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スピーチのあとに「質問される人」と「されない人」の違い!

講演やスピーチの最後には、たいてい質問の時間が取られています。
話し手としては、たくさん質問の手が上がると、どんな質問であっても自分の話に関心を持ってもらえた気がしてホッとしますね。
「し〜ん」となるのが一番怖い!いえ寂しいものです。

しかし、日本人の多くは質問することが苦手なようです。それは大学の講義でも学生達に同じ傾向が見られるそうです。
「面白く話さないと聞いてくれないのよ〜!」
と知人の教授から聞いた事があります。
そもそも話の内容に興味がないのかというとそうでもないようで、アンケートにはきちんと感想を書かれていることが多いそうです。
では、質問が出ないのはなぜ?
参加者の問題でしょうか? スピーカーの問題でしょうか?

実は私はこれまで、自身の講演でも、司会者としても、質問の手を挙げてもらえる絶対的な自信がありました。
ところが...
先日、私がスピーカーをさせて頂いたオンライン講演会では、質問があったのは社長だけで他の誰からも質問の手が挙がりませんでした!
興味がなかったのか?面白くなかったのか?
結構落ち込み、寂しい気持ちを抱えながら終了しました。

ところが、終了後すぐにメールで質問を下さった方がいらっしゃったのです!
あまりにも素晴らしい視点の質問だったので、私としては他の参加者さんとあの場で共有できれば良かったのになぁと残念に思いました。
そこで…
「素晴らしい質問ですね!なぜ先ほど、手を挙げてくださらなかったのですか?」と思いきって尋ねてみました。
答えはこうでした。
「こんなこと聞いてみんなにどう思われるかと考えてしまい、社長やみんなの前で質問することはできませんでした。」と!
つまり、一対一でなら聞けるけれど、たくさんの人(特に上司)の前で質問することは恥ずかしいと言う事のようなのです。
原因としては、組織風土の問題や、オンラインコミュニケーションがもたらす弊害もあるかもしれません。

オンラインでは、無表情なお顔が画面に並んでいます。音声もミュートにしている人が多い中、わざわざミュートを解除し、みんなに見られながら質問をすることは、結構勇気がいることなのかもしれません。
私は人前トークに慣れているせいかそのような羞恥心はなく、この機会を楽しもうと手を挙げるでしょう♪
でも時代は明らかに変わってきています。人の思考も行動も変化しているのかもしれません。聴き手のことを嘆くより、話し手自身の工夫が必要です。

考えられるもう一つの要素としては、
「何を聞きたいかが上手く言葉にならない!」
と言うケースもあるように思います。もやもやしているけど、言葉が上手くまとまらないから...恥をかく位なら、まっいいか!(笑)
SNSコミュニケーションの影響で、情報の読み流し・聞き流しが当たり前になり、発言は一度文字にして見直してからでないと伝えられないと言う人が増えているのかもしれません。
話し手としてはリアルに今・今感じている”もやもや”こそお聞きしたいものです!直感こそ、大事な本質であることが多いからです。
一問一答ではなく、まずは違和感や疑問点をアウトプットしてみて、そこから「対話」することで、大切な事がどんどんクリアになったり、更にに深まる事があります。
これこそがコミュニーションの有効性だと思うんですけどね。
もちろん!話し手の許容量と対話力も重要です。

私は司会や講演の際でも、参加者の方との「対話」を大切にしています。
どんな場でも、「双方向の対話」は信頼関係を築きます。

1対100の講演会でも、スライドなどを使って、一方通行的に情報を伝えるだけではなく、「問いかけ」や「間と沈黙」を随所に入れています。
声は聞こえませんが、「ノンバーバル(非言語)な対話」が起こっています。
アイコンタクトで理解を促したり、相手がこちらの言うことを咀嚼する時間をどれだけしっかり取りながら話せるかで、伝わり方が変わりますよ。

<良質な場づくりのためのスピーカーのポイント>
・声にならない言葉のキャッチボールが起こっている
・一本調子ではなくキーワードに抑揚をつけて話している
・共感や確認のアイコンタクトをしっかりとっている
・相手が考えたり咀嚼する為の間や沈黙を恐れない  等

こうしたことを意識すれば、いつしか、スピーカーと参加者の間に信頼関係が築かれ、「声にならない対話」が活発に交わされる場になるでしょう。
「私に話してもらっている」と一人一人が感じることができれば、
きっと、最後の質問コーナーでたくさんの手が挙がることでしょう。

感謝を伝え、拍手はきちんと受けて、笑顔で余韻を残しましょう!

さあ、今日も顔を上げて、口角上げて、
笑声(えごえ)®で行こうよ♪

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