マガジンのカバー画像

悪役令嬢に恋をして In The Game:プロローグ

7
気がつくとそこは異世界だった。神様に出会う事もチート能力を与えられる事もなく、いきなり異世界に転生した少年。  考える間もなく巻き込まれたヘビーな展開を乗り越え、成り行きで大貴族…
運営しているクリエイター

#異世界ファンタジー

第7話 少し、いえ、かなり大人になりました

 まだ暗い部屋。時計がなくても感覚で分かる。もうすぐ起床の時間だ。その前に、邪魔者には出…

月野文人
1年前
4

第6話 お嬢様に隠し事は出来ません

 ヴィンセント様とエアリエル様にはエルウィン様という腹違いの弟がいる。  三か月以上もこ…

月野文人
1年前
4

第5話 生活にも慣れてきました

 ウィンヒール家に仕えるようになってから三か月になる。ここでの生活も大分慣れてきた。  …

月野文人
1年前
3

第4話 従者の一日

 ウィンヒール侯爵家の嫡男であるヴィンセントの専任従者。それが自分の仕事になった。  ど…

月野文人
1年前
2

第3話 とりあえず仕事は決まりました

 目が覚めると昨日とは違う部屋だった。昨日の夜に俺の部屋だと案内された場所だ。ベッドと小…

月野文人
1年前
3

第2話 結局、俺は何者なのだ?

 侍女の後について廊下を歩く。廊下を見ただけで、この建物が驚く程広いということが分かった…

月野文人
1年前
5

第1話 いきなり殺人ってヘビー過ぎる

 目を覚ますと、目の前には多くの星が瞬く夜空が広がっていた。  これ程の綺麗な夜空を見たのは生まれて初めてだ――こんな感動は一瞬で消し飛んだ。辺りに漂う何のものとも分からない強烈な異臭によって。  堪らずこの場を離れようとしたが、次に襲ってきたのは全身を走る猛烈な痛み。うめき声をあげながら地面を転がったが、それによって益々痛みが酷くなる。  歯を食いしばって、じっと痛みに耐える。完全に引いたわけではないが、少し和らいだ気がした。落ち着いて自分の体の状態を探ると、傷ではなく打ち