"V(バーチャル・Vtuber)の定義"とはなんなのぜ?

 見る人によっては「またこの話か…」と思うだろう、その位に"V(バーチャル・Vtuber)の定義"は話されている。
でも書く、自分の考えをまとめるために書く。
ここは自分にとってそういう場所なのだ。(この話題に関しては孤独の悪夢に触発されただけだが…)

 さて、さっさと本題に入ろう。
Vtuberの本格的な登場から2・3年経った今でもVという存在はあやふやなものだ。
だからこそ、ある者は「Vの定義とは?」と考えるのではないだろうか。
最近では"立ち絵1枚でも本人がVと言えばそれはV"と言われる程度にはVの定義は軽い。
個人的にはこれに関しては別段悪いなどとは思ってはいないが、正直なところTVのニュースや情報番組に出てくる有識者やコメンテーター程度には軽いとは思っている。
別に有識者やコメンテーターなんてものは資格などは必要がなく、あれはTV側が勝手に定義して便宜的にその者を紹介しているだけの話だ。
それと同じで、現状ではVの定義なんてものは言葉は悪いが"言ったもの勝ち"なところがある。

 例えばゲーム実況動画もそのほとんどはリアルのスポーツのように解説者が実況を行うような内容ではなく、その大半は普通に遊んでいるものだ。
しかし、実際には配信者・リスナー共にそれらの動画はゲーム実況動画として認識されている。(ジョン・カ○ラものまね実況や格ゲー大会の実況はかなりリアルの実況に近いように思うが)
それと同じ現象が現在のV界隈にも起きていると自分は思う。

 ある者はリアルとバーチャルの両方の面を重視し、ある者は自身の別人格をバーチャルであると多岐に渡る。
最近では企業などのAIキャラクターにもバーチャルと付けていたりと、根本的な部分でもバラバラなのがよく分かるだろう。
それ故にVという定義が定まらないのだ。

しかし、かえって無理に定義付けたところで新規の者がV界隈への進出しにくくなったり、今後の活動を狭める原因にもなるので「これがVtuberだ!」と定義付けてもメリットは無いように思える。

 古来より人間は理解不能・不可思議な現象や物の怪の類を"神""妖怪"と定義するように、V界隈では定義の無い者を認識しやすい形に収めるために
"V(バーチャル)"という単語を当てはめて、定義付けているようにも見える。

 定義なんてものは時代によって変化するものなので、そういう意味でも無理に定義付けたところであまり意味の無いものだというのを自分は"バ美肉"で特に実感した。
バ美肉も元々はイラストレーターによる"バーチャル美少女セルフ受肉おじさん"の略称だったのが今では微妙に変化し、"バーチャル美少女受肉"と変化している。
現在ではセルフ受肉ではなく他のイラストレーターに依頼して美少女の器を制作して貰ったり、おじさんと呼ぶには早い若人が美少女受肉してコンテンツ制作や配信する事をバ美肉と呼ばれている。

V界隈自体が常に変化を求められているので、"Vの定義"なんてものは、この先も変化する可能性は十分にあるのだ。