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【登録販売者:第2章】有効成分の吸収について

【2022/06/21 更新】このアカウントは登録販売者の国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

【第2章:人体の構造と働き】
 ⏩ 薬の代謝・排泄   について

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こんにちは!
オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長もぬけ です。

【仕組み】 薬の代謝・排泄

【代謝】
 物質が体内で化学的に変化すること

有効成分も循環血液中へ移行して体内を循環するうちに徐々に代謝を受けて、分解されたり、体内の他の物質が結合するなどして構造が変化していきます。

【不活性化】
 代謝の途中で分解や結合をした結果、作用が失った状態

【代謝的活性化】
 代謝の途中で分解や結合をした結果、作用が現れた状態

このあたりが、逆にして出題されそうですね。

【排泄】
 代謝によって生じた物質(代謝物)が尿等で体外へ排出されること

有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、腎臓から尿中へ、肝臓から胆汁中へ、又は肺から呼気中へ排出される。

代謝したものを体外にだすことを排泄といいます。

【母乳】
 有効成分の母乳中への移行は、乳児に対する副作用の発現という点で、軽視することはできない。

医薬品の有効成分は母乳や汗からも排泄されます。
母乳の場合は、乳児へ移行するので注意が必要です。

【代謝と排泄】 消化管で吸収されてから循環血液中に入るまでの間に起こる代謝

経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、消化管の毛細血管から血液中へ移行する。

代謝のスタート地点は、肝臓です。
血液は全身循環に入る前に門脈という血管を経由して肝臓を通過します。

【肝初回通過効果】
 英:first-pass effect
 全身循環に移行する有効成分の量は、消化管で吸収された量よりも、肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなる

肝臓によって代謝されてから全身へと循環するため、飲んだときよりも有効成分が少なくなることを肝初回通過効果といいます。

そのため、肝機能が低下している場合は、効き目が過剰に現れたりする可能性があったり、副作用を生じやすくなったりする。

最近の研究により、小腸などの消化管粘膜や腎臓にも、かなり強い代謝活性があることが明らかにされている。



【代謝と排泄】循環血液中に移行した有効成分の代謝と排泄

循環血液中に移行した有効成分は、主として肝細胞の薬物代謝酵素によって代謝を受ける。

【血漿タンパク質】
 多くの有効成分は血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、複合体を形成している

医薬品の成分はそのままでは血中を移動せず、蛋白質とくっつきます。

この複合体を形成している有効成分の分子には薬物代謝酵素の作用で代謝されず、またトランスポーターによって輸送されることもない。という特徴があります。

つまり

【薬品と蛋白質の複合体の特徴】
 ▶肝臓で代謝されない
 ▶トランスポーターで輸送されない
  →これら2つにより、血中濃度の低下はゆっくりになる
 ▶排泄する際に腎臓で濾過されない
  →そのあいだ作用が持続する


循環血液中に存在する有効成分の多くは、未変化体又は代謝物の形で腎臓から尿中に排泄されます。

排泄では腎機能が低下した場合、血中濃度が下がりにくいので医薬品の効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりします。

さっきの代謝には「肝臓」が関係しており、排泄には「腎臓」が関係しています。

もう試験でひっくり返す気まんまんの問題です。

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