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【臨床医学】ゴロで覚えない「異常歩行一覧」

【2024/09/08 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

【一般臨床医学】【臨床医学各論】
 ⏩ 異常歩行 についての解説

こんにちは!
オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長もぬけです。

問題 114 異常歩行と原因疾患の組み合わせで正しいのはどれか。
1. 酩酊歩行-腰部脊柱管狭窄症
2. 尖足歩行-パーキンソン(Parikinson)病
3. 間欠性跛行-脳性麻痺
4. 小刻み歩行-多発性ラクナ型脳梗塞
(第32回柔道整復師国家試験問題114)

答え:4



【臨床医学】歩行について

歩行は筋肉や骨・間接の疾患・神経系の疾患などによって特徴的な変化の見られることがあり、診断する上での意義が大きい


【異常歩行一覧】
 ▶
突進歩行(小刻み歩行・すくみ足歩行)
 ▶痙性片麻痺歩行(草刈歩行・ぶんまわし歩行)
 ▶痙性対麻痺歩行(はさみ脚歩行)
 ▶失調性歩行(千鳥足歩行)
 ▶鶏歩
 ▶動揺性歩行(アヒル歩行)
 ▶ヒステリー性歩行
 ▶間欠性跛行
 ▶トレンデレンブルグ歩行
 ▶疼痛性跛行
 ▶随意性跛行


【異常歩行一覧】
 ▶
突進歩行(小刻み歩行・すくみ足歩行)
  :パーキンソン病
  ※小刻み歩行:多発性(ラクナ型)脳梗塞
 ▶痙性片麻痺歩行(草刈歩行・ぶんまわし歩行)
  :片麻痺
 ▶痙性対麻痺歩行(はさみ脚歩行)
  :両側錐体路障害
 ▶失調性歩行(千鳥足歩行)
  :脊髄後根・後索障害
  :小脳障害
 ▶鶏歩
  :腓骨神経麻痺
 ▶動揺性歩行(アヒル歩行)
  :進行性筋ジストロフィー
  :多発筋炎
  :近位型脊髄性筋萎縮症
  :先天性股関節脱臼
 ▶ヒステリー性歩行
 ▶間欠性跛行
  :脊柱管狭窄症
  :下肢の動脈硬化症
 ▶トレンデレンブルグ歩行
  :先天性股関節脱臼
  :変形性股関節症
 ▶疼痛性跛行
 ▶随意性跛行
  :股関節結核の患児

【歩行の検査】
 
片足立ち検査:起立障害の有無の検査
 継足歩行検査:歩行障害の有無の確認
 つま先歩行 :痙性麻痺
 踵歩行   :脛骨神経麻痺

【片足立ち検査】
 前庭・迷路性失調では起立や歩行の平衡が障害されており倒れる

【継足歩行検査】
 歩行障害の有無を確認するために左右の足を交互にそろえながらあるく。
 運動失調では両足を大きく開いて歩行(開脚歩行)し継足歩行は不安定になる。

【つま先歩行】
 運動失調では、つま先歩行もうまくできない
 片麻痺型脳性麻痺では一側上下肢に痙性麻痺がありつま先歩行となる

【踵歩行】
 運動失調の場合には、踵足でうまく歩くこともできない。
 脛骨神経が麻痺して足が強く背屈した踵足では、踵で歩く


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