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MADE IN JAPANを、思う

最近、日本を語ることが、少しややこしいことになってる気がする。不買運動から始め、旅に行くことすら躊躇する動きがある。東京を始め日本のあちらこちらを多分100回ほど行ってた私にとっては、なんとも言えない違和感を覚えてる。不買運動から二ヶ月、日本人シェフの店でハイボールとパスタを食べ、相変わらず好きな日本のミュージシャンの音楽を聞き、この間には奥山大史監督の’僕はイエス様が嫌い’を見た。何が間違いで、何が正しいのかを語るつもりはなく、そういう能力もないと思うが、ある大きな動きの中で人は言うのをやめ、諦め、一人の小さな世界に閉じ込められてる。そう蚕食されてしまう。日本の話が出てくると、私は好きで、好きではないと言ってきたのだが、まさに世の中そうでないものは一つもないと思う。

今月雑誌の取材でメールのやり取りをしてた東京のある書店の方は、メールの最後にこう書いてくださった。’文化を愛する人々には、国境はないと思います。’ 自分なりの視点の一人分の世界が一つぐらいあっても、別に良いのではないか。私には今が、ヨジやサカイや、アンダーカーバーや、東京で秋物の洋服を買いたい季節でございます。




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