初めての記事

昨年秋頃にFBにUPした投稿を転載いたします。

 現政権下において、この国の腐敗が進行している。今更指摘するまでもないし、遅すぎるのかもしれない。実際、遅すぎる。でも、どうしても言いたい。
 作家、学者、ジャーナリスト、文芸評論家と称する連中が、権力の傍らに居座り、どれだけ互いが下劣に、醜悪になれるかを競い合っている。隣国を罵り、ルーツの異なる人たちを踏みつけ、暴力の被害者を嘲笑い、真面目な人たちを茶化し、権力者に犬のように尻尾を振り、ぬくぬくと暮らしている。一部の人はそれに馬鹿受けして相乗りし、一部の人は見ないふりをするかわからないふりをし、一部の人は全くそれを知らず、一部の人は諦め、一部の人は苦い思いを抱え、一部の人はそれに抗っている。
 では、自分はどうか。この数年間、歯痒い思いでそれを見つめてきた。だが特に自分の思いを外に出すこともなかった。公の場で、ネットで、時には笑われ、からかわれ、不条理なバッシングを浴びながら立ち向かう人たちを眺めながら、この人たちが何とかしてくれるかもしれない、何とかなるかもしれないと思っていた。
 その結果どうなったか。
 「総理と桜を見る会」が、政権を揺るがす程の問題となっている。様々な疑惑が浮かび上がった。野党側が追及し、資料を公開するように迫ると、その日のうちに破棄された。何故その日に破棄したのかと問われると、シュレッダーの都合上偶然そうなったと回答した。そして首相が国会で、シュレッダーの使用を担当しているのは短期雇用の障害者であり、その人への配慮を含めた結果だと釈明した。
 女性ジャーナリストが性暴力を受け告発した。女性はありとあらゆる罵倒、嘲笑、侮辱を受けた。裁判で原告の主張が認められたが被告はそれを不服として告訴した。自分は何も悪くないと言い、原告を嘘つきと呼んだ。その論拠として、ある医師の意見を持ち出した。その表情などから、原告にはある種の人格障害が窺えると。
 整理するとこうだ。疑惑の固まりのような馬鹿がシュレッダー云々という嘘八百の与太話をもっともらしくするために、障害者を利用した。その馬鹿をべたべたに擁護し生き残りを図る人間の屑が、自分が傷つけた女性をさらに傷つけるために障害を利用した。
 ふざけるな。
 社会はなおも崩壊する。何も変わらないだけましなのかもしれない。だがもううんざりだ。
おかしな連中も、それを容認してしまう自分も。だけどもう終わりだ。こんな馬鹿げた宴会はみんなで止めさせないといけない。いつかはくたばるのだ。悪い奴もみんな。
 「貴方の夢は何ですか?」と聞かれたら、今まではないですと答えていた。実際なかったし、それがベストアンサーだと思っていたから。これからは、「悪い奴らの化けの皮を剥がしてやる事です」と答える。そして、少しばかり幸せになりたいとも。
 自分の中に、どうしても譲り渡せないものがあるのだから。

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