見出し画像

【OV50A】Motorola Edge 30 Pro カメラレビュー【vs IMX766,HM2】

どうも、しばもんです。
ついったー @monsivamon

今回は先日購入したMotorola Edge 30 Proのカメラについてレビューを行っていく。

カメラセンサー紹介

まずはこのスマホのカメラスペックついてざっくり解説をしていく。

メインセンサーにOV50A + OISを搭載。
廉価機種で省かれがちなOIS(光学式手ぶれ補正)を搭載しており、この時点で個人的にはかなり印象が良い。
OV50Aはオムニビジョン製のセンサーであり、この価格帯の多くのハイエンドが採用するソニー製やSamsung製ではないがセンサーサイズは1/1.55と比較的大型で、センサーサイズだけで見るとかつてDxOで首位を取った経験のあるMi10 Ultraが採用していたOV48C(1/1.32)というセンサーよりは小さいのだが、8K撮影やQPDA(クアッドベイヤー位相差オートフォーカスの略)といった今までソニーのIMXシリーズやSamsungのISOCELLシリーズの上位センサーにしか搭載されてこなかった機能が搭載されているため、オムニビジョンとしては上位クラスのセンサーであるのは間違いない。
センサーサイズからピンとくる方もいるかもしれないが、IMX766(1/1.56)とほぼ同じ大きさであり、発表されている情報を見る限りカタログスペックが似ていることもあって、搭載機種の多いIMX766のライバルと考えて良さそうなセンサーである。
OV50Aの詳細スペックは以下で確認可能。

次に超広角兼マクロだが、こちらはJN1(1/2.76)を採用。
Xiaomi 12 Pro等がサブレンズとして採用しているコスパセンサーではあるが50MPと高画素なのが特徴である。
こちらのセンサーに特に面白さはないので説明は割愛する。

写真比較

というわけで作例を載せていく。
今回はメインレンズのセンサーサイズが近いSony IMX766搭載のFind X3 ProとISOCELL HM2を搭載したXiaomi 11T Proと写真を比較していく。

昼(メイン)

Moto Edge 30 Proは全体的に目で見たまんまを切り取る印象で他と比べると色あせているように見える傾向ではあるが、画質そのものに大きな差はない。

昼(超広角)

傾向はメインと同じだが、JN1が高画素であるためか非常に解像感のある写真で11T Proと拡大して見比べると明確に差が出る。
Find X3 Proは超広角最強なのでこの3機種での比較だと頭3つ分くらい抜きん出ている。

昼(デジタル2倍)

※Find X3 Proのみポートレートレンズを搭載するためレンズが切り替わる直前のデジタル1.9倍で撮影

Edge 30 Proはデジタルズーム時にHDRがオフになる仕様のため、この中だと絵として微妙すぎる。
拡大図は載せないがノイズも多いのでデジタルズームは基本的に使い物にならないと考えていいでしょう。
ちなみに、Edge 30 ProはHDRを任意でONできない。

夜(メイン、AIナイトビジョンON)

Edge 30 ProにはAIナイトビジョンというオート撮影時にある一定以上の暗さになると自動で露光時間を延ばす撮影機能があるのだが、これが使える低照度下だと非常に良い写真に仕上がる。
ただ、このAIナイトビジョンの発動条件がかなりシビアで基本的に都市夜景などの明るい環境では使えないと思っておいたほうが良い。
ちなみにこのAIナイトビジョンは強制的にONにすることができない。

夜(メイン、AIナイトビジョンOFF)

AIナイトビジョンが発動しないと以下のようにノイジーで白飛びも多い作例になってしまう。
Find X3 Proはフラグシップということもあって安定感が凄まじい。
この写真を撮影しながら、やはりフラグシップのカメラってすごいなぁと感じた。

夜(レンズフレア)

多くの安いスマホでは確実に暴走するこのシーンだが、Edge 30 Pro意外と耐えているのに驚いた。

夜(超広角)

暗い。センサーサイズが小さいのでこれは仕方ない。
IMX766超広角の写りは反則。

メシウマ

Edge 30 ProはAI認識機能が有り、食べ物であると認識すると色を付け足す傾向にある。
実はインスタ向きかもしれない。


動画

手ぶれ補正は優秀だが画質は微妙といった印象。

以下の記事によるとEdge 30 Proの中国版Moto X30は60fpsが撮れないらしいが、Edge 30 Proは撮影可能である。

超広角は60fps撮影不可。

スローモーション楽しい。

まとめ

シムフリーでSnapdragon8 Gen1搭載かつお手頃価格なのにOV50AというほぼIMX766を搭載した本機だが結論としては価格通りだなといった印象。

カメラソフトの完成度が今ひとつといった印象で特に気になったのはHDRとAIナイトビジョンを任意でオンにできないことである。

AIナイトビジョンは使えれば本当に優秀で今回作例として出した都市夜景は明るいので使えるシーンはほとんどないものの中低照度以下のシーンではバンバン使っていけるので非常に惜しいと感じた。

また、デジタルズームが苦手というのは想定外でそこそこセンサーサイズがあるのだからもっと綺麗に撮れてもいいなと思ったのが正直な感想である。

ただし、この機種の真骨頂はカメラではないのでそれについては次回以降の記事で解説をしていこうと思う。

スキ!されると記事制作のモチベーションになります。

ではまた。ちゃーお。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?