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【生理学】こんがらがる女性ホルモンの生理作用をまとめてみた

【2021/07/19 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

【生理学】
 ⏩女性ホルモン   についての解説

こんにちは!
オンラインで試験対策を学ぶなら森元塾 塾長 です。

いーーーっつも迷うプロラクチン・エストロゲン・プロゲステロンの3つを解説していきます。



【生理学】女性に大切なホルモンについて

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女性ホルモンは卵巣で合成されるホルモンであり卵胞ホルモンと黄体ホルモンがある。

エストロゲンとプロジェステロンは少量ではあるが副腎皮質や精巣でも分泌されます。

【女性に関係する主なホルモン】
 ▶卵胞ホルモン(エストロゲン)
 ▶黄体ホルモン(プロゲステロン)
 ▶性腺刺激ホルモン(FSH、LH)
  FSH:卵胞刺激ホルモン
  LH:黄体形成ホルモン
 ▶プロラクチン(下垂体前葉のホルモン)
 ▶オキシトシン(下垂体後葉のホルモン)

国家試験的にはFSHとLHはまぁまぁ同じようなものだと思って大丈夫です。
(本当は違うけれども現段階では)

まずカタカナの名前と漢字の名前両方とも覚えておく必要があります。
さらにそれぞれを一致させておきましょう。

【それぞれの覚え方】
 エストロゲン:Sサイズの卵
 プロゲステロン:プロは黄色
 FSH:FSHの「S」は刺激の「S」
 プロラクチン:プラは前日

まぁ個人的には納得言っていませんがこんな感じで結びつけてもいいですね。

ではそれぞれの働きを次にまとめていきます。


【生理学】エストロゲンの働きについて

卵胞ホルモンを総称してエストロゲンといいます。

【主なエストロゲン】
 ▶エストラジオール
 ▶エストロン
 ▶エストリオール

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エスなんちゃらは卵胞ホルモンと覚えておくといいかもしれません。

これらの中でエストラジオールが一番生理作用が強くなります。あんまり国試では出題されませんが、これら3つがエストロゲンであるということは覚えておいたほうがいいです。


【エストロゲンの生理作用】
 ▶女性の二次性徴の発現
 ▶脂肪沈着(女性らしい体型)
 ▶卵胞の発育を促す。
 ▶卵管運動を高め、卵子の子宮腔への輸送を助ける。
 ▶子宮内膜(粘膜)と膣上皮の増殖を促す。
 ▶乳腺の発育
 ▶乳房の発達・骨格の女性化・皮下脂肪の沈着
 ▶性欲を亢進させる
 ▶ゴナドトロピン分泌のフィードバック作用
 ▶オキシトシンに対する感受性を高める
 ▶骨吸収を抑制・骨形成を促進📈

どれも大切です。


【生理学】プロゲステロンについて

黄体ホルモンの主なものはプロゲステロンです。

【プロゲステロンの主な作用】
 ▶受精卵の着床を容易にし
  妊娠を維持する作用を持つ
 ▶乳腺の発育
 ▶排卵抑制📉
 ▶体温上昇作用

プロゲステロンは妊娠に関係するホルモンです。
排卵を抑制し、胎児のために体温を上げて、乳腺を発育させます。

妊娠をしているので性欲を亢進させる必要はありません。

その逆でエストロゲンは妊娠に向けての前準備です。
女性らしい身体を作り性欲を上げ子宮の内膜を厚くします。

まずはプロゲステロンが妊娠維持のためのホルモンと言うところを覚えておけば、徐々に紐付いていけると思います。


じゃあプロラクチンは何?


【生理学】プロラクチンの働きについて

プロラクチンは乳腺刺激ホルモンでもあり下垂体前葉から放出されます。

【プロラクチンの生理作用】
 ▶乳腺の発達
 ▶乳腺細胞の乳汁産生・分泌の促進
 ▶排卵の抑制

女性に関与するホルモンなのでプロゲステロンもエストロゲンもプロラクチンもすべて乳腺は発達します。なので覚える必要はありません。

一番の特徴は「乳汁産生」で母乳を作る作用です。これはプロラクチン特有のものなので覚えておきます。

乳汁を作り出すのが、プロラクチンの働きで、射出(排出)するのが「オキシトシン」というホルモンの働きになります。

【乳汁に関与するホルモン】
 作る:プロラクチン
 出す:オキシトシン

では簡単にオキシトシンの働きもまとめておきます。


【生理学】オキシトシンの働きについて

オキシトシンは下垂体後葉からでる神経性のホルモンです。

【オキシトシンの生理作用】
 ▶乳汁の排出・射出(射乳反射)
 ▶子宮収縮(ファーガソン反射)

極稀に反射の名前を聞くことがあります。上記の反射を逆にして聞いたりする可能性がありますので覚えておくと対応できます。


【生理学】LHサージってなんぞや

エストロゲンの分泌は下垂体前葉から分泌されるFSHとLHによって刺激されます。プロゲステロンの分泌は下垂体前葉のLHによって刺激されます。

排卵の約36時間前には、血中のエストロゲンが急激に増加し、プロゲステロンの存在下で正のフィードバック調節によりLHの一過性の増加を起こす。

排卵前にLHの量が一気に多くなることをLHサージと言います。

ちなみにここまで読んでいるとLHとFSHは女性のためのホルモンのように感じますが、違います。

男性の生殖機能にも関与するホルモンで、エストロゲンの生成と分泌を促します。

【FSHの生理作用】
 女性:エストロゲンの生成と分泌
 女性:卵胞の成熟
 男性:精子の形成

【LHの生理作用】
 女性:排卵の誘発
 女性:黄体ホルモンの分泌増加
 男性:テストステロンの生成と分泌


女性ホルモンとのその他のまとめ

これに加えて女性には性周期があり一緒に覚えなければ点数はとれません。性周期と妊娠について一緒に学び更に点数を稼げましょう。

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