地域密着型アーティストにならざるを得なかった
私は最近、自分のことを「川越のアーティスト」と職場でも地元でも言いまくっているので、なんだか意図的に地域密着型でブランディングしているように見えてイヤらしいかもしれない。
もしくは、福田ついに頭イカれて自分のことをアーティストとか言っている、とか思われているかもしれない。
川越は私にとって観光地である以前に、地元であり日常なのである。地元故に、良い想い出だけではなく、イヤな想い出も沢山あるし、消したい過去もある。泥臭いストーリーがあるのである。
実は私も都内で一人暮らしして、スタイリッシュにアーティスト活動をしたいと強く想っていた。
とはいえ、働き始めると土日は平日の疲れを取るのに精一杯で、都内まで遊びに行く元気がなかったり、一日中部屋で寝て終わることもしばしばである。寝るか、近くのスーパー、コンビニとの往復で終わってしまうかもしれない絶望である。
でも、一日中部屋の中で過ごすと気が滅入るので、適当にぷらぷら地元を歩いてみるのである。そうすると意外と自分と似たような想いを持った仲間に出会ったりするのである。
そして、ゆる~くつながった人たちと、地元で好きなことをやってみるのだ。私の場合は、喫茶店で絵を展示することだった。
都内で展示をしようと思ったら、レンタルギャラリー2日間で5万円のところもあったりする。しかし、地元の喫茶店の場合は、2ヶ月の展示がコーヒー一杯500円で済む。コーヒー一杯分で夢が広がるのである。
そして、何より私が平日仕事をしているときも、私の分身である絵が喫茶店で生きていて、お客さんとして来た誰かの物語の一部になっていることが大きいのであり、精神的に救われるのである。
有難いことに、この草の根的な活動を応援してくれるファンもいたりするので、そのファンの期待を裏切らないためにも、私は堂々とアーティストと名乗ることにしているのである。
という訳で、川越の観光地でインスタ映えを狙うのも良いが、川越の日常でエモをクリエイトするのもオススメしたい。これは、地元民に許された特権である。都内でのスタイリッシュと同じくらい、地元のエモが意外とウケたりするからだ。
今は、インターネットとかSNSで簡単に発信できるので、みんなも自分の地元の激エモな現場と生き様を見せて欲しい。
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