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山行記録【大桜へ登る】

三浦アルプスの南尾根に設置された消防標識31番と32番の間に、大桜の道標がある。

大和ハウスが設置したD14の標識だが、わざわざ手書きで「大桜」と記されている。

道標の後ろには、幹を四方に伸び伸びと広げた姿の「おおざくら」と呼ばれる一本の桜の木が立っている。

この場所は小ピークになっていて、大桜を境にルートはどちらも下りとなる。
大桜の根元には休憩できる広さがあるので、ここで一息つけて休んでいる人も多い。

大桜は南尾根を歩く際のシンボル的な存在だ。

残念ながら桜が開花しているときに居合わせたことがない。
毎年大桜の満開の姿をこの目に納めたいと思うのだが、なかなかタイミングが合わないできてしまった。

その大桜のさらに後方に、南沢へと通ずるルートが続いている。

以前から踏み跡があるな…とは思っていたが、当然ながら正規ルートではなくタフな先人によって開拓された道であることは間違いない。

南尾根から派生しているいくつもの尾根同様、下りた先は南沢だ。
今まで何本か歩いているが、たいてい南沢に直接面した斜面は急傾斜だった。
下りであれば滑落リスクがあり、登りであれば急登を余儀なくされる。

大桜と南沢を結ぶルートについても下りの方がリスクありと判断し、南沢側から登りでチャレンジすることとした。

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