教育をしてください
生徒らを無事に帰せばそれでよいと、半ば諦めていた。
しかしそれは我々の機関としては怠慢で,保育でしかない。保育が怠慢なのではない、保育は保育で独立した素晴らしい仕事である。ただし我々の機関としては保育だけでは不十分なのだ。
毎日学校に来続けることは素晴らしい。ただ、それだけでは不十分なのだ。彼らはたくさんの可能性を持っていると信じて,最大限引き出すべくコンテンツを供給するのが学校なのだ。
成長するのは彼らなのだ。
しかしそのために毎日の生活をおろそかにできない。というのは、成長は毎日の安定した生活が最低限に必要だからだ。
実はこの安定した生活というのがとても難しいのである。
安定した生活を保障できていない者たちに、教育をしてくださいと言っても、しごく無理な話である。それを理解しておきたい。
その意味で,今年度の私のクラスは最低であった。しかし、最低を知ることには価値がある。担任の水準が低ければ,教育の水準も下げざるを得ず,安定した生活さえ保障しづらいのだということ。
彼らは何とか無事だった,としか言えないのが辛いが,それが全てだ。
わたしもよく彼らを守りきったと思う。わたしもよくやったのだ。これが限界だった。精一杯だった。
もう少し水準の高い担任団希望。以上。
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