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「Promise」のMVについて考える
7月27日にDa‐iCEのYouTube Channelにて公開された
「Promise」のMV
今回はこのMVについて考察していきたいと思う。
※この先を読む前にまずMVを見ることと、このnoteを読み終わった後にもう一度MVを見返すことを推奨します。
※あくまで個人的な解釈です。このnoteを読んだ後ご自身でも考察してみてください。
まず全体的な構成について話すと
基本的にダンスがメインで、そこにリップシーンとメンバーのソロカットが入るいつものDa‐iCEらしいMVとなっている。
1番、2番、落ちサビまで
シンプルなモノクロの場面でずっと変わらず
ラスサビで、やっと崖の場面に変わる。
楽曲テーマに合った壮大さと
それに相反する目や手へのクローズアップが印象的な素晴らしいMVだと思う。
![0:02](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84187425/picture_pc_5626fa8e8d32bc7490e5dba849c0a082.png?width=800)
このMVは"月"から始まる。
月というのは
いつの時代も美しく、
人々から愛でられてきた。
諺でも
「月と鼈(すっぽん)」や「月に叢雲、花に風」など
良いものの例えや成功の象徴として登場する。
このMVでも例に漏れず
"目標"や"夢"を象徴するものとして
冒頭で登場したと思われる。
それを裏付けるように月に向かって手を伸ばすカットが度々登場している。
![0:09](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84185893/picture_pc_d66994d8640f78ebb27c3fbc26f4fff4.png?width=800)
![3:18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84185896/picture_pc_a1b847edec23927179e8a50fb2cca3af.png?width=800)
![3:25](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84185894/picture_pc_3518cbc70e9498f6ade51526f89ab724.png?width=800)
そして、"月"を強調するため
他のシーンはLED背景だけの暗闇
メンバーのソロカットは全員
リップシーン、ダンスシーン、イメージシーンと
LEDが点灯しているのは5分の1のみ。
![0:51](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84187423/picture_pc_7cc0e8b5741bb4e50e9b3d27de43bdae.png?width=800)
![1:03](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84187418/picture_pc_6572c17168e1529aaf5ba39cfb93a4e8.png?width=800)
![1:05](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84187419/picture_pc_036e22eafbf216022160995915e3f0bc.png?width=800)
![1:08](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84187416/picture_pc_62d8c73ecd7b7df291ac4eaeb5d62e91.png?width=800)
![1:11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84187415/picture_pc_ad3732a065dc3f9191bd47a696aed2a6.png?width=800)
全員でのダンスシーンでは、LEDが点滅していて
![0:29](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84188034/picture_pc_683a5272ea5e6110f281ccff533c26dd.png?width=800)
サビへの盛り上がりに合わせて
一筋の光が少しずつ広がる様子になり、
サビで全面が点く。
![0:36](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84188379/picture_pc_708c03561d048592b2a4c38878066331.png?width=800)
![0:46](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84189176/picture_pc_3a814dad9de55f8f6ca79305f981bccc.png?width=800)
さらに雷の描写も差し込まれる。
![1:19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84226310/picture_pc_9f2081e3ae866c9371f793b51116caec.png?width=800)
先の見えない嵐の中、
藻掻き苦しみながらも
僅かな希望だけを信じ
突き進む様子が表されている。
その他は比較的、歌詞に忠実で
「見えてるものだけが」では目のカット
![0:16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84209253/picture_pc_38baecb7fbe8e0cd5047142363f681c2.png?width=800)
「悪魔の手を取ろうとも」では手を伸ばす2人
![0:43](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84209417/picture_pc_987dc3fc525ac8949e14ad90880e07e8.png?width=800)
「I'm missing you」では涙を流している。
![1:25](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84209311/picture_pc_cb469c6ccd1e6dcf1fe266c240200fbb.png?width=800)
楽曲のトラックが
冒頭はピアノとアコギだけというシンプルなものから少しずつ音が増えていき、サビで一気に盛り上げるという1番の構成になっていて
それに合わせた展開となっている。
2番からは"砂"が登場する。
![1:38](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84258841/picture_pc_89a60905208c1bc996f81c0783445786.png?width=800)
2番の歌詞で出てくる「埃」や
「小さい手のひらじゃ溢れてしまう」などを表現する上で一番伝わりやすく、脆さや儚さなどを表すのに効果的なものとして
"砂"が使われている。
諺でも
「砂上の楼閣」では基礎の例えや
「砂を嚙むよう」では面白味のないことの意味で
砂という言葉が使われる。
夢は叶わない事の方が多い。
だから余計輝いて見えるし、儚い。
最短ルートも正解ルートもないから
泥水すすりながら少しずつ積み上げていくしかない時がある。
このMVでも砂を掬い上げて手から溢れ落ちていく様子や砂を叩く様子がある。
![1:48](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84258877/picture_pc_ef3b70905bfe5bc0b2d7fb6c710b7add.png?width=800)
![1:57](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84258881/picture_pc_fb3f220f38e78480acc38c2b0e934487.png?width=800)
叶わなかった夢たち、
その悔しさが表現されている。
しかし、それだけでは終わらない。
「失ったとしてもそれは犠牲なんかじゃない」
「交わした約束を果たすよ」
という、2サビへと続く歌詞。
叶わなかった夢たちも、
決して無駄にはならない。
全てがいつか叶うその日のための血となり肉となる。
その"いつか"のため、
祈りを捧げるかのように
天へと砂を投げる。
![2:10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84258917/picture_pc_12098d2c20bbd045ea2a99fbe3818d9a.png?width=800)
1番、2番を通して変わらなかった場面が少しずつ変化していく。
![2:36](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84258951/picture_pc_f336fcb7e77d4a8d11d76d066bf17b07.png?width=800)
空を覆っていた雲が流れていき
![3:02](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84259058/picture_pc_30c1df2981a69c9efe3ae5a9b215304d.png?width=800)
溢れ落ちていた砂が
![3:04](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84259057/picture_pc_6672e875aea69f95a89279972e5f79d8.png?width=800)
止まる。
![3:17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84259136/picture_pc_4c4e8d34bd3a3e98b3491edf2cce8566.png?width=800)
1サビ前で伸ばしていた手がついに繋がる。
![3:29](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84259180/picture_pc_c8433aa34fd6ca58b29263630e7239c2.png?width=800)
再び月のカットが入り、
![3:31](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84259305/picture_pc_3606b19b230916137b89fc3588f90556.png?width=800)
朝日が差し込み、
闇が晴れたそこは
![4:06](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84259323/picture_pc_afda41b8a3bcf2632ab590e8fd8d92ab.png?width=800)
大海原が広がる崖の上。
絶望的だった場所も、
闇が晴れれば希望が満ち溢れている。
しかし、ここがゴールではない、
寧ろ、ここからさらに果てしない旅が続くことになる。
![3:56](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84259366/picture_pc_c7ae4d9f1da4970d3f056a23749d4d9d.png?width=800)
(ラスサビのシーンは青空での撮影が理想的だったのかもしれないけれど、
個人的には空が曇っているからこそ、正面からのカットの時、空の色とLED背景の色が上手く同化していて
この先、永遠と続く道を表しているようでとてもいいなと思いました。)
![3:36](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84259469/picture_pc_b7d18b49ea5428b9c2c5d63d122b5651.png?width=800)
![3:51](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84259462/picture_pc_171e301ff7f6a8000dfce9d9fce9c7e4.png?width=800)
メイキング映像で花村が
「情熱的を作ろうとするとチープに見える」
という発言をしていた。
本当にその通りで
バラードに限らず、
リップシーンはあくまでMV用に口の動きを合わせているだけなのでどうしても不自然になってしまうことがある。
実際に歌っていないことと、
MV撮影は普通リリース前に行われるので楽曲がまだ身体に染み込んでいなかったり、曲に対する表現がリンクされていないことで
この違和感が生じてしまうのだと思うが、
PromiseはMV撮影の時点でリリースからかなり時間が経っていて、既にライブやイベント、音楽番組でも披露していた、且つ
Promiseという楽曲を売り出すためにMVが撮影されたので、メンバー全員のこの楽曲へかける想いも強くなっていたため
リップシーンでも2人の感情がよく伝わってくる。
![4:30](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84259990/picture_pc_625332bb335df0958c66ced005b9c467.png?width=800)
この曲で勝負しようとしている彼らの願いを叶えたい。
ファン、一人一人が出来る事は限られているけれど
一人一人の小さな力が、やがて大きな波に変わると信じている。
彼らとの約束を果たしたいと思う。
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