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【過去問解説】令和4年度登録販売者試験 -北海道・東北エリア- 【VOL.006】

【2024/01/25 更新】このアカウントは登録販売者の国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

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【前回】

第3章 主な医薬品とその作用

問 31 次の記述は、胃腸の薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a リュウタンは、胆汁の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
b オウバク、オウレン、センブリといった生薬成分が配合された健胃薬は、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用されると効果が期待できない。
c 味覚や嗅覚に対する刺激以外の作用による健胃成分として、乾燥酵母やカルニチン塩化物が配合されている場合がある。
d スクラルファートは、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補うことにより、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的として用いられる。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)


問 12 瀉下薬の配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 ヒマシ油は、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
2 ピコスルファートナトリウムは、小腸で分解されて、小腸への刺激作用を示す。
3 カルメロースナトリウムは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくする。
4 マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解して生じるガスによって便通を促すとされる。


問 13 止瀉薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つとされるため、細菌性の下痢や食中毒のときに使用するとよい。
b 木クレオソートは、過剰な腸管の運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用がある。
c タンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
d ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがある。
 a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 誤 正
5 誤 正 正 誤

問 14 第1欄の記述は、腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として正しいものは第2欄のどれか。
第1欄
体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

第2欄
1 桂枝加芍薬湯
2 人参湯(理中丸)
3 安中散
4 大黄牡丹皮湯
5 麻子仁丸

問 15 胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
1 パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないため、眼圧を上昇させる作用を示さない。
2 メチルベナクチジウム臭化物は、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して配合されている。
3 アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、12歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
4 オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。


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