見出し画像

ダービーの勝ち方4タイプ

ダービーの勝ち方4タイプとは?

ダービーは運の良い馬が勝つ。
この格言、しっくりくる年もあればそうじゃない年もありますよね。
なのでさらに細分化して考えてみました。

ダービー馬の持っていた要素。それは以下の4タイプに分けられます。

1.実力

2.幸運

3.賭け

4.運命

以上。
何を言っているかわからなくても大丈夫です。そのためにこの後の解説を書いてるので。

1.実力

これは分かりやすい。圧倒的な馬の力でねじ伏せるパターンです。実力がずば抜けているので、紛れや作戦で逆転することはできません。馬の能力といってもいいでしょうか。典型的な例は1994ナリタブライアン、2005ディープインパクト、1992ミホノブルボンなど。

2004キングカメハメハなんかは、安藤勝己騎手が「誰が乗っても勝てる馬」だと思っていたようですね。近年でいうと2015ドゥラメンテでしょうか。

2.幸運


レース展開が奇跡的にうまく流れたり、人気馬がコケたりして手に入る勝利。
例えばダンスインザダークを破ったフサイチコンコルドですね。これは本当に幸運が重なった勝利らしいです。藤田伸二氏が著書に書いてたので間違いありません。
ダービーを人気薄の馬が勝つケースは少ないですが、それらのケースはこの例に当てはまるかと。2019ロジャーバローズも、レース内容は強かったですが人気薄でしたし、サートゥルナーリアの死亡もありましたので広義で言えばここに当てはまるでしょうか。ちなみに筆者はヴェロックスが勝つと思っていました。

3.賭け


これは、主に騎手の話なんですが。リスクを承知で普段と異なるレースをし、それが奏効したという例です。
記憶に新しいのは2018ワグネリアン。不利な大外枠を引いてしまい、福永騎手も一瞬「終わった」と思ったほどでしたが、腹を決めて先行策。リスクを冒したレース運びが的中し、ダービージョッキーの仲間入りを果たしました。まさに騎手がもぎ取ったダービーでした。
他にも2014ワンアンドオンリー、2016マカヒキなど、普段より前のポジションを取りに行く競馬で1着を取った例が近年多いですね。もちろんキタサンブラックのように賭けに負けることもあるのですが、人事を尽くして天命を待った騎乗が報われたという例でしょう。

ちなみに昔のオークスで連覇した騎手が東京2400mの勝ち方をマスターしてたらしいです。道中は好位~中団インベタ、3~4コーナーで少し外に持ち出しつつ走り、直線さばいて抜け出すというパターン。確かに1999スペシャルウィークや2007ウオッカ、2008ディープスカイ、2016マカヒキ等、位置取りはともかく道中経済コース→外に出して突き抜けるという例はいくつもあります。あの騎手誰だっけなあ。忘れちゃった。ググってくれ。

4.運命

最後に来て訳わかんないこと言ってんなと。しかし「運命」と言わざるを得ないストーリーが存在するんです。ダービーには。理屈や言葉を超えて、これしかないというエンディングを迎える年が。

象徴的なのは1993ウイニングチケット、2013キズナです。まず1993ウイニングチケット、柴田政人悲願のダービー初制覇。ビワハヤヒデに抜かれそうになりながらも驚異の粘り腰。人馬とファンの?意志でもぎ取った1着でした。しかも名前がウイニングチケットですからね。ダービーを獲るために生まれてきたとはこういうことを言うのでしょう。

2013キズナ。キズナという名前でね、武豊が乗って、第80回ダービーで。そりゃ勝つでしょ。と武豊騎手本人が言っていました。以上です。

あとは1990アイネスフウジン、2000アグネスフライトなどもここに入りますかね。臨戦過程やデータのジンクスを超えて、こいつしかないという馬がダービーを獲り、ストーリーを作る。ダービーを獲るために生まれてきた馬の勝ち方。これが最後の4タイプ目。そして最も後世に語り継がれるパターンです。ありがとうございました。


え?4タイプにしっくり当てはまらない印象薄い年?それはありますよもちろん。そういう馬は各タイプを少しずつ合わせて勝ったんじゃないでしょうか。実力+幸運とか、賭け+運命とかね。

以上、毎年用事でダービーを現地観戦できていない筆者の考察でした。2020年のダービー、私は競馬場に存在できるのでしょうか。それともダービーの空気を味わえないまま死んでいくのでしょうか。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?