見出し画像

おーい、まりりんガンだってよ。②

お定まりの検診を済ませて最後に内科検診に。
ドクターチェアに座ってたのはさっきのお偉い先生。
「あれ?この先生専門は外科だって言ってなかったか?」と目線をずらすとドクターチェアの脇に内科のドクターが恐縮しながら立ってるし。

「どうです?最近?」
最近?何それ?「儲かりまっか?ぼちぼちでんなぁ。」みたいな挨拶?
「疲れてない?」
「そりゃまぁ。クラスターが大変で!ああで!こうで!」
一連の愚痴を黙って聴く先生。
「あのさ、腰とかお尻とか痛くない?」
なんで分かったんだ?「はい!痛いです。」
「右だよね?」「は、はい。」
「初めて会った時から変に庇う姿勢なんで気になってさ。」
そして電話を取り「あーもしもし。僕だけど。今空いてる?そう!じゃ至急で一人お願い。こっちに迎えに来て。」がちゃん!
「良かったねー。今空いてるらしいからCTスキャン撮っておいで。」
「え?」
と驚く間もなく撮影室に連行されて、と言うかそんなお偉い先生なら「空いてる?」は「今すぐ空けろ!」の意味じゃないのか?

なんて思いながら輪切り写真を何枚か撮り元の診察室に。
お偉いS先生(以下S先生)はにこにこしながら画像を指差し「当たりだな、これ。何か有るわ。大腸やね。」と。
何か?何かって何だよ?と疑問が整理出来ないで居ると「もしもし?僕だけど。カメラ最速でいつ取れる?明後日?じゃそれキープで。」がちゃん。

「大腸カメラやろう。明後日たまたま(ほんとか?)空いてたから。手順は師長に聞いて。師長!」と拒否権無いが如く決められて。
食事は何時まで、当日何時までにこれを飲んでと多量の下剤を渡され、明後日の何時に来いと書いた予約票を渡され。

事態を把握出来ないまま帰路についた訳です。

「旦那にどう説明しようかな。」と考えながら。


続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?