第1話 いきなり殺人ってヘビー過ぎる
目を覚ますと、目の前には多くの星が瞬く夜空が広がっていた。
これ程の綺麗な夜空を見たのは生まれて初めてだ――こんな感動は一瞬で消し飛んだ。辺りに漂う何のものとも分からない強烈な異臭によって。
堪らずこの場を離れようとしたが、次に襲ってきたのは全身を走る猛烈な痛み。うめき声をあげながら地面を転がったが、それによって益々痛みが酷くなる。
歯を食いしばって、じっと痛みに耐える。完全に引いたわけではないが、少し和らいだ気がした。落ち着いて自分の体の状態を探ると、傷ではなく打ち