【臨床医学】球麻痺と仮性球麻痺
【2024/03/02 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
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【臨床医学】球麻痺
【なんで球麻痺なの?】
延髄が球(たま)っぽいから。
【球麻痺】
英:bulbar palsy
延髄にある脳神経核が障害されることによって起こる症状。
【球麻痺症状】
▶舌萎縮
▶舌の筋収縮(攣縮)
▶嚥下障害
▶構音障害
▶嘔吐反射の減弱
など
なぜこれらの症状が起こるかというと、延髄からでてくる脳神経が関係しています。
延髄からは、Ⅸ・Ⅹ・Ⅻ の脳神経が出ています。
復習も兼ねながら思い出していきましょう。
Ⅸ:舌咽神経
Ⅹ:迷走神経
Ⅻ:舌下神経
(Ⅺもでていますが今回は出番ありません。)
【脳神経の出る部位】
▶大脳:I
▶間脳:II
▶中脳:III〜IV
▶橋:V〜VIII
▶延髄:IX〜XII
【Ⅸ:舌咽神経】
味覚の一部を司る。舌の動きを操作する筋を司る。副交感神経も司る混合神経
【Ⅹ:迷走神経】
運動・感覚・副交感を全て司る混合神経。
【Ⅺ:副神経】
胸鎖乳突筋と僧帽筋を司る神経。
【Ⅻ:舌下神経】
舌の運動のみを司る神経。
これらの神経が障害されるため、舌がうまく使えない。などの症状が現れます。
【臨床医学】仮性球麻痺
球麻痺と同じような症状が現れるため仮性球麻痺という名前がついているものがあります。
【仮性球麻痺の原因】
▶両側性の皮質脊髄路の障害
【仮性球麻痺症状】
ほぼ球麻痺と同じ症状が起こる
両側性上位運動ニューロンの障害
▶舌咽神経
▶迷走神経
▶副神経
▶舌下神経の麻痺
※舌萎縮・筋線維攣縮は認められない
なんちゃって球麻痺なので、舌萎縮は起こりません。
代わりに、錐体路の症状が現れることがあります。
国家試験ではあんまり出てきていませんが、表情筋の緊張が起こります。
強制的に泣き顔・笑い顔になることがあります。
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