制作記録 : 02 牛若丸(騎)/防具④おそらく佩楯と大袖

制作期間 2021年3月~8月


①型紙~芯材切り出し

作業工程は「防具①」の記事に記載した栴檀板とほとんど同じです。
今回の芯材はCOSボード(2㎜厚)を使用しています。

②布貼り

(1)裏布と表布を、下辺+1㎝、上辺+1.5㎝で裁断します。
その後、下辺のみ縫い代1㎝で縫い合わせます。

(2)表から貼ります。両面テープでしっかり貼り合わせたら金具用の穴を開けます。

(3)最下段の鋲は、今回ソレっぽい見た目のボタンを使用しています。
ボタンの裏面とボードに開けた穴に接着剤を塗布し、ボタンを刺していきます。写真の様な感じになります。


裏面からボタンの足がちょっとはみ出ますが、特に問題はありません。

裏側。ボタンの足が少し出てます


(4)栴檀板と同じ要領で、裏布貼りと紐通しをします。


(5)サイドは合皮のバイアステープ(金色)で処理しています。
佩楯(下)の最下部、金色の丸模様は布地にアイロン接着するシールを貼りました。

右が佩楯の下パーツ、左が佩楯上パーツです。
大袖の全容は④大袖の組み立てに画像があります


③佩楯の組み立て

佩楯の上のパーツは、裏面に通しておいた金具(丸カン)に紐を通し、草摺(赤)の穴に通して結んでいます。
下のパーツも同じように、草摺(白)に結びつけています。


④大袖の組み立て

(1)肩上(わだかみ)を作ります。
芯材はCOSボード(2㎜厚)です。襟のパーツと、肩用のパーツを切り出します。
ボードを型紙代わりに利用し、周囲+1㎝で布を切ります。

(2)裁断した布地の中心線を縫い合わせ、裏表分作ります。


布裏に、裁縫用両面テープを貼り、写真のようにCOSボードに布貼りします。



(3)おなじみ金のレザーバイアスで縁取りします。今回は全て接着剤を使用しました。

(4)余ったレザーにスナップボタンの片面を縫い付け、ボタンの大きさに合わせて切ったモノ(以下写真)を用意します。レザーの裏に、布用両面テープを貼り、これで防具を固定します。


ボタンのもう片面は、白い布に直接縫い付けています。

(5)肩の曲線に沿って3カ所に穴を空け、丸カン(大きめ)を付けます。
ここに紐を通し、大袖を取り付けます。
さらに、両端の肩のベルトと重なる所に印を付け、金具を通し合体します。
最終的に写真の様になります。


(6)大袖の裏面(上段)に丸カンを付けます。

大袖の裏面

ここに紐を通して、肩の防具に結びつけます。

大袖を結ぶ紐は、調度良い長さで切りましょう

使用後のまとめ

・COSボードの熱さは5㎜と悩みましたが、布を貼ることと、重量を考えると今回の2㎜で調度良かったと思いました。
ただし、厚みは防具らしく出来たのですが、やはり少し重く、衣装が後ろに釣られやすいため、次回は厚めの接着芯で代用できないかと考えています。

・この記事を書いているときに、前回の草摺の記事で書き忘れがあったことを思い出しました。こっそり修正しておきます・・・。


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