる。

圧倒的な体格差。

ここでティファウスの攻撃が冴えに冴え、デスシュラウドの攻撃も合わせてプレセプターを瀕死まで追い込む。

その後の展開

最終的に、ティファウスに巣くう崩壊病原虫のダメージが決め手となり、プレセプターは倒れる。
しかし、ここで強制的に爆発する策略発動!
そんなものまであるのかよナイト!
が・・・爆発でやられるモータリオンを見て学んで何かを仕掛けていたのか、その爆発範囲はわずか3mv。
直前に退却、孤立していたタリーマンを狙いに行ったプレセプターの範囲にティファウスはおらず、心中ならず。

ティファウス、ぬ、抜かりねぇ~~~!!

主要目標・副次目標による勝利点にて、大きくデスガード側がリードしており、またポクスウォーカーもまだかなり生き残っていたため、挽回不可との判断でナイト側の投了となった。

うーむ、しかしティファウス、抜け目なく生存し、戦果を持ち帰る・・。
モータリオン様もいいように"使われた"結果となり、バルバラスの玉座で不服そうにしていることだろう。

対戦後の感想

かなり厳しい出だしとなったものの、なんとかひっくり返すことに成功できた。
しかし、新ナイト、その火力はもとより、色々なことが出来るなと感心した。
いままであまりなかったリロールバフもあり、優先確保あり、出目を6にする能力や、アーミジャーにマリーンの超人の身体(ダメージロール1-3失敗)をつける策略なんかもあり、かなり小器用な印象を受けた。
さらに、今回は使用されなかったものの(4CPも使うので)、射撃武器でウーンズ6を出すとダメージが全てモータルになる、なんて強烈な策略もあるようで・・。ヴォルケイノキャノンで炸裂していたらと思うと、恐ろしい限りである。
また、ある程度条件を満たすと「高潔」状態となり強くなることもできるなど、プレイに奥深さも感じる。
しかし、ルールが大量にあり複雑で難しそうなのは、さすが最新コデックスという感じ。
兎にも角にも、かなり強力で面白そうなファクションになったと感じた。


おわりに

今回、記事を書いてから初めての対戦を行ったため、箸休め的な意味で対戦レポートを書いてみた。
少しでも楽しんでみていただけたのなら、幸いである。