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創発

以前こんな記事を書きました。

ここに述べたことを一言で言うと「創発」という言葉で表現できます。古い辞書には載っていないようなので新しい言葉かも知れません。英語では Emergence(Emergeの名詞形、”出て来る”という意味)。Bingのチャットで質問すると。

創発という言葉は、19世紀末から20世紀初頭にかけて、生命現象の定義と特徴づけをめぐる生命論者と機械論者の論争の中で発展した概念です。最初にこの言葉を使ったのは、哲学者のコンウェイ・ロイド・ルーウィースで、彼は「創発したものは、その諸成分と共通の性質を持つわけでなく、成分の全体にも成分の違いにも還元することができない」という定義を与えました。この定義は、後に多くの分野で創発現象を説明するために用いられるようになりました。

Bing AI

この記事が解りやすいと思います。

[一部引用しますが、是非リンク先を御覧ください。]
……単体としては取るに足らないものが集団となることで、単なる「個体の集合」を超えた別次元の性質を備えることができる現象を「創発」と呼びます。創発は、アリとコロニーの例に留まらず、宇宙のあらゆるところで散見されます。
(……中略……)
そして、創発は何度も繰り返され、層のようになって、次々に新しい「特性」を生み出します。創発が繰り返されることで、単純な個体が最終的に複雑な構造を生み出すことが可能です。

原子が分子を作り……
分子がタンパク質を作り……
タンパク質が細胞を作り……
細胞が内臓を作り……
内臓が1人の人を作る、というように。
そして一人ひとりの人間が集まることで、複雑な「社会」が生まれます。

上記GIGAZINEの記事から

Wikipediaの「創発」にも載っていますが、主に複雑系の理論用語であるとなっています。複雑系自体、非常に広い範囲で、他の多くの学問分野を含んでいて、例えばWikipediaの記事では、生物学、組織論、情報工学の例が述べられています。

複雑系(Wikipedia)についてはわたしも冒頭の記事や「分別」でも少し触れました。非常に興味深い統合的な研究概念であり、学問だけでなく現実の教育やビジネス・シーンなどにも現れます。

AI (Chat GPT)の仕組みと創発については、この動画が面白いと思います。

[一部内容の説明図を書きました、詳しくは動画を御覧ください。]
Chat GPTの意味は…
G: Generative(生成的)
  「次の単語を予測する」言語モデル
P: Pre-trained (事前に訓練された)
  学習する ①大量のデータを読む
       ②手本となる質問と模範解答の学習
  強化学習 質問に対する回答の評価を受け取る
T: Transformer 
  ニューラルネットワーク

ここで、膨大なデータ、大量の計算で、正確で賢いAIができた……つまり、創発が現れて来る。

上記ことラボの動画「AIとしゃべろう」からまとめた

最後に見出し画像をテキストにしておきましょう。
「全体とは、部分の総和以上のなにかである」
アリストテレスは本質を見抜いていましたね。
では、こんなところで…


今日のおまけ

(3億回!再生😀)


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【追記】2023-9-5 夕
リンクで参照していますが、そのリンク先をご覧になる方は少ないと思ったので一部内容の引用を追加しました。

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