新人ジョッキー期待評価&チューリップ賞予想

 先週の阪急杯は◎のグレナディアガーズが飛んでしまわれ、ルプリュフォールは横山典弘騎手の騎乗で4着が限界と、アグリの複勝だけでマイナス────と思いきや、怒りの追加入金、推しのヒシイグアス複勝一点で+2300と久々のプラスで終わることができました。
 複勝が馬券の基本であることを実感した週末でした。

 ちなみに横山典弘騎手の後方ポツンは大胆な騎乗に思えますが、実態としては消極騎乗なんですよね。と言いますのは、全体を見渡せる後方に陣取っていればインが開けばインを衝けますし、距離を空けているのでインが開かないと見れば加速を始めてからでも外に出せるという選択肢を持てるからです。ただ、その代償として大敗する確率は減る反面で勝つ可能性も減ります。馬主さんとしては堅実に賞金を加えてきてくれるので良いと思います。自分の騎乗している馬の末脚を図ることができれば、ですが、もっとマネする騎手が増えても良いと思うんですけどねぇ。

 さて、今更ながら今週デビューを迎える競馬学校39期生新人ジョッキーの第4回~6回模擬レースを視聴しました。プロになる彼らのレースぶりを評価しましょう。

 最も良い腕前だなぁと思ったのは田口貫太さん。一番馬を追って伸ばせていますし、第5回模擬レースでは4角入り口で騎乗馬が外に首を向けてしまったのですが、うまく御してインで我慢させることができていました。追い能力と馬の操縦能力は39期生でも随一と評価できます。
 二番手は河原田菜々さん。第4回と第5回では積極的にスタートから馬を出していって前目につけていったので、斤量を生かして逃げ残る姿が多く見られそうです。ただ、第6回レースでは第4回の2着馬に騎乗しておきながら出遅れて、中山ではやっていけない大外ぶん回しを披露して最下位に沈んだので差し馬は割引が必要でしょう。中山では外を回すのではなく、脚を残している馬の後ろ(第6回レースで言えば、教官か岩田望来騎手の馬)につけて抜け出しを図るのがベターです。
 人一倍の努力が必要なのは石田拓郎さん。第4回レースでは番手を取りながら4角で膨れてしまいコーナーアドを生かせませんでした。第5回レースでは追走中もずっと脚を使っている状態でまったく息を入れさせることができずに大敗、第6回もコーナーで馬を制御できていませんでした。まだまだ他の馬に迷惑をかけてしまう状態のように思います。まずは勝ち負けより馬の操縦に頑張って慣れるところからでしょう。

 さて、チューリップ賞の予想です。
◎バースクライ
○ドゥーラ
△キタウイング/モズメイメイ/追加ペリフォーニア
気レミージュ

 チューリップ賞はラップが落ち着き、上がり勝負になることが多いレースだそうです。ので、上がり重視で検討した結果、という具合です。

 バースクライは紅梅Sでは出遅れて前傾ラップの中で脚を使って追走したにもかかわらずダルエスサラームに1/2馬身まで詰め寄りました。新馬戦では福永騎手が行きたがるのを抑えて残り300mまで我慢させてからの上り3F33.1と、今回の出走メンバーでは最も末脚がキレる馬と見られるためここでは有力視できると思います。

 ドゥーラは戦ってきた相手が強いので、本来であれば一番手評価をすべきところを末脚勝負の比較で二番手に落としました。

 あとは実績のキタウイングと、騎乗姿勢がきれいな騎手であれば長く良い脚を使えるモズメイメイを抑えておく、というところです。あと調教動画を見たら素質を感じたペリフォーニアを追加で。
 気になるのはレミージュ。力不足ではあると思うんですが、首を前に投げ出して走る姿が私はとても好きです。

 クラシックのステップレースが始まると春、という感じがしますね。今年はどんなドラマが生まれるのでしょうか。

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